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石田大輝さん「ポケモンワールドチャンピオンシップス2019」ポッ拳部門で優勝

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東京工業大学 工学院 経営工学系の石田大輝(ひろき)さん(学士課程4年)が8月16日から18日にかけてアメリカ・ワシントンD.C.で開かれた「ポケモンワールドチャンピオンシップス2019」のポッ拳部門マスターディビジョンに日本代表として出場し、優勝しました。石田さんは昨年も出場し世界4位でしたが、今年はワールドチャンピオンに輝きました。

表彰式で優勝を喜ぶ石田さん。SUBUTANは石田さんのプレイヤーネーム(ポケモンワールドチャンピオンシップス 提供)

表彰式で優勝を喜ぶ石田さん。SUBUTANは石田さんのプレイヤーネーム
(ポケモンワールドチャンピオンシップス 提供)

ポケモンワールドチャンピオンシップスはポケモンバトルの世界大会で、ゲーム部門、カードゲーム部門、ポッ拳部門の3部門に分かれて、毎年行われます。ポッ拳部門はNintendo Switch(任天堂スイッチ)の専用ソフト「ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX」を使います。出場者の年齢により、シニアディビジョン(2004年以降生まれ)とマスターディビジョン(2003年以前生まれ)の2区分があります。石田さんは6月8、9日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開かれた日本大会で4位となり、世界大会への出場権を獲得しました。世界大会のポッ拳部門マスターディビジョンには、各国の予選で出場権を得た13名、現地の最終予選を勝ち抜いた2名、昨年度の優勝者1名の計16名が参加し、1対1のダブル・エリミネーション方式(2敗した時点で敗退となるトーナメント方式)で行われました。

石田さんのコメント

念願であった世界大会優勝を果たすことができて、非常に嬉しいです。

今年は大きなルール変更があり、新ルールに適応できるかどうかがプレイヤーにとっての課題となりました。日本大会ではこの新ルールへの適応に苦戦し、大会上位4名が世界大会出場権を獲得することができる中、ギリギリ4位での通過でした。それを乗り越えて世界大会で優勝することができたのは、一緒に練習してくれたプレイヤーや応援してくれた方々のお陰であり、決して一人では成し遂げることはできなかったと感じています。

現在は飯島研究室(工学院 経営工学系の飯島淳一教授)に所属しています。今後も練習に励むとともに、学業にも力を入れて取り組んでいきます。

お問い合わせ先

広報・社会連携本部 広報・地域連携部門

E-mail: media@jim.titech.ac.jp

Tel: 03-5734-2975


反強磁性秩序の超高速ダイナミクスを3次元的に追跡

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要点

  • 六方晶YMnO3の反強磁性秩序の3次元的な運動を追跡することに成功
  • 非線形磁気光学効果と線形磁気光学効果を組み合わせて検出
  • 磁化反転やスピン再配列におけるスピンダイナミクスの追跡に期待

概要

東京工業大学 理学院 物理学系の佐藤琢哉教授は、スイス・チューリヒ工科大学(ETH)のManfred Fiebig(マンフレッド フィービッヒ)教授、Christian Tzschaschel(クリスチャン チャシェル)大学院生と共同で、反強磁性[用語1]秩序の超高速ダイナミクス[用語2]を3次元的に追跡可能な手法を開発した。

強磁性体の磁化ダイナミクスはフェムト秒光パルスを用いた線形磁気光学効果[用語3]によって、追跡することが可能である。一方、反強磁性体は強磁性体と比べて数桁高い共鳴周波数を示すため、次世代の超高速スピントロニクス[用語4]における有望な材料として期待されている。しかし、反強磁性体は正味の磁化をもたないため、その秩序ダイナミクスを追跡することは事実上不可能とされてきた。

本研究では、線形磁気光学効果と非線形磁気光学効果(第2高調波発生)[用語5]を組み合わせることで、六方晶YMnO3(マンガン酸イットリウム)の反強磁性秩序の3次元的な運動(マグノン[用語6])を追跡することに成功した。

研究成果は2019年9月5日(英国時間)に英国科学誌「Nature Communications」(オンライン版)に掲載された。

三角格子を組んだMnイオン(赤球)とそのスピン(矢印)に対して光(赤色)が照射され、3次元的な運動(マグノン)が起きている様子

三角格子を組んだMnイオン(赤球)とそのスピン(矢印)に対して光(赤色)が照射され、3次元的な運動(マグノン)が起きている様子

研究の背景

反強磁性体は互いに反対方向を向く2つの磁気副格子[用語1]からなり、正味の磁化が消失している。このことから反強磁性体の磁化は、磁気ドメインからの漏れ磁場や外部磁場に対して堅牢である。また、磁気副格子間に働く強い交換相互作用により、強磁性体と比べて数桁高い共鳴周波数を示す。これらの理由により、次世代の超高速スピントロニクスにおいて有望な材料である。

しかし、正味の磁化が消失している反強磁性体では、その3次元ダイナミクスを線形磁気光学効果だけで追跡することはできなかった。一方、非線形磁気光学効果は反強磁性体の基底状態[用語1]を分光する強力な手法であることが知られているが、ダイナミクスにおいては反強磁性秩序と電子系の寄与の分離は事実上不可能とされてきた。

研究成果

本研究では、図1のような測定配置で線形磁気光学効果と非線形磁気光学効果を適切に組み合わせることで、反強磁性秩序の超高速ダイナミクスを3次元的に捉えることに成功した。

六方晶YMnO3試料において、円偏光[用語3]フェムト秒パルスを励起光とし、逆ファラデー効果[用語6]によって周波数95 GHzのマグノンモードを励起した。このモードは試料面直方向に強磁性成分が振動し、面内で反強磁性成分が振動することが知られている。

そこで、面直方向の強磁性ダイナミクスは線形磁気光学効果で検出し、面内の反強磁性体ダイナミクスは対称性の変化に敏感な非線形磁気光学効果(第2高調波発生)で検出した(図2a)。非線形光学信号では、マグノン励起が対称性の低下を伴うことを利用することで、反強磁性秩序と電子系を分離することに成功した。

ポンプ・プローブ測定配置図。円偏光の励起光で反強磁性YMnO3内にマグノンを励起し、検出光のファラデー効果をバランス検出器(BPD)で、第2高調波発生を光電子増倍管(PMT)で同時検出する。
図1.
ポンプ・プローブ測定配置図。円偏光の励起光で反強磁性YMnO3内にマグノンを励起し、検出光のファラデー効果をバランス検出器(BPD)で、第2高調波発生を光電子増倍管(PMT)で同時検出する。
円偏光(σ+, σ-)の励起光に対する、検出光のファラデー効果、および第2高調波発生の信号。95 GHzの振動が観測され、それぞれ面直、面内の運動を反映している。
図2.
円偏光(σ+, σ-)の励起光に対する、検出光のファラデー効果、および第2高調波発生の信号。95 GHzの振動が観測され、それぞれ面直、面内の運動を反映している。

今後の展開

磁化スイッチングやスピン再配列など、スピンの3次元的な方向変化を伴う超高速現象を理解する上で重要な技術になると期待される。

用語説明

[用語1] 反強磁性・磁気副格子・基底状態 : 強磁性体は磁石に吸い付くのに対し、反強磁性体は磁石に吸い付かない。これは、平衡状態(基底状態)で反強磁性体の内部で隣り合うスピン(磁気副格子)が互いに反対方向を向き、全体として磁化が相殺されているためである。内部ではスピン間の強い交換相互作用が働いているため、共鳴周波数は数テラヘルツにも達することがある。

[用語2] 超高速ダイナミクス : 周波数がギガヘルツやテラヘルツに達する超高速な物体の運動のこと。

[用語3] 線形磁気光学効果・円偏光 : 光は電磁波であり、電場と磁場は光線の進行方向と垂直に振動する。電場面の振動方向を偏光面といい、それが伝播に伴って時間的に不変ならば光は直線偏光、円弧を描くならば円偏光と呼ぶ。磁性体中を進行する直線偏光の偏光面が、磁化の大きさに比例して回転する現象を線形磁気光学効果という。

[用語4] スピントロニクス : 例えて言うと、電子は自転と公転をしており、自転にもとづく角運動量をスピンとよぶ。スピンが整列することが、磁石の性質の起源になっている。電子が持つスピン角運動量を積極的に応用する技術をスピントロニクスという。

[用語5] 非線形磁気光学効果(第2高調波発生) : 高強度の光が物質に入射したときに、物質がもつ磁気的対称性を反映して、光強度に対して非線形に応答する効果。特に光の周波数に対して2倍の周波数の光が放出される現象を第2高調波発生という。

[用語6] マグノン・逆ファラデー効果 : 強磁性体や反強磁性体の磁化は、ある周波数において電磁波を吸収し共鳴振動し、これを磁化振動(マグノン)と呼ぶ。マグノンは、可視光を照射することでラマン散乱過程によっても誘起することができ、これが本研究における励起メカニズム(逆ファラデー効果)になっている。

論文情報

掲載誌 :
Nature Communications
論文タイトル :
Tracking the ultrafast motion of an antiferromagnetic order parameter
著者 :
Christian Tzschaschel, Takuya Satoh, Manfred Fiebig
DOI :
<$mt:Include module="#G-03_理学院モジュール" blog_id=69 $>

お問い合わせ先

東京工業大学 理学院 物理学系

教授 佐藤琢哉

E-mail : satoh@phys.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-2716

取材申し込み先

東京工業大学 広報・社会連携本部 広報・地域連携部門

E-mail : media@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-2975 / Fax : 03-5734-3661

火星衛星探査に向けた国際的な惑星保護方針への貢献について 日本の研究チームが火星衛星微生物汚染評価に関する科学的研究成果を発表・国際ルール設定へ主導的な役割

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東京工業大学 地球生命研究所の玄田英典准教授および兵頭龍樹日本学術振興会特別研究員は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の藤田和央教授、千葉工業大学 惑星探査研究センターの黒澤耕介上席研究員、東京大学、東京薬科大学と共同で、火星衛星の微生物汚染評価に関する科学的研究を実施しました。この研究成果は、国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)の惑星保護パネルに受理され、2019年3月開催のCOSPAR理事会でJAXAの火星衛星探査計画(Martian Moons eXploration:MMX)に対する勧告として了承されました。これは、COSPARが保持する国際基準の惑星保護方針(Planetary Protection Policy)における日本の貢献です。

研究成果(査読付き論文2本)は、7月10、17日付けの欧州科学雑誌「Life Sciences in Space Research」電子版に掲載されました。

ポイント

  • 宇宙探査を行う上では、各国の関係者が従わなければならないルール(惑星保護方針)があります。
  • そのルールには、今後の宇宙探査では重要になることが明らかであるにも関わらず、未確定だった対象天体がありました。具体的には、火星衛星(フォボス・ダイモス)です。
  • そのルール設定に必要な科学的活動において、日本の研究チームが主導的な役割を果たしました。具体的には、過去500万年以内に火星から火星衛星に運ばれた可能性のある微生物の火星衛星での分布を評価し、MMXで持ち帰る試料中に微生物が含まれる可能性が国際的に合意されている上限値を大きく下回り、「安全」であることを科学的・定量的に示しました。
  • この結果は、COSPARに受理され、MMXを「はやぶさ2」と同じレベルの惑星保護方針で行うことに対して、国際的な合意を得ることができました。

研究の背景

国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)は、宇宙開発に携わる国家が参照することを目的として、宇宙探査を行う天体が地球からの有機成分や微生物によって汚染されることを回避し、地球生命圏を地球外生命や生命由来物質から保護し、また宇宙条約を遵守するために、その国際基準のガイドラインとして、惑星保護方針(Planetary Protection Policy)を保持し普及させています。すべての惑星ミッションは、簡潔な記録を残すだけの簡易なものから、全フライトシステムの最終段階での滅菌まで、程度は異なりますが、惑星保護対策を実施する必要があります。※1

MMXは、「はやぶさ2」に続く次世代サンプルリターンミッションとして、現在、世界の最先端である日本の小天体探査技術を基に計画されています(開発移行前)。ところが小惑星とは状況が異なり、火星衛星のごく近くには火星があります。火星には現在でも未知の微生物が生存している可能性があるとされています※2。火星への天体衝突で放出された火星岩石が地球に落下し火星隕石として発見されるように、火星物質は火星衛星にも輸送されています。この火星岩石中に火星の微生物が含まれ、火星衛星に運ばれている可能性を否定することはできません。現在の惑星保護方針の対象天体には、火星衛星が含まれていないため、MMXを「はやぶさ2」と同じレベルの惑星保護方針で行うには、火星衛星からの回収試料中に微生物が含まれる確率が国際的に合意されている上限(100万分の1)を下回ることを示す必要がありました※3

研究の概要

研究チームは最近500万年以内の火星表層史と微生物の滅菌データを精査し、火星衛星上で現在生き残っている微生物がいるとすれば、それはおよそ10万年前に火星上に形成された直径10 kmのズニルクレーター由来であることを示しました。それ以外の火星上の10 kmを超える大きさのクレーターが形成された時期は古く、火星衛星に輸送されていたとしても現在までに放射線で滅菌されてしまいます。研究チームはズニル形成衝突事件により放出された火星物質が火星衛星に到達する割合を計算し、火星衛星に飛来した火星岩石群が火星衛星でどのように分布するのか、そして現在までの10万年の間に放射線環境を生き伸びる可能性がある微生物の数密度を推定しました(図)。この結果をもとに、MMXで計画されているコア型の砂層採集システムを使用した場合に生存している微生物が採集される確率を算出し、計算上の様々な不定性を考慮しても99 %の確率で回収試料中に微生物が含まれる確率が100万分の1(10-6)を下回ることを示しました。

この検討結果はCOSPARに受理され、MMXを「はやぶさ2」と同じレベルの惑星保護方針で行うことに対して国際的な合意を得ることができました。

本研究で検討した火星上のズニルクレーター形成衝突事件からの時系列と物理過程。火星上の潜在的細胞数は、地球上で最も火星の環境に近い南極の永久凍土地帯における細胞密度を参考に推定しました。ズニル形成衝突を3次元の数値衝突計算で再現し、その放出物の軌道進化を解析的に計算することで、火星衛星への物質輸送量を推定しました。滅菌過程については先行研究で最も耐性のある微生物のデータを参照し、火星衛星への衝突時の衝突滅菌率、その後の放射線による滅菌率を計算しました。図はフォボスの例です。最後に、現在における火星衛星上の生存細胞数をもとに、MMXで計画されているコア型の砂層採集システムを使用した場合に生存している微生物が採集される確率を計算しました。
図.
本研究で検討した火星上のズニルクレーター形成衝突事件からの時系列と物理過程(フォボスにおける検討例):火星上の潜在的細胞数は、地球上で最も火星の環境に近い南極の永久凍土地帯における細胞密度を参考に推定しました。ズニル形成衝突を3次元の数値衝突計算で再現し、その放出物の軌道進化を解析的に計算することで、火星衛星への物質輸送量を推定しました。滅菌過程については先行研究で最も耐性のある微生物のデータを参照し、火星衛星への衝突時の衝突滅菌率、その後の放射線による滅菌率を計算しました。最後に、現在における火星衛星上の生存細胞数をもとに、MMXで計画されているコア型の砂層採集システムを使用した場合に生存している微生物が採集される確率を計算しました。

今後の展開

COSPAR惑星保護パネルでは、今回の勧告ではMMXミッションを対象とし、他の将来のミッションに対する勧告を形成しないと評価しました。しかしながら、火星衛星は、将来の火星本星における有人探査の拠点候補としても重要な意義を持ち、今回の研究成果による勧告の形成は、国際協働のもとで推進される本格的な火星探査にも貢献するものとなります。

※1

日本では、これまで科学衛星を中心とする深宇宙探査では、個々のプロジェクトにおいて、COSPARが規定する惑星保護方針に準拠した設計基準を採用し、COSPAR惑星保護パネルにおいて国際的な合意を形成することによって、個々のプロジェクトを実施してきました。さらに、近年の宇宙探査ミッションの増加を踏まえ、JAXAが組織的に惑星保護に取り組むことを目的として、2018年12月に惑星保護体制を発足させ、これに関連する規定や手続きを整備し、惑星保護方針の着実な遵守に取り組んでいます。

※2

1970年代にNASAが行ったバイキング計画では火星微生物を検出しませんでしたが、当時の検出器の検出限界である火星物質1 kgあたり10億個(109)の細胞以下の微生物が生存している可能性は否定できません。実は、バイキング探査に用いられた生命検出装置では、地球上のアタカマ砂漠や南極程度の微生物密度では検出できないことが分かっています。

※3

回収試料に培養可能な微生物が含まれる確率が100万分の1を超える場合は、制限付き地球帰還(Restricted Earth Return)という惑星保護方針が適用されます。現在のところ、この制限付き地球帰還が適用されて打ち上げられた探査機は存在しませんが、探査機設計・運用、地球帰還後の試料の厳重な取り扱いなどこれまでと全く異なる探査計画の立案が必要になります。将来火星探査など超大型計画はこの枠組で検討が進められています。なお、「100万分の1」という数字は、リスクが実質的にゼロとみなせる、という国際基準で、世界保健機関(WHO)の水質基準やアメリカ食品医薬品局(FDA)の品質基準などに広く利用されています。

論文情報

論文1

掲載誌 :
Life Sciences in Space Research
論文タイトル :
Assessment of the probability of microbial contamination for sample return from Martian moons I: Departure of microbes from Martian surface
著者 :
Fujita, K., K. Kurosawa, H. Genda, R. Hyodo, S. Matsuyama, A. Yamagishi, T. Mikouchi, and T. Niihara
DOI :

論文2

掲載誌 :
Life Sciences in Space Research
論文タイトル :
Assessment of the probability of microbial contamination for sample return from Martian moons II: The fate of microbes on Martian moons
著者 :
Kurosawa, K., H. Genda, R. Hyodo, A. Yamagishi, T. Mikouchi, T. Niihara, S. Matsuyama and K. Fujita
DOI :

本研究は科学研究費補助金 JP17H03486、JP17H01176、JP17H02990、JP17H01175、JP17K18812、JP17J01269、JP18HH04464、JP18K13600、JP19H00726、及び自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターの援助(AB301018)を受けて実施されました。

お問い合わせ先

JAXA宇宙科学研究所 広報担当

Tel : 042-759-8008

千葉工業大学 入試広報課

Tel : 047-478-0222

東京大学 総合研究博物館 広報担当係

Tel : 03-5841-2830

東京大学 大学院工学系研究科 広報室

Tel : 03-5841-1790

東京薬科大学 広報課

Tel : 042-676-6711

取材申し込み先

東京工業大学 広報・社会連携本部 広報・地域連携部門

E-mail : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975 / Fax : 03-5734-3661

令和元年度 末松賞「ディジタル技術の基礎と展開」支援 授賞式を開催

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令和元年度(2019年度)の「末松賞『ディジタル技術の基礎と展開』支援」の受賞者4名が決定し、9月5日、大岡山キャンパス学長室で授賞式が行われました。

末松栄誉教授と授賞者を囲んでの記念写真

末松栄誉教授と授賞者を囲んでの記念写真

末松賞「ディジタル技術の基礎と展開」支援は、将来の基盤技術としてのディジタル技術に関心を持った若手研究者の育成と、コンピュータ、ロボティクス、ネットワーク技術等の活用に関する研究に幅広い支援を行うことを目的として、平成30年度(2018年度)に末松基金により創設されました。

2回目となる本年度は学内外の審査員による審査を経て4名が受賞しました。

末松基金は末松安晴栄誉教授・元学長の寄附を受けて設立されました。

令和元年度(2019年度)末松賞「ディジタル技術の基礎と展開」受賞者一覧

所属
職名
氏名
研究課題
助教
フレキシブルメモリの開発
助教
AI-Robotシステムを活用した高Liイオン伝導を示すポリアニオン複合酸化物の開発
助教
任意波形による光周波数変調に基づくブリルアン光相関領域反射計の性能向上
准教授
AI/機械学習を活用したセキュリティ事案対応における意思決定手法

大津助教
大津助教

水野助教
水野助教

授賞式では、益一哉学長から受賞者に賞状が贈られ、受賞者による研究課題のプレゼンテーションが行われました。末松栄誉教授をはじめとする来賓からは、発表内容への質問とともに、多くの激励の言葉がかけられました。

益学長から賞状を授与された松浦准教授
益学長から賞状を授与された松浦准教授

清水助教によるプレゼンテーション
清水助教によるプレゼンテーション

末松基金と末松賞「ディジタル技術の基礎と展開」支援

末松安晴栄誉教授・元学長は、本学で行った光ファイバー通信の研究、特に動的単一モードレーザーの先駆的研究が、大容量長距離光ファイバー通信の発展に寄与し、社会に貢献したとして2014年日本国際賞、2015年度文化勲章を受賞(章)しています。

「若い人たちが様々な分野で未開拓の科学・技術システムの発展を予知して研究し、隠れた未来の姿を引き寄せて定着させる活動が、澎湃(ほうはい)として湧き出てほしい」との末松栄誉教授の思いを継承し、研究活動を奨励するため、賞金の一部を寄附いただいたことを受け末松基金を設立することとしました。

末松基金の設立当初より賛同いただいている本学同窓生、株式会社ぐるなびの滝久雄取締役会長から更なる寄附を受け、末松賞「ディジタル技術の基礎と展開」支援を2018年度から開始しました。

東工大基金

このイベントは東工大基金によりサポートされています。

東工大への寄附 > 東京工業大学基金

お問い合わせ先

研究企画課研究企画第1グループ

E-mail : kenkik.kik1@jim.titech.ac.jp

2019年度「東工大挑戦的研究賞」授賞式-独創性豊かな若手研究者10名を表彰-

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東京工業大学は、毎年、独創性豊かな新進気鋭の本学の研究者を選び「東工大挑戦的研究賞」を授与しています。

第18回目となる2019年度は、10名が選考され、そのうち特別に優れていると評価された3名は「末松特別賞」にも選ばれました。

授賞式は9月5日、大岡山キャンパス学長室で行いました。

9月5日に欠席した受賞者に対し、9月10日、学長室で授賞式を行いました。

受賞者との記念撮影(9月5日)

受賞者との記念撮影(9月5日)

授賞式の様子(9月10日)
授賞式の様子(9月10日)

正木慶昭助教によるプレゼンテーション
正木慶昭助教によるプレゼンテーション

片瀬貴義准教授によるプレゼンテーション
片瀬貴義准教授によるプレゼンテーション

吉田啓亮助教によるプレゼンテーション
吉田啓亮助教によるプレゼンテーション

授賞式では、益一哉学長が受賞者に賞状を授与し、今後のさらなる活躍を期待すると激励しました。

次いで末松特別賞の受賞者3名が、採択された研究課題についてプレゼンテーションを行いました。

東工大挑戦的研究賞は、本学の若手教員の挑戦的研究の奨励を目的として、世界最先端の研究推進、未踏分野の開拓、萌芽的研究の革新的展開、または解決が困難とされている重要課題の追求等に果敢に挑戦している独創性豊かな新進気鋭の研究者を表彰するものです。

受賞者には支援研究費が贈呈されます。

2019年度「東工大挑戦的研究賞」受賞者一覧

受賞者
所属
主担当系または担当研究所
職名
研究課題名( * は末松特別賞受賞者)
理学院
数学系別窓
准教授
自由境界問題の力学系的解析
理学院
物理学系別窓
准教授
η'中間子で探る真空の構造と質量の起源
理学院
化学系別窓
助教
高次構造天然物の合成を指向した光照射を契機とする動的立体化学制御法の開発
助教
実代数的二層型最適化の提案と信号処理アルゴリズムへの応用
物質理工学院
応用化学系別窓
助教
機械学習によるイオン導電特性予測を指針とした新規リチウム導電体探索
物質理工学院
応用化学系別窓
助教
先進医療に向けた金ナノ粒子合成制御ペプチドのデザインモデル構築
生命理工学院
生命理工学系別窓
助教
* RNaseH 依存オフターゲット効果を抑制する化学修飾核酸の開発
准教授
* 低次元半導体の特異な電子構造を利用した熱・電子機能性材料の設計と実証
助教
強誘電体を用いた超高速充放電可能なリチウムイオン薄膜電池の創成
助教
* レドックスを基盤とした新規の光合成制御ネットワーク

(敬称略)

お問い合わせ先

研究推進部 研究企画課 研究企画第1グループ

E-mail : kenkik.kik1@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-7688

研究者・留学生向け英文メールニュース 「Tokyo Tech Bulletin No. 57」を配信

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Tokyo Tech Bulletin(トーキョー テック ブリテン)」は、東京工業大学の研究成果やニュース記事、学生の活動などを紹介し国内外へ広く配信する英文メールニュースです。

この度、Tokyo Tech Bulletin No. 57が発行されました。

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In the spotlight

Tokyo Tech Bulletinは英語で配信を行っていますが、コンテンツは一部を除いてすべて日英両方で掲載しています。

お問い合わせ先

広報・社会連携本部 広報・地域連携部門

E-mail : publication@jim.titech.ac.jp

高大連携サマーチャレンジ 2019 開催報告

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16年目の夏

高大連携サマーチャレンジは、2019年夏で16回目、2004年夏の開始以来、震災の年も含めて1度も休まず着実に歴史を重ねてきました。

異例の長さとなった梅雨も明け、夏空が広がる埼玉県武蔵嵐山に3校53名の高校3年生が、ちょっと緊張したおももちで集まりました。まずは、初対面の班メンバーともアイスブレイクで打ち解け合い、その後、4つの講義形式チャレンジと、伝統の分解チャレンジへ進みます。学校は異なっても同じ理系分野への関心や熱意や悩みを共有する仲間どうし、食事や宿泊もともにすることで、プログラムが進行するにつれて緊張がほぐれ、さまざまな難題に好奇心と探究心全開で取り組んでいました。高校生の新鮮な発想にエスコート役の大学教員側が刺激されることもあり、多くの出会いやスパークをもたらした充実の3日間でした。その概要をリポートします。

2019実施記録

2019実施記録
サマーチャレンジ2019 タイムテーブルPDF

日時: 2019年8月1日 - 3日

場所: 埼玉県比企郡嵐山町 国立女性教育会館

参加生徒: 53名(東京工業大学附属科学技術高等学校35名、お茶の水女子大学附属高等学校8名、東京学芸大学附属高等学校10名)

参加教員: 31名(東工大教員23名、引率高校教員3校8名)

事務職員: 8名(東工大)

合計: 92名

令和の「れい」は始まりの0

工学院 経営工学系 山室恭子教授

チャレンジの滑り出しは、すっかり恒例となった「コラムランド」。事前に各自が執筆してきた短い文章を、匿名の状態でディスカッションして評価しあい、初対面のメンバー同士のアイスブレイクとしました。

今年のお題は「れい」。新元号にちなんだ、ひらがなのお題にチャレンジします。数字の0、礼儀正しい「礼」、霊魂に冷蔵庫にX-RAY(エックス レイ)、さまざまに趣向を凝らした「れい」が出そろいました。

首位をさらったのは面接でコチコチに緊張して礼をする心情をレイアウトできれいに表現した技巧派さん。ジョン・ケージも金子みすゞも飛び出す振幅の大きさに各班のディスカッションも沸きました。さいごは、班のなかでお互いの作品を読み合うミニ自己紹介タイムです。

文は人なり。お互いの文章を批評しあうことで、メンバー同士への親しみも湧き、次へとつながるチームビルディングをどの班も達成しました。

はじめまして最急降下法

情報理工学院 数理・計算科学系 渡辺澄夫教授

地図上の最急降下法
地図上の最急降下法

「サイキューコーカホー?」初めてお目にかかる概念です。それが今話題の機械学習につながると聞いて、生徒たちはぐいぐい引き込まれます。

とても高度な内容が3ステップで体感できるよう構成されています。

ホップ。まずは直感で原理を把握。「等高線と直交するように山を降りるルートを地図にトレースしてみてください。」

ステップ。「つぎにそのルートを数式で表現してみましょう。」これで直感に頼らず、計算でルートが表現できるようになります。

さいごに大ジャンプ。「この最急降下法を人工知能に応用してみましょう。」複雑な計算はコンピュータにまかせてシミュレーション実験してみると、「学習誤差」と「テスト誤差」の推移に違いが出ます。「ほんとうに最小化したいのはテスト誤差のほうですが、どんな工夫をしたら実現できるでしょうか。班ごとにディスカッションしてみてください。」

初めての概念に出会って、ときめいて、そこから最先端の機械学習まで射程を伸ばす—とてもチャレンジングな90分間でした。

身近なモノを分解しよう~ミニカー×シャープペンシル

物質理工学院 材料系 上田光敏准教授

初日の夜は、おなじみの分解チャレンジです。コーヒーメーカーやロードメジャーなど、これまで大物にもチャレンジしてきましたが、今年は手のひらサイズのカラフルでかわいいミニカーたち、そしてもっと身近なシャープペンシルが対象です。

工具も安全確保の備品も整えられたテーブルで、いざ分解スタート。小さな空間にぎっしり詰まったパーツたちのそれぞれが、しっかり個々の役割を果たしていることに驚かされます。ばねや歯車のメカニズム解明だけでなく、初速をどう付ければ距離はどのくらい走るか、坂道ではどうなるのか、シャープペンシルを振る強さと芯の出方の関係や、上に向けると芯の出方はどう変化するか、班ごとに工夫を凝らした性能試験も繰り広げられました。

翌日の午前は、その研究成果を5分間にまとめたプレゼンテーションです。今年はリハーサルの時間を設けたおかげで、時間切れになる班が少なく、タイム・マネジメントについてもきっちり体得できました。

各種ミニカー勢揃い
各種ミニカー勢揃い

分解チャレンジの様子
分解チャレンジの様子

塵も積もれば惑星となる

理学院 地球惑星科学系 奥住聡准教授

惑星誕生の瞬間を観測せよ
惑星誕生の瞬間を観測せよ

エクスカーションで軽く運動したあとの第5チャレンジは、はるかな宇宙空間へ、惑星がどんなふうにしてできるかがテーマです。

惑星といっても成分はさまざまで、太陽系だけ見ても、地球のような岩石惑星、木星のような巨大ガス惑星、はじっこの海王星まで行くと巨大氷惑星とまちまち、他の恒星の惑星系にはさらに多様なパターンが見られます。

そんな個性ゆたかな惑星たちも、生まれるときは共通のプロセスをたどっているようで、その主役は何と塵なんです。塵といっても宇宙空間の塵は1ミクロン以下の微小サイズで、その塵がぐるぐる渦を巻いて円盤状になります。この塵が合体してより大きな塊をつくり、さらにその塊は惑星をつくります。残った塵の円盤の中をできたての惑星が通過すると、塵がはねのけられて円盤に溝ができます。この溝が観測できれば、その軌道上では惑星が誕生している可能性があるのです。

では問題です。ここに3つの溝をもつ塵の円盤があります。真上からでなく45度の角度から観測しても溝が見えるためには、円盤の厚み、もしくは薄さは、どの程度である必要があるのか、方眼紙に図を描いて理論値を計算してみてください。

観測と理論計算を組み合わせて、惑星誕生のメカニズムに迫る、スケール無限大のチャレンジでした。

未来の交通システム

工学院 システム制御系 小酒英範教授

防災を重視したアイディア図
防災を重視したアイディア図

鉄道から自動車へ、人間のたゆまぬ努力によって交通システムは進化してきました。今、交通システムを動かすためのエネルギーの確保、化石燃料を使ったときに発生する二酸化炭素による地球温暖化という難問にぶつかっています。また高齢化社会を迎え、安全性の確保も重要です。グラフを多用したカラフルな30分間レクチャーで現状の問題点を把握したあと、「さあ夢の交通システムを設計してみよう」、と各班に課題が投げかけられます。

夢だから何でもありだけれど、でも議論を拡散させないために、はじめに新システムの目標を定めてください。安全性?効率?省エネルギー?どれに重きを置きますか。

自由度を重視して、個人単位の乗り物を構想する班もあれば、ユニットをうまく組み合わせて効率性の高いシステムを設計する班もあります。いざ模造紙に絵柄を描こうとなると、女子生徒がリーダーシップをとる班が多かったのも印象的でした。夢の実現に必要な技術を丹念に書き入れて設計図の完成です。

生と死の分かれ目とは?

バイオ研究基盤支援総合センター 研究部門 立花和則准教授

二通りの生殖ができるエダアシクラゲ
二通りの生殖ができるエダアシクラゲ

「生きてるって、どういうこと?」とても大きな問題を考える手がかりにクラゲくんの登場です。無性生殖と有性生殖の2パターンが可能で、無性生殖なら不死が得られ、有性生殖は死が運命づけられます。そんな変わり種を紹介し、固定観念を揺るがせたあと、課題が提示されます。バクテリアとか冬眠マウスとか古代ハスの種とか、広い世界にはじーっとしてるだけの生物がいますが、彼らが生きてるか死んでるか、どう判別したら良いのか、その基準や方法をディスカッションしてみてください。

30分間の議論の末、顕微鏡で詳細に観察する、電気や薬品で刺激してみる、放置したら腐敗するか待ってみるなど、さまざまなアイディアが出ました。時間はかかっても非侵襲性に重きを置くか、ちょっと危険でも直接刺激を与えて確かめるかが悩みどころだったようです。とても奥深い問いに、クラゲくんと一緒に挑んだラスト・チャレンジでした。

高校教員の眼

  • 令和の「れい」は始まりの0

    「科学的なチャレンジが多い中で最初が文系で、意見をかわすというのが面白く、本イベントの知性の高さを感じた」

  • はじめまして最急降下法

    「最急降下法と言う高校では習わない概念であるが、等高線と水の流れるルート、計算の方法、AIにおけるデータ計算の原理と、学んだことが最先端に繫がり興味深かった」

  • 身近なモノを分解しよう~ミニカー×シャープペンシル

    「全員ほぼ一度は観たことのある身近なものが題材だっただけに、細かい観察力が試された」

  • 塵も積もれば惑星となる

    「実際のおうし座HL星の円盤構造から、上から見た構造、横から見た構造、斜め45度からの構造を考えるなど、非常に興味深いお話だった」

  • 未来の交通システム

    「交通システムは、社会的なつながりも多く、またグループ課題が近未来の交通システムの定義ということもあり、今までの知識や講義の知識を用いるとともに、発想力も見られる面白いチャレンジだった」

  • 生と死の分かれ目とは?

    「生徒の生死のとらえ方が興味深かった」

お問い合わせ先

学務部 入試課 大学入試グループ

E-mail : nyu.gak@jim.titech.ac.jp

サマープログラム学生交流 ―第6回ホームビジット開催報告―

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6月4日から8月8日までの10週間、東工大が短期留学生を受け入れたサマープログラム2019で、プログラムに参加した留学生のうち12人が日本人の家庭を訪ねるホームビジット(家庭訪問)が行われました。留学生の日本文化体験および東工大生との交流を目的としたこのホームビジットは、サマープログラムとウィンタープログラムの参加学生を対象とし、6回目の開催となりました。今回は、本学職員の7家庭が受入先となり、留学生から好評を得ている体験型の催しを提供してくれた家庭が多くみられました。本学学生も加わり、食事をともにし、遊びや会話が弾みました。

留学生と一緒にホームビジットを体験した本学学生5人のメッセージを紹介します。留学生ロベルト・リバスさん(カーネギーメロン大学)とジェミー・リウさん(ハーバード大学)の報告は英語版に掲載しました。

本学学生 : 土山絢子さん(理学院地球惑星科学系 修士課程1年)

私が今年夏から交換留学で渡航する留学先(カリフォルニア州立大学バークレー校、UC Berkeley)の学生さんと交流し、非常に充実した時間を過ごすことができてとてもよかったです。「手巻き寿司パーティー」「たこ焼きパーティー」「花火」はどれも日本文化を象徴するもので、自分たちの文化を通じて日本に興味を持った学生と交流することで、日本文化の新しい楽しみ方や側面を学ぶことができました。バークレーの学生とは留学先でも交流する予定でとても楽しみにしています。

本学学生 : 守本和生さん(物質理工学院材料系 修士課程2年)

ホームビジットは英語を勉強するモチベーションにもつながり、留学に行くよりも簡単に英語を話せるため、今後機会があれば自分の家にも留学生を招待したいと思います。

たこ焼きパーティーを楽しむ留学生
たこ焼きパーティーを楽しむ留学生

ホームビジットでくつろぐ留学生と土山さん(前列右から1人目)、守本さん(後列左)
ホームビジットでくつろぐ留学生と
土山さん(前列右から1人目)、守本さん(後列左)

本学学生 : 山崎唯衣さん(物質理工学院材料系 学士課程3年)

留学生と交流し、海外について学んだり日本を紹介したりすることで刺激を感じたいと思い、今回ホームビジットに参加しました。

お昼ごはん、夜ごはんを食べながらたくさんお互いの国について話をしました。やっている研究や、専攻、大学のこと、学校のこと、食べ物、習慣などについても話をしました。留学生3人とも異なるバックグラウンドをもっており、それぞれの国で違う点、似ている点がたくさんあることがわかりました。

トランプゲームで遊ぶ留学生と山崎さん(右端)
トランプゲームで遊ぶ留学生と山崎さん(右端)

書道にも挑戦
書道にも挑戦

本学学生 : 伊藤龍寿さん(物質理工学院材料系 学士課程2年)

いろんな話をしましたが、その中でも日本よりもアメリカのテキサスでは車の少しの衝突は全然気にしない話や、上海の小学校には昼寝の時間があり、中学校では目の運動を1日に2回もやることは印象的でした。他にも、日本語にある四字熟語のうち、中国語由来のものとそうでないものの話をしたり、全体として何かの違いに感心したり驚いてばかりでした。また、そういった違いを自分が現地に行って肌で感じてみたいとも思いました。

食事を楽しむ留学生と伊藤さん(左から2人目)

食事を楽しむ留学生と伊藤さん(左から2人目)

本学学生 : 山川絢子さん(生命理工学院生命理工学系 修士課程1年)

海外の学生と交流をする機会は今まで何度かありましたが、より距離を縮められるホームビジットという形では初めてだったので貴重な経験でした。修士になってからこのプログラムを知ったので、今回初めての参加でしたが、とても密度の濃い時間を過ごさせていただきました。各国の文化や大学教育の違いの話などもでき有意義な会でした。

きれいに出来上がった折り鶴を見せ合う留学生と山川さん(右から3人目)

きれいに出来上がった折り鶴を見せ合う留学生と山川さん(右から3人目)

本サマープログラムは、「スーパーグローバル大学創成支援事業(Top University Global Project)」による取組みの一環として開始しました。

「スーパーグローバル創成支援事業」は、2015年に文部科学省が開始したプログラムで、日本の高等教育の国際競争力の向上を目的に、海外の卓越した大学との連携や大学改革により徹底した国際化を進める、世界レベルの教育研究を行うトップ大学や国際化を牽引するグローバル大学に対し、制度改革と組み合わせて重点支援を行うことを目的としています。東京工業大学は、これからも留学生と本学学生の交流の場を創出するため様々な活動を行っていく予定です。

お問い合わせ先

東京工業大学 学務部 留学生交流課

E-mail : summer.program@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-3785


サマープログラム2019を開催

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6月4日~8月8日の10週間、欧米を中心とする本学協定校等との連携による国際化の推進を目的として、サマープログラム2019(Tokyo Tech Summer Program 2019)を開催しました。2016年に開始してから4回目となる今年のプログラムには26名の学生が参加しました。学生は受け入れ先となった本学教員の研究室に所属し指導を受けました。同じ研究室の日本人学生と交流しながら、研究を進め、最後は研究成果を発表しました。

初日には、受け入れ教員のほか、日本文化を体験する合気道体験の合氣道部学生、日本語と英語を学生同士で学びあう語学パートナー(通称タンデム)制度、日本人家庭を訪問するホームビジットプログラムなどに参加する本学学生らに囲まれて、参加者約100名のランチ交流会が開催されました。

受け入れ教員リスト及び参加学生のリサーチトピックPDF

大岡山キャンパス本館前で参加学生と本学学生TA(ティーチングアシスタント)

大岡山キャンパス本館前で参加学生と本学学生TA(ティーチングアシスタント)

語学パートナーとホームビジットプログラムの様子についてはこちらの関連記事をご覧ください。

受け入れ研究室からのメッセージ

カルマン研究室

受け入れ担当教員 : 理学院数学系 カルマン・タマス准教授

参加学生 : マサチューセッツ工科大学 オルガ・メドラノ・マーティン・デルカンポさん

カルマン准教授

オルガさんをサマープログラムに受け入れることができてとても良かったです。研究成果はまだ部分的ではありますが、今後が楽しみです。

遠来の仲間とともに研究ができたことは喜びです。研究室の学生もオルガさんを親しく迎え入れ、食事にも誘いました。最終日の成果発表会に参加した学生もいました。オルガさんのような優秀な若い数学者が東工大をもっと訪ねてくれることを期待します。

オルガさん

このプログラムは素晴らしい経験となりました。いつか訪問したいとずっと夢見ていた日本を発見する機会となりました。

カルマン先生のもとで取り組んだ10週間の研究プロジェクトはチャレンジングなトピックでした。カルマン先生には多くのことを学びました。研究室の学生のみなさんからも貴重なアドバイスを受けました。学生のクラブ活動にも参加し、多くの親切な東工大生に出会えたこともうれしかったです。プログラムを終えたいま、私は二つのことを言いたいです。

数学の研究を続けることにわくわくしています。そして、日本が大好きになりました。

カルマン准教授(左)とオルガさん

カルマン准教授(左)とオルガさん

粂研究室

受け入れ担当教員 : 生命理工学院生命理工学系 粂昭苑教授

参加学生 : ライス大学 クーパー・ルークさん

左から白木伸明准教授、クーパーさん、粂教授
左から白木伸明准教授、クーパーさん、粂教授

粂教授

10週間の短い期間でしたが、クーパーさんは実験の技術を修得し、まとまった結果を得ました。研究室の活動に参加し、学生と交流しました。成果を発表し、研究について議論しました。クーパーさんと一緒に研究できたことは、私たちにとって素晴らしい体験となりました。

クーパーさん

粂先生の研究室で学ぶ機会を持てたのは、得難い経験でした。私の研究が少しでもお役に立つことができれば、と希望します。

研究を助けてくれた皆さんに出会えたことも幸いでした。彼らは時間を割いて、私の実験が成功するように教えてくれました。

日本の文化をどう学べばよいかも知らせてくれました。

クーパーさん(前列左から3人目)と研究室の仲間たち

クーパーさん(前列左から3人目)と研究室の仲間たち

必修授業および課外活動

必修授業ジャパン・スタディーズでは、日本の防災システムやTSUBAME3.0を含む東工大のコンピュータ分野の研究紹介、および江戸時代以降の日本の科学技術の歴史について講義を受けました。

6月17日には日産自動車横浜工場(横浜市神奈川区)と港湾空港技術研究所(神奈川県横須賀市)を見学しました。日産横浜工場では、エンジンの組立てラインの見学を通して日本企業独自の生産管理体制に理解を深め、港湾空港技術研究所では、津波の実験施設である「大規模波動地盤総合水路」をはじめとする研究施設について説明を受けました。

港湾空港技術研究所の見学

港湾空港技術研究所の見学

研究室での研究活動のかたわら、さまざまな日本文化を体験しました。

合氣道部の学生とプログラム参加学生

合氣道部の学生とプログラム参加学生

合氣道部学生主催の懇親会の様子
合氣道部学生主催の懇親会の様子

6月19日、東工大合氣道部で心身統一合氣道会・小原英雄師範の指導の下、礼から始まり礼に終わる合気道を体験しました。師範から「優秀な人間ほど人間関係に悩むことも多いが、そんなときに思い出してもらいたい精神面がある」と指導があり、心身ともに学んだ1時間半でした。

稽古後は本学生協第二食堂の一部を貸し切り、合氣道部学生主催の懇親会が開催されました。合氣道部学生と留学生の双方からとても充実した時間を過ごせたとの喜びのコメントがありました。

NPO法人茶道キャラバン喫茶去のサポートによる茶道体験

NPO法人茶道キャラバン喫茶去のサポートによる茶道体験

どらやき作り体験

どらやき作り体験

七夕まつり

七夕まつり

皇居二重橋前で自撮りを楽しむ参加学生
皇居二重橋前で自撮りを楽しむ参加学生

7月10日には、希望者17名が国立国会図書館(東京都千代田区)を訪問し、その後、皇居周辺を散策しました。池の鯉や緑道の美しさに感動する参加学生の姿が印象的でした。

研究成果発表会

プログラム最終日には、参加学生は研究成果のポスター発表を行い、大勢の研究室メンバーが駆けつけてくれました。

ベストポスター賞

参加学生および来場した受入研究室の教員と学生の各々が、一番気に入ったポスターに投票しました。ハーバード大学から参加したハリーナ・ウオルデミケルさんが一番多くの票数を獲得し、見事ベストポスター賞に選ばれました。

高田潤一副学長(国際連携担当)からベストポスター賞を授与されるハーバード大学、ハリーナ・ウオルデミケルさん(受け入れ研究室:生命理工学院生命理工学系 平沢敬准教授)

高田潤一副学長(国際連携担当)からベストポスター賞を授与されるハーバード大学 ハリーナ・ウオルデミケルさん
(受け入れ研究室:生命理工学院生命理工学系 平沢敬准教授)

本プログラムは、「スーパーグローバル大学創成支援事業(Top University Global Project)」による取組みとして2016年に開始しました。

「スーパーグローバル大学創成支援事業」は、2015年に文部科学省が開始したプログラムで、日本の高等教育の国際競争力の向上を目的に、海外の卓越した大学との連携や大学改革により徹底した国際化を進め、世界レベルの教育研究を行うトップ大学や国際化を牽引するグローバル大学に対し、制度改革と組み合わせて重点支援を行うことを目的としています。

お問い合わせ先

東京工業大学 学務部 留学生交流課

E-mail : summer.program@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-3785 / 3786

サマープログラム学生交流 ―第2回タンデムパートナー開催報告―

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6月4日から8月8日までの10週間、東工大が欧米の大学から短期留学生を受け入れたサマープログラム2019で、本学の日本人学生とプログラム参加の留学生がペアを組んで外国語を学ぶ語学パートナー(通称タンデム)制度を実施しました。

タンデムは2018年のウィンタープログラムから導入し、2回目の開催となる今回は18組のタンデムパートナーが誕生しました。

タンデムとは、異なる外国語を学ぶ異なる国からの学生(例えば英語を勉強する日本人と、日本語を学ぶ留学生)でペアを組み、お互いに語学学習を助けあいます。

タンデム制度は本学学生支援センター自律支援部門が活動支援する学生団体ACTIONの企画運営の下、年間を通して活動しています。

東工大生からのメッセージ

※ 留学生のメッセージは本ページの英語版に掲載されております。

本学学生 : 堤香澄さん(工学院機械系 学士課程3年)

タンデムパートナー : ジョージア工科大学 トリステン・スミスさん

トリステンさん(右)と堤さん
トリステンさん(右)と堤さん

私は、サマープログラムで東工大に来ていた留学生とタンデムパートナーになりました。前々から英語のスピーキングに苦手意識があり、タンデムではお互いの母国語を学ぶということで面白そうだと思い応募しました。パートナーであったTristenは日本語を副専攻として大学で勉強しており、多少話すことができました。日本語の敬語や微妙なニュアンスの違いについて聞かれた時は説明するのはなかなか難しかったですが、わかってもらえた時は嬉しかったです。私が英語を喋る時になかなか単語が出てこない場合は彼が助け舟を出してくれたりしました。スラスラと喋ることができず悔しい思いをしながらも、もっと喋れるようになりたいとモチベーションを保つことができました。

また、同じ機械工学を専攻していたので、自分の専門の話から日本の文化や食べ物の話まで様々な話題に広がり、話が尽きることはありませんでした。夏休みという短い時間でしたがとても素敵な経験になりました。

大学にいながら英語の実践練習ができるこのタンデム制度のおかげで以前より少し自信を持って外国人とコミュニケーションが取れるようになりました。今後もタンデムに参加してもっと英語を話せるようになりたいです。

本学学生 : 小池由夏さん(工学院システム制御系 学士課程3年)

タンデムパートナー : カリフォルニア大学バークレー校 クリスタル・ゴンさん

花火大会でクリスタルさん(右)と小池さん
花火大会でクリスタルさん(右)と小池さん

私は昨年度の春休みに短期語学研修に参加し、その際に友達になった現地の学生に英語の勉強や観光などの色々なサポートをしてもらいました。このような体験をした後、ACTIONのSNSからこの語学パートナー制度を知り、語学の上達はもちろん、留学生に留学生活を楽しんでもらいたいと思い応募することを決めました。

最初は英語での受け答えも上手く出来ず、さらに私に日本に関する知識があまりない事も痛感させられました。パートナーのCrystalから尋ねられる質問は今まで考えたこともなかった事ばかりでした。しかし何回か会ううちに私も色々下調べしたり、共通の話題ができたり、お互いの語学のレベルに合わせて会話ができるようになったり、話しながら一緒に笑うことが増えていきました。Crystalに様々な日本の良さを伝えるため、毎週どこに行くか悩んでいましたが、今となってはとてもいい思い出です。

特に一緒に行った花火大会では花火を見てとても喜んでくれて、ここに連れてきてくれてありがとう、と言われたのがとても印象的でした。さらにCrystalに私の英語が上達したと言われたのもとても嬉しかったです。

最後はパートナーが帰国するのが少し寂しくなるほど充実したタンデムでした。

本学学生 : 山崎有紀さん(環境社会理工学院建築学系 学士課程4年)

タンデムパートナー : ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン ハウ・ビン・シンさん(Jamie)

ジェイミーさん(左)と山崎さん
ジェイミーさん(左)と山崎さん

今回、たまたま学校の張り紙でタンデムのことを知り、参加することにしました。なかなか日本にいて英会話の実践的な練習をする機会はないので、すごくいいプログラムだと思い参加しました。私はパートナーのJamieと食事を交えながら自由に会話を重ねました。この機会を通して自分の今の英会話力を実感し、会話するときの癖などこれまで気づかなかったことにも気づけました。今後、海外留学をすることも検討しているので、とても勉強のモチベーションが上がりました。また、Jamieとの会話ではお互いの国の文化の違いや生活の話で盛り上がり、非常に楽しい時間を過ごせました。次に彼女が日本に来たときにはもっと話せるようになっていたいと思いました。異文化交流が好きな方、英会話を磨きたい方、でもなかなかそういった機会がないという方でも気軽に参加できるプログラムです。また機会があればやりたいと思います。ありがとうございました。

本学学生 : 佐藤八起さん(環境・社会理工学院融合理工学系 学士課程4年)

タンデムパートナー : マサチューセッツ工科大学 オルガ・メドラノ・マーティン・デルカンポさん


写真 : オルガさん(左)と佐藤さん

タンデムに参加させていただいたきっかけは、アメリカへの半年間の留学が決まったことでした。私自身、英語が流暢に不自由なく意思疎通できるというわけではなかったので、自分なんかが参加して大丈夫か、という気持ちは少なからずありました。しかし、何度かタンデムパートナーと会って話していると、むしろ言語に不安を感じている人向けなんだろうなと思うようになりました。というのも、タンデムの活動は一方的に英語の練習に付き合ってもらうのではなく、相手の日本語の練習相手にもなるというwin-winなものだからです。幸いなことに、日本語でも意思疎通することができたので、英語で話したり日本語で話したり、その時々で使い分けて交流していました。お互いに「英語でなんて言うの?」「How to say this in Japanese ?」としばしば聞きあっていました。座学で英語を勉強するのも大事ですが、実際に使ってみて「あれ?これ知らない!」と気付くこともたくさんありました。留学に行く前に、ある程度英語に慣れることができたと思います。おかげで、現地での活動がスムーズに始められそうです。

本サマープログラムは、「スーパーグローバル大学創成支援事業(Top University Global Project)」による取組みの一環として開始しました。

「スーパーグローバル創成支援事業」は、2015年に文部科学省が開始したプログラムで、日本の高等教育の国際競争力の向上を目的に、海外の卓越した大学との連携や大学改革により徹底した国際化を進める、世界レベルの教育研究を行うトップ大学や国際化を牽引するグローバル大学に対し、制度改革と組み合わせて重点支援を行うことを目的としています。

東京工業大学は、これからも留学生と本学学生の交流の場を創出するため様々な活動を行っていく予定です。

お問い合わせ先

東京工業大学 学務部 留学生交流課

E-mail : summer.program@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-3785 / 3786

「環境報告書2019」を発行

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環境報告書2019

2018年度における本学の研究・教育活動に伴う環境負荷低減の取り組み・環境保全活動を「環境報告書2019」にまとめました。

環境報告書は、企業などの事業者が、経営責任者の緒言、環境保全に関する方針・目標・計画、環境マネジメントに関する状況(環境マネジメントシステム、法規制遵守、環境保全技術開発等)、環境負荷の低減に向けた取組の状況(CO2排出量の削減、廃棄物の排出抑制等)等について取りまとめ、名称や報告を発信する媒体を問わず、事業年度ごとに公表するものです。

2004年に環境報告書の普及活動、信頼性向上のための制度的枠組みを整備し、環境報告書を社会全体として積極的に活用していくために「環境配慮促進法」が制定され、独立行政法人や国立大学法人等の特定事業者は、毎事業年度の「環境報告書」の作成と公表が義務づけられています。本学では2005年度より公表しています。

「環境報告書2019」は、キャンパスマネジメント本部 総合安全管理部門ウェブサイトouter等からご覧いただけます。

お問い合わせ先

総合安全管理部門 環境報告書作成事務局

E-mail : kankyouhoukoku@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-3407

第12回サステナブル エンジニアリング テクノロジー 「エネルギーと世界環境」開催報告

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東工大工学系の3つの東工大国際大学院プログラムにおける重要科目「持続可能工学と技術(サステナブル エンジニアリング テクノロジー(Sustainable Engineering Technology; SET))」が2018年12月から2019年2月にかけて開講されました。また、その一環として2月25日~26日に一泊二日のサテライトセミナーが行われました。

これは工学系の国際大学院プログラム「超スマート社会構築のさきがけとなる国際的な研究者・技術者の育成特別プログラム(SSSEP)」「先端物質創成による超スマート社会実現のための高度人材育成特別プログラム(SSMCT)」「包摂的な社会と持続可能な環境のための国際技術者育成プログラム」に共通する広域教養科目で、2008年の第1回から数えて12回目の今回は、15ヵ国から履修学生48名、TA(ティーチング・アシスタント)9名、教員7名が参加しました。

英語による授業等により修士もしくは博士の学位を取得することができる大学院プログラム

発電所前の集合写真

発電所前の集合写真

SETの今年度のテーマは「Energy and Global Environment(エネルギーと地球環境)」。全6回の座学形式の講義と一泊二日のサテライトセミナーで構成されました。

座学形式での講義では、一般財団法人 電力中央研究所や公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES:アイジェス)を含む外部機関の方々による講義が行われ、現在のエネルギー需要や省エネ技術から、持続可能な社会に向けた取り組みに関して幅広く学びました。

これらの講義を踏まえたサテライトセミナーでは、1日目に城山発電所の見学と、IGES本部でのゴミ問題に関するグループディスカッション、2日目には授業テーマである「エネルギーと地球環境」に関するグループワークの成果発表会を行いました。

サテライトセミナー1日目に訪問した神奈川県相模原市の城山発電所は、日本で稼働する最も古い揚水式発電所の1つです。ここでは、東京電力管轄内の余った電力を使用し、津久井湖から人工の城山湖にくみ上げて貯水します。そして、東京電力の要請に応じてくみ上げられた水で水力発電を行います。

地下230メートルに設けられた発電室では、揚水時にはモーターに、発電時には逆回転して発電機となる発電電動機を見学しました。最大250,000 kWを発電することができる発電機の構造を詳しく説明していただき、関東の電力を調製する発電所の規模を体感しました。

地下発電施設

地下発電施設

続いて午後は、神奈川県葉山町のIGES本部を訪れ、IGESの研究員の方々から、カンボジアの首都プノンペンにおける事例をもとに持続可能なゴミ処理について講演をいただきました。プノンペンでは、現状はほとんどのゴミが回収された後そのまま埋め立てられているそうです。この現状を改善するにはどのようなシステムを導入するべきかというテーマで、講演のあとにグループディスカッションを行いました。

ゴミ問題を改善するにはリサイクルや焼却工場など優れたシステムをただ導入するだけでなく、現地の住民たちがゴミに対してどのようにかかわりあっているかを考察し、実現の可能性を議論する必要があるということを学びました。

IGESでのグループディスカッション

IGESでのグループディスカッション

IGESでのグループディスカッションを終えた参加者は、神奈川県三浦市にあるセミナー用の宿泊施設に移動し、夕食時には15ヶ国からの参加者がそれぞれ母国の魅力や独自性について、母国の歌や楽器の演奏を交えて紹介しました。夕食後は、2日目のグループワークの成果発表に向けて、各班夜遅くまで最終調整を行いました。

1日目夕食後の最終調整

1日目夕食後の最終調整

サテライトセミナー2日目には、「エネルギーと地球環境」をテーマにグループワークの成果発表が行われ、全9グループが15分間のプレゼンテーションおよび10分間の質疑応答を行いました。

専攻や国籍の異なる学生6名とTA1名から構成された各グループからは、エネルギー問題やごみ問題などの世界的な問題を解決するために、既存の技術の評価や真新しい技術の提案がなされ、持続可能な社会を実現するための様々なアイデアを共有しました。また、活発な質疑応答によって、それぞれの提案について実現の可能性が議論されました。

発表後には、教員とTAの投票により、優秀発表賞3グループと、質疑応答の仕方が優れたベストディスカッサー3名が表彰され、教員からの講評の後、サテライトセミナーは幕を閉じました。

グループ
タイトル
1
Shock !!! The Best Next Generation Vehicles Turn to be ...
2
Environmental Server Cooling
3
Hydrogen and Fuel Cell
4
Community Based Waste Management : Waste Monetisation Through Recycling and Energy Conversion
5
Can Green Go Back
6
Future of Sustainable Infrastructure – Smart Building
7
Possible Solution for Marine Plastic Pollution
8
Decentralization Energy System in Beijing
9
Carbon Neutral Technologies to Mitigate Carbon Emission in Energy Sector

セミナーの発表風景

セミナーの発表風景

セミナー後の集合写真

セミナー後の集合写真

参加学生のコメント

手塚沙也可さん(物質理工学院 材料系 修士課程1年)

「持続可能な社会に向けた、エネルギーと環境問題」という非常に幅広いテーマの中から、班のオリジナリティのあるテーマを選定することが初めの困難でした。また、様々な専門を持つ学生が、母語ではない言語で、1つのテーマについて議論を深めることは容易ではなかったですが、TAのアドバイスもあって、発表へこぎつけることができました。プレゼンテーションの準備から発表、質疑応答に至るまで、参加メンバーの高いモチベーションに刺激をうけました。このような貴重な機会を提供してくださった、電力中央研究所およびIGESの先生方、見学会でお世話になった城山発電所の方々に感謝いたします。

お問い合わせ先

環境・社会理工学院 土木・環境工学系 竹村次朗

E-mail : jtakemura@cv.titech.ac.jp

第2回インペリアルカレッジロンドンとの博士後期課程学生交流プログラム(Imperial-Tokyo Tech Global Fellows Programme 2019) を実施

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6月10日から6月14日にかけて、第2回インペリアル・カレッジ・ロンドンとの博士後期課程学生交流プログラム(Imperial-Tokyo Tech Global Fellows Programme 2019) を実施しました。

本プログラムは、東工大と英国インペリアル・カレッジ・ロンドン(以下、インペリアル)が共同で2018年に立ち上げた合宿トレーニング型国際交流プログラムであり、専門分野や国籍の垣根を超えたコミュニケーション力の醸成やリーダシップの育成、若手研究者のネットワーク構築等を目的としています。第2回となる今回は、国際連合が提言する「持続可能な開発目標SDGs」の一つである「Climate Action(気候変動に具体的な対策を)」をテーマに、2012年ロンドンオリンピックで自転車競技の会場となったLee Valley Velopark(リー・バレー・ヴェロパーク)で行われ、本学とインペリアルから20名ずつ、計40名の選抜された博士後期課程学生が集いました。この5日間のプログラムで、参加者はテーマに関する講義聴講や専門家との意見交換、関連施設見学等を通じて気候変動に関する理解を深めました。最終日には気候変動に立ち向かう研究プロジェクトを各チームが一つずつ提案し、異なるバックグラウンドを持つ者同士がチームとして協働することの楽しさや難しさを見出した充実した5日間となりました。

なお、本学においては、教育・国際連携本部 教育推進部門に設置されたワーキンググループから主査の井村順一副学長(教育運営担当)の他に、猪原健弘教授、金子宏直准教授、小泉勇人准教授(いずれもリベラルアーツ研究教育院)、北島江里子事務職員(留学生交流課)が参画し、博士文系教養科目「グローバルキャンプ」としてプログラムを実施しました。

インペリアルカレッジロンドンのエントランスホールにて

インペリアルカレッジロンドンのエントランスホールにて

1日目:気候変動を学ぶ

インペリアルと東工大からの参加学生40名と担当教職員がロンドンのLee Valley Velopark(リー・バレー・ヴェロパーク)に一同に会し、いよいよプログラムが始まりました。初対面の緊張感が漂うのも束の間、アイスブレーキングが行われ、すぐに会場の空気が温まりました。その後、参加者は専門分野や国籍などの多様性を考慮して編成された8名×5チームに分けられました。このメンバーが5日間を共に過ごし、気候変動の問題解決につなげる議論を進めていく仲間ということになります。

午後から早速、今回のテーマである気候変動について学びました。イギリス気象庁(Met Office)の對馬洋子博士やインペリアルの教員など、その分野の第一線で研究を行う専門家5名からレクチャーを受けました。温室効果ガス、水循環、太陽光等再生可能エネルギー、気候変動と感染症、エネルギーシステムなど異なる分野の研究者の話を聞き、気候変動の現状や取り組まれている研究、それらの課題等について多方面の知識を吸収する貴重な機会となりました。

また、金子准教授考案のカードゲームを全員でプレイしました。学生達は気候変動についてのファクトを調べ、それを基に質問と回答の2種類のカードを作り、神経衰弱の要領でゲームを楽しみました。

事前に作成した自己紹介ポスターで交流開始
事前に作成した自己紹介ポスターで交流開始

竹棒を使ったアイスブレーキング
竹棒を使ったアイスブレーキング

専門家による気候変動の講義
専門家による気候変動の講義

気候変動についての知識を楽しく増やすカードゲーム
気候変動についての知識を楽しく増やすカードゲーム

2日目:チーム力強化

午前中は5つの課題をチームでクリアしていくゲーム型のアクティビティーが行われました。いずれもコミュニケーション力やチーム内で協力しあえる雰囲気ができているかがカギとなります。猪原教授考案の研究倫理について正しく理解するアクティビティーもその中の一つでした。参加者達は頭を悩ませながらも互いに声を掛け合って課題に取り組み、終了後にはチームとしての一体感が飛躍的に高まったようでした。昼食後はロンドンの郊外にあるThe Crystal(ザ・クリスタル)というSiemens(シーメンス)の展示施設を見学しました。ここでは、環境にやさしい持続可能な未来型社会の実現に向けて、水や電気、エネルギー、住宅、交通インフラ等について各国の都市の状況やその比較、シミュレーション等を交えて学びました。

チームで課題をクリアするアクティビティー
チームで課題をクリアするアクティビティー

SiemensのThe Crystal
SiemensのThe Crystal

環境配慮型社会のシミュレーションができるThe Crystal内の体験型展示

環境配慮型社会のシミュレーションができるThe Crystal内の体験型展示

環境配慮型社会のシミュレーションができるThe Crystal内の体験型展示

3日目:分野横断的なイノベーション

インペリアルで最も新しいキャンパスであるWhite City(ホワイト・シティ)を訪問しました。本キャンパスは、世界規模の最先端研究を行い、その成果をビジネス化して社会に還元していくことをミッションに掲げています。この日のスピーカーの一人は、寄生虫に着目して途上国の人々の健康を守る「Capta(キャプタ)」というスタートアップ企業の創業者でした。彼は2018年度に東京で実施された第1回プログラムに参加した学生であり、当時のプログラムテーマであった「貧困撲滅」のチームプロジェクトにアイデアの着想を得て、同じく参加していた別の学生と共同で研究を進め、起業に至ったそうです。そのような好事例を参考にしつつ、各チームは気候変動の問題に取り組むにはどのようなアプローチが有効であるかアイデアを出し合いました。

本プログラム参加を経て起業した研究者による講演
本プログラム参加を経て起業した研究者による講演

チームごとにアイデア出しのディスカッション
チームごとにアイデア出しのディスカッション

4日目:プロジェクトの集中検討

いよいよグループプロジェクトに本格的に取り掛かります。前日に引き続きグループでブレインストーミングを行い、ディスカッションを重ねて、チームで一つのプロジェクトを組み立てます。多様性豊かなチームメンバーからは様々な意見が飛び交い、時には議論が白熱して一つのプロジェクトに絞り込むのに苦労している様子も見られましたが、皆が根気強くメンバーの意見に耳を傾け、各々がチームに貢献しようとする姿勢を見せていました。夕方には各チームが考えたプロジェクトについて概要を発表するエレベーターピッチが行われました。それに対して、「どのように地域の人々を巻き込むのか」、「想定されるコストはどの程度か」等、他のチームから次々に質問やコメントを投げかけられ、それをヒントにプロジェクトを更に練って発展させていきました。

ブレインストーミングとプロジェクトの選定を行うチームの様子

ブレインストーミングとプロジェクトの選定を行うチームの様子

ブレインストーミングとプロジェクトの選定を行うチームの様子

エレベーターピッチでプロジェクト概要について説明

エレベーターピッチでプロジェクト概要について説明

エレベーターピッチでプロジェクト概要について説明

5日目: プロジェクト発表

プログラムの集大成となるプロジェクト発表が行われました。チーム内で作業分担しながらカラーペンと紙だけで発表用ポスターにまとめ上げ、発表に臨みます。井村副学長とインペリアルの教員2名が審査員を務めました。各チームのオリジナリティー溢れるプロジェクト内容から、参加学生達が真剣に気候変動の問題解決に向け議論した痕跡が見えるようでした。全チームの発表が終わると、審査員から特に素晴らしかったチームが1位から3位まで発表され、インペリアルのSue Gibson(スー・ギブソン)大学院長より参加者に修了証書が授与されました。

なお、最終日のこの日は、在英国日本国大使館一等書記官の小川浩司氏(科学技術担当)及び佐野壽則氏(教育スポーツ担当)、日本学術振興会ロンドン研究連絡センター職員を招待し、プログラムを観覧いただきました。

各チームが渾身のプロジェクトについてポスター発表

各チームが渾身のプロジェクトについてポスター発表

各チームが渾身のプロジェクトについてポスター発表

井村副学長や他の審査員から発表チームに質問
井村副学長や他の審査員から発表チームに質問

インペリアル大学院長による修了証書授与
インペリアル大学院長による修了証書授与

各日のフリータイムには、両大学の学生が連れ立って食事に行くなど、プログラム外でも交流は続きました。ここで築かれた学生たちのネットワークが未来の更なる研究交流を生むことを願ってプログラムは幕を閉じました。

なお、東工大生6名はプログラム終了後引き続き3~4週間インペリアルの研究室に滞在し、受入教員の指導のもと実地調査や研究を行いました。

東工大基金

このイベントは東工大基金によりサポートされています。

東工大への寄附 > 東京工業大学基金

お問い合わせ先

学務部 留学生交流課 交流推進第1グループ

E-mail : intl.sgu@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-3433

目黒区連携講座「東工大博物館のアーカイブズを覗いてみよう!」開催報告

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8月31日、大岡山キャンパスにて、東京工業大学博物館と目黒区教育委員会の連携による、生涯学習講座「東工大博物館のアーカイブズを覗いてみよう!」が開催されました。

本学博物館バックステージの見学ツアーとして企画し参加者を募ったところ、定員を遥かに超える44名の応募があり抽選で20名が選ばれました。

ツアー案内役の博物館広瀬茂久特命教授(前列中央)、亀井宏行特任教授(前列中央右)を囲んでの記念撮影

ツアー案内役の博物館広瀬茂久特命教授(前列中央)、亀井宏行特任教授(前列中央右)を囲んでの記念撮影

当日は百年記念館の1階で受付をし、本館に向かいました。道すがら、図書館、東工大のシンボルマークである「ツバメ」の名を冠したスーパーコンピュータ「TSUBAME」が入っている建物、学長室のある事務局1号館なども紹介しました。本学を象徴する本館に入り、1階のミニ展示(博物館の企画)「東工大ワンゲル部のパタゴニア遠征隊」を見た後、地下に下りて歴史を感じさせる倉庫・簿書庫の入口を、外から見学しました。昭和初期の扉や錠前は、古い映画に出てくる場面を連想させ興味深かったようです。

昭和9年(1934年)に完成し登録有形文化財でもある本館の中を移動する際には、昔のままの姿を残した廊下と近代風に改修された廊下を通りました。新旧の対照が印象的だったようです。昭和4年(1929年)の大学昇格当初は1学年150名で、実習用工場を除けば、本館だけでほぼ教育研究ができたことや、図書館も本館内に設置されたこと、そして、その図書館跡を現在資史料館として利用していることを説明しました。

ツアーの目玉である博物館バックステージ資史料館では、閲覧室や書庫を見学するとともに、文書類の収集から公開までの流れを実際の作業等を実演しながら理解してもらいました。具体的には、(1)生物被害への対処:CO2殺虫バッグや脱酸素剤による殺虫・殺菌処理、(2)除染と修復:卓上小型フード内でハケを用いて目立つ汚れを除去した後、史料の劣化原因となるホッチキス等の異物の除去及び簡便な補修、(3)目録作成、(4)史料の劣化原因となるホッチキス等の異物の除去及び折れやしわ伸ばし、(5)中性紙の封筒や保存箱への収納、(6)ディジタル化と専門家による修復などの工程をたどりました。

資史料館の書庫は、旧図書館時代は3層に仕切って使われていただけに、天井が極めて高く、かつ太い柱が多数配置されていますので、建築作品としても見栄えがします。関東大震災直後の設計ですので、耐震強度には余裕を持たせたのでしょう。参加者には、「普段見ることができないところを見ることができた」と好評でした。

保存文書の防虫・防カビ対策の説明

保存文書の防虫・防カビ対策の説明

ツアー後半は、場所を会議室に移して、資史料館や公文書室が所蔵する古い文書や図面類の中から入試問題、大岡山キャンパスの変遷を示す地図類、出陣学徒壮行会関連資料、明治41年(1908年)機械科卒のノート類の机上展示を見てもらうとともに、大岡山キャンパスの成り立ちを読み解いてもらいました。特に北地区にある「ひょうたん池」がいつどのようにして作られ、水源はどこかという謎解きは、参加者の地元の話題でもあり非常に盛り上がりました。「次回は『呑川』を取り上げて欲しい」、という要望も出されました。

昭和22年(1947年)には、本学の敷地を洗足池まで広げ、東西に位置する昭和大学と東京都立大学(現首都大学東京)を誘致して、一大学園都市にすることが検討されたようで、残されている当時の構想図には、参加者から驚きの声が上がりました。

今回のバックステージツアーを通して、参加者は、博物館の所蔵資料がどのように集められ、どのような整理を経て公開に至るのか、そして、それを支える博物館職員のアーカイブズ業務について学ぶとともに、具体的な資料により大岡山キャンパスの成り立ちにも理解を深めました。

※ ひょうたん池 : 昭和7年から8年(1932年から1933年)にかけて、キャンパス整備事業の一環として作られたと推定される。清水窪湧水は洗足池の水源として知られるが、同じ湧水が尾根の反対側にも流れ細い水路となっていた。この水路がグラウンドや北地区の整地に伴い埋められ、一部がひょうたん池として残されたと思われる。当初はひょうたん池のくびれの部分には橋が架かっていた。

配布された古地図を参考に大岡山キャンパスの成り立ちを読み解く参加者
配布された古地図を参考に
大岡山キャンパスの成り立ちを読み解く参加者

学生ノート(明治41年)及び学徒出陣壮行会資料(昭和18年)の展示
学生ノート(明治41年)及び
学徒出陣壮行会資料(昭和18年)の展示

お問い合わせ先

東京工業大学博物館

E-mail : centshiryou@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3340

DNAオリガミによる人工細胞微小カプセルの開発に成功 機能をプログラム可能な分子ロボットの開発に期待

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要点

  • DNAオリガミによるナノプレートで細胞膜を模倣した、人工細胞としての微小カプセルを開発
  • 人工的なイオンチャネルを形成させ、微小カプセル間のイオンの輸送に成功
  • 分子コンピュータ/分子センサーを搭載した分子ロボットや、人工ニューラルネットワーク、高機能薬剤送達などへの応用に期待

概要

東京工業大学 情報理工学院の瀧ノ上正浩准教授、石川大輔研究員(現首都大学東京)、東北大学の鈴木勇輝助教、東京農工大学の川野竜司准教授、東京大学 大学院総合文化研究科の柳澤実穂准教授、京都大学の遠藤政幸准教授らの研究グループは、DNAオリガミ[用語1]で作製したDNAナノプレートによって細胞膜を模倣した、人工細胞(微小カプセル、図1)の開発に世界で初めて成功した。

人工的な膜に細胞膜のような複雑な機能を持たせるには、性質や機能を自在に設計可能な物質を材料とする必要があった。今回開発した、DNAを膜の材料とする微小カプセルでは、DNAの塩基配列を設計することで膜の機能を自在に設計でき、“プログラム”した機能をコンピュータソフトウェアのようにインストールできる。この技術は、分子コンピュータ/分子センサーを搭載した分子ロボット[用語2]や薬剤送達等への応用が期待される。

研究成果は現地時間9月13日にドイツ化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」のオンライン版で公開された。

DNAオリガミによる人工細胞微小カプセルのイメージ

図1. DNAオリガミによる人工細胞微小カプセルのイメージ

研究の背景と経緯

細胞のような、分子スケールからマイクロスケールにおよぶ、複雑で高機能なシステムを人工的に創ることは、科学技術において究極の目標の一つである。これまでにも、細胞膜を模倣した人工的な膜を持つ人工細胞[用語3](微小カプセル)の構築が試みられているが、細胞膜のような機能のある膜を設計・作製することは困難であった。

人工細胞となる微小カプセルの構築には、脂質分子(細胞膜の構成分子)を構成素材とする人工的な膜で水滴を覆った、油中水滴エマルション[用語4]や脂質二重膜小胞(リポソーム)が一般的に用いられる。膜の構成素材としては、脂質分子以外に、ナノ・マイクロサイズ[用語5]の微粒子であるコロイド粒子も利用されており、その場合の油中水滴エマルションはPickering(ピッカリング)エマルション[用語6]、小胞はコロイドソームと呼ばれている。コロイド粒子の膜によるエマルションや小胞には、物理的な安定性があるだけではなく、コロイド粒子の形状やその表面の改質などにより、さまざまな用途へ利用できるという利点がある。しかし、プラスチックなどの通常の物質を材料とするコロイド粒子には、設計性と拡張性の限界が存在する。したがって細胞膜のように、外部からの分子刺激に応答したり、エネルギー(栄養)となる物質を取り込んだりといった複雑な機能を人工的な膜に持たせるには、性質や機能を自在に設計可能な物質を材料とするコロイド粒子を用いる必要があった。

研究成果

研究グループは、生体高分子であるDNAを素材とするDNAオリガミにより、両親媒性[用語7]のDNAナノ構造体(DNAナノプレート)を設計・作製した。このDNAナノプレートを一種のナノサイズのコロイド粒子として用いて、油中水滴を覆う膜を形成させ、微小なカプセルを実現した(図2)。さらに、DNAナノプレートにナノサイズの孔を開けることで、微小カプセル間でイオンを輸送可能にし、細胞膜のイオンチャネルのような機能を実現することに成功した。

両親媒性DNAナノプレートおよび微小カプセル作製の概念図。DNAオリガミで、中心の孔無し・有りの2種類の六角形DNAナノプレートを作製した。DNAはもともと親水性であるため、DNAナノプレートを親水(水)/疎水(ミネラルオイル)界面に集積させるには、DNAを部分的に疎水化する必要がある。そこで、DNAナノプレートの片面のみに1本鎖DNAを伸ばし、そこへ相補な1本鎖DNAを二重らせん形成させることで、疎水性有機分子であるコレステロールを取り付け、両親媒性化した。DNAナノプレートの形成は、原子間力顕微鏡観察から確認された。両親媒性化したDNAナノプレートを含む水溶液をミネラルオイルに加え、油中水滴エマルションを作製すると、疎水化した面がミネラルオイルに向かうことでDNAナノプレートが界面に集積する。これによって、微小カプセル様の油中水滴空間が形成される。
図2.
両親媒性DNAナノプレートおよび微小カプセル作製の概念図。DNAオリガミで、中心の孔無し・有りの2種類の六角形DNAナノプレートを作製した。DNAはもともと親水性であるため、DNAナノプレートを親水(水)/疎水(ミネラルオイル)界面に集積させるには、DNAを部分的に疎水化する必要がある。そこで、DNAナノプレートの片面のみに1本鎖DNAを伸ばし、そこへ相補な1本鎖DNAを二重らせん形成させることで、疎水性有機分子であるコレステロールを取り付け、両親媒性化した。DNAナノプレートの形成は、原子間力顕微鏡観察から確認された。両親媒性化したDNAナノプレートを含む水溶液をミネラルオイルに加え、油中水滴エマルションを作製すると、疎水化した面がミネラルオイルに向かうことでDNAナノプレートが界面に集積する。これによって、微小カプセル様の油中水滴空間が形成される。

DNAは本来、親水性の物質であるため、油中水滴エマルションを作るのに必要とされる、界面活性剤のような両親媒性を持たない。そこで研究グループは、DNAオリガミで作製したDNAナノプレートの片面だけに疎水性の有機分子(コレステロール基)を取り付けることで、疎水性と親水性の両方を持つ両親媒性のDNAナノプレートを得ることに成功した。この両親媒性DNAナノプレートを用いて油中水滴エマルションを作製したところ、DNAナノプレートは油水界面に集積することがわかった(図3)。さらに、界面に集積したDNAナノプレートは、脂質分子のように流動的に動くのではなく、積層した非流動的なコロイド粒子のようにふるまうことが明らかになった。

両親媒性化した(a)孔無しおよび(b)孔有りDNAナノプレートを用いて作製した、油中水滴エマルションの共焦点レーザー顕微鏡像。DNAを緑色蛍光試薬で染色しており、緑色部分にDNAナノプレートが存在することを示している。両親媒性化していない場合(コレステロール数:0)、DNAナノプレートは親水性のため、水滴中に均一に分散した。一方、両親媒性化した場合(コレステロール数:12以上)、孔無し、孔有りいずれのDNAナノプレートも、親水(水)/疎水(ミネラルオイル)界面に集まっている様子が観察された。
図3.
両親媒性化した(a)孔無しおよび(b)孔有りDNAナノプレートを用いて作製した、油中水滴エマルションの共焦点レーザー顕微鏡像。DNAを緑色蛍光試薬で染色しており、緑色部分にDNAナノプレートが存在することを示している。両親媒性化していない場合(コレステロール数:0)、DNAナノプレートは親水性のため、水滴中に均一に分散した。一方、両親媒性化した場合(コレステロール数:12以上)、孔無し、孔有りいずれのDNAナノプレートも、親水(水)/疎水(ミネラルオイル)界面に集まっている様子が観察された。

また、一般的には細胞膜の膜タンパク質を介して行われるイオンチャネル機能を、両親媒性DNAナノプレートで安定化された微小カプセルへ実装することを試みた。DNAナノプレートにナノサイズの孔を構築し、2つの微小カプセル同士を接触させたところ、イオンの輸送による微小電流が測定された(図4)。さらに測定された電流値から、形成したナノチャネルの大きさを算出するため、数値シミュレーションも行った。これらの結果から、DNAナノプレートが十数層重なることにより、イオンを輸送するチャネルが形成されているということがわかった。

(a) DNAナノプレートで覆われた微小カプセル間のイオン電流を測定するために作製したマイクロデバイスの模式図。油中水滴を作るための2つの円柱状のくぼみが、直径100 µmのマイクロホールがあるセパレータで分割されている。くぼみの底には電極が取り付けられており、外部から電圧の制御が可能である。孔有りDNAナノプレートで覆われた油中水滴を、マイクロホール内でミネラルオイルを挟むようにして接触させると、DNAナノプレートの孔がつながり、この孔(ナノチャネル)を通ってイオンが輸送される。(b)孔有りDNAナノプレートを接触させた場合、階段状のイオン電流が測定され、ナノチャネルの形成が確認された。(c)微小カプセルの少なくとも一方に孔無しDNAナノプレートを用いた場合、接触させてもイオン電流は測定されなかった。
図4.
(a) DNAナノプレートで覆われた微小カプセル間のイオン電流を測定するために作製したマイクロデバイスの模式図。油中水滴を作るための2つの円柱状のくぼみが、直径100 µmのマイクロホールがあるセパレータで分割されている。くぼみの底には電極が取り付けられており、外部から電圧の制御が可能である。孔有りDNAナノプレートで覆われた油中水滴を、マイクロホール内でミネラルオイルを挟むようにして接触させると、DNAナノプレートの孔がつながり、この孔(ナノチャネル)を通ってイオンが輸送される。(b)孔有りDNAナノプレートを接触させた場合、階段状のイオン電流が測定され、ナノチャネルの形成が確認された。(c)微小カプセルの少なくとも一方に孔無しDNAナノプレートを用いた場合、接触させてもイオン電流は測定されなかった。

このように、細胞膜を模倣した微小カプセルの膜の素材に、性質や機能を自在に設計可能なDNAを用いることで、油中水滴を安定に保つ界面活性剤のような機能と、イオンチャネル機能を同時に発現できるDNAナノプレートを設計し、細胞のようなイオンの輸送を実現した。これは、微小カプセルの構築に従来用いられてきた脂質分子や固体粒子の設計性と拡張性の限界を超え、膜の性質と機能を分子レベルから自在に設計できることを示す成果であり、細胞のような複雑な機能を人工的に創り出すために重要な方法論となる。

今後の展開

この研究の結果、性質や機能を自在に設計可能なDNAによって、細胞膜を模倣した人工的な膜を持つ微小カプセルを作製することが可能となった。DNAを素材とする研究は、2006年のDNAオリガミ発表後に急激に増加しており、酵素反応デバイスや情報処理デバイスなど、細胞の個々の機能をナノスケールのDNA構造体で人工的に創り出す技術が報告されている。今回の研究成果である微小カプセル技術は、膜の性質と機能をDNAの塩基配列から自在に設計できるという利点を活かして、細胞の個々の機能をコンピュータソフトウェアのようにインストールできる技術となり得る。今後は、分子センサーや分子コンピュータによる感覚や知能を持った分子ロボットや、生命科学の工学的研究、薬剤送達等の医薬研究への応用が期待される。

本研究成果は、文部科学省新学術領域研究「感覚と知能を備えた分子ロボットの創成(略称 分子ロボティクス)」および文部科学省 科学研究費補助金、「東工大の星」支援【STAR】、旭硝子財団研究奨励、油脂工業会館研究助成、内藤記念科学振興財団 内藤記念女性研究者研究助成金の支援のもとで得られたものである。また東京工業大学の森田雅宗日本学術振興会特別研究員(現 産業技術総合研究所 研究員)、土屋美恵修士課程大学院生(当時)、東京農工大学の大原正行修士課程大学院生(当時)、黒川知加子修士課程大学院生(当時)との共同研究である。

用語説明

[用語1] DNAオリガミ : 長い1本鎖DNA(主に7,000 - 8,000塩基)と多数の短い1本鎖DNA(数十塩基)から構成される、二次元・三次元のDNAナノ構造体。作りたい形状に合わせて、長い1本鎖DNAを一筆書き状に折りたたみ、相補となるように設計された短い1本鎖で固定することで、数十ナノメートルの構造体を作製できる。カリフォルニア工科大学のPaul Rothemund博士によって2006年に報告された。

[用語2] 分子ロボット : 外部から分子の信号を受信し、分子の計算によって判断を下すことで、その環境に対して自律的に反応する、感覚・知能・動作を併せ持つ人工的な分子システム。

[用語3] 人工細胞 : 実際の細胞の大きさに相当する数十マイクロメートル程度の微小な空間において、細胞の一部の機能を再構成したカプセル状の構造体。細胞膜と同じ成分である脂質分子で覆われた微小なカプセルが一般的だが、本研究のように、コロイド粒子で覆われたものも報告されている。

[用語4] 油中水滴エマルション : 互いに混ざり合わない水と油が乳化剤等を加えることで混ざり合い、水滴が油中に分散した状態。食品では、バターやマーガリンなどが挙げられる。一方、油滴が水中に分散したものを水中油滴エマルションといい、牛乳やマヨネーズがこれに当たる。

[用語5] ナノ・マイクロサイズ : ナノメートル(nm)は10−9メートル、マイクロメートル(µm)は10−6メートルである。水素原子が0.1 nm程度、バクテリアが1 µm程度の大きさである。

[用語6] Pickering(ピッカリング)エマルション : 洗剤などの界面活性剤分子ではなく、コロイドなどの固体粒子によって安定化されたエマルション。固体粒子の素材は、粘土鉱物や金属などの無機物、またポリマーやタンパク質などの有機物など、多種多様なものが報告されている。この現象はWalter Ramsden博士によって1903年に、またSpencer U. Pickering氏によって1907年にそれぞれ報告されており、一般的には後者の名前を冠してPickering(ピッカリング)エマルションと呼ばれる。

[用語7] 両親媒性 : 水となじみやすい(親水性)部分と、油となじみやすい(疎水性)部分の両方を持つ性質。この性質を持つ分子やコロイド粒子は、水と油のような、親水性と疎水性の2つの相が互いに接触している境界面(界面)に集まる性質を持つ。両親媒性物質を界面活性剤と呼ぶこともあり、洗剤は界面活性剤の一種である。

論文情報

掲載誌 :
Angewandte Chemie International Edition
論文タイトル :
DNA Origami Nanoplate‐Based Emulsion with Nanopore Function
著者 :
Daisuke Ishikawa, Yuki Suzuki, Chikako Kurokawa, Masayuki Ohara, Misato Tsuchiya, Masamune Morita, Miho Yanagisawa, Masayuki Endo, Ryuji Kawano, Masahiro Takinoue* (石川大輔、鈴木勇輝、黒川知加子、大原正行、土屋美恵、森田雅宗、柳澤実穂、遠藤政幸、川野竜司、瀧ノ上正浩*
DOI :
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お問い合わせ先

東京工業大学 情報理工学院 情報工学系

准教授 瀧ノ上正浩

E-mail : takinoue@c.titech.ac.jp

Tel : 045-924-5680

取材申し込み先

東京工業大学 広報・社会連携本部 広報・地域連携部門

E-mail : media@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-2975 / Fax : 03-5734-3661


2019年度 社会人アカデミー講演会「人間・数理・情報」

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時代はSociety5.0、でも実はよく知らない?「人間・数理・情報」のいま。
東京工業大学が誇る、気鋭の若手研究者に素朴なギモンをぶつけてみました。

講演会は事前お申込みが必要になります。
お申込み方法等は、社会人アカデミーのウェブサイトouterをご覧ください。

皆さまのお越しをお待ちしております。

社会人アカデミー2019年度講演会「人間・数理・情報」全4回シリーズ

  • 第1回 11月2日(土) 13:30 - 15:30 西田亮介
    「日本の政治、デジタル・メディア時代についていけますか?―情報と政治の社会学」

  • 第2回 11月2日(土) 16:30 - 18:30 葭田貴子
    「サイボーグになりたいんですけど、なれますか?―人間と機械の融合の脳科学」

  • 第3回 11月16日(土) 14:00 - 16:00 山田拓司
    「腸内細菌ってなんだ??―ヒト腸内メタゲノム解析が広げる医療」

  • 第4回 11月16日(土) 17:00 - 19:00 鈴木咲衣
    「結び目ってなんですか?―「結び目の数学」の魅力」

場所
東京工業大学 田町キャンパス キャンパスイノベーションセンター(CIC)
日時
第1回 : 11月2日(土)13:30 - 15:30
第2回 : 11月2日(土)16:30 - 18:30
第3回 : 11月16日(土)14:00 - 16:00
第4回 : 11月16日(土)17:00 - 19:00
参加費(1回あたり)
  • 一般 : 2,000円
  • 社会人アカデミー受講生・修了生 : 1,500円
  • ※ 学生(中学生以上) : 500円
  • ※ 蔵前工業会会員(蔵前カード家族会員含む)、本学教職員・学生(附属高校含む)、小学生 : 無料(席数に限りあり)
該当する身分証(生徒手帳/学生証/教職員証/蔵前カード)が必要です。
当日受付にてご提示いただけない場合は一般料金となります。
参加方法
要事前登録。詳細は社会人アカデミーのウェブサイトouterでご確認ください。

社会人アカデミー2019年度講演会「人間・数理・情報」チラシ

社会人アカデミー2019年度講演会「人間・数理・情報」チラシ

問い合わせ先

東京工業大学 社会人アカデミー事務室

E-mail : info@academy.titech.ac.jp
Tel : 03-3454-8722、03-3454-8867

文部科学省 「オープンイノベーション機構の整備事業」に採択

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東京工業大学は8月28日、文部科学省による「令和元年度オープンイノベーション機構の整備事業」に採択されました。

オープンイノベーション機構の整備事業とは

企業の事業戦略に深く関わる大型共同研究を推進するため、大学の経営トップによるリーダーシップの下でプロフェッショナル人材による集中的マネジメント体制を構築し、部局を超えて優れた研究者チームの組織化を図る大学の取り組みを支援する事業です。

今年度は12大学からの申請があり、そのうち4大学が採択され、本学は採択された大学のうちの一つであります。

本学における本事業の目的

本学が掲げる「社会との連携を促進し、研究大学としての責務を果たす好循環」という指定国立大学法人構想を実現するために、組織トップが関与する「組織」対「組織」の本格的な産学官連携活動を推進させ、産業界とともに本学ブランドの事業を産み出すような新時代の産学連携研究の仕組みを確立させるためのオープンイノベーション機構の整備を目的とします。

また、本事業は科学技術振興機構(JST)の「研究成果展開事業 産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)」に提案した本学の「目的指向型材料科学による全固体電池技術の創出」を研究領域(領域統括 本学科学技術創成研究院菅野了次教授)とする事業との連動型として採択され、非競争領域から競争領域へと持続的に発展するためのマネジメントを行います。

本学オープンイノベーション機構の取り組み

本学オープンイノベーション機構は、渡辺治理事・副学長(研究担当)・機構長の指揮のもと、大嶋洋一教授・統括クリエイティブ・マネージャー(以下、統括CM)の意思決定により、大型の共同研究活動を迅速に進めていく体制を整備してまいります。具体的には、専門分野担当のクリエイティブ・マネージャーとプロジェクトをマネジメントするプロジェクト・クリエイティブ・マネージャーの連携活動により、統括CMの意思決定に必要な専門的な情報を迅速かつ的確に提供し、統括CMによる迅速的確な意思決定を通じて共同研究開発の研究企画から事業化までの各プロセスにおいて本学に求められる事業化支援活動(研究マネジメント、知財戦略支援、研究企画支援、出口戦略支援等)を実行いたします。

特に、本学に強みのあるエネルギー分野、材料分野、及び注力して取り組む機械分野、バイオ分野を中心に大型の共同研究活動として、3つの協働研究拠点(AGCマテリアル協働研究拠点、コマツ革新技術共創研究所、aiwell AIプロテオミクス協働研究拠点)がすでに活動を開始しており、今後、この協働研究拠点の研究領域の拡大、研究拠点数の増加を図り、大型共同研究の活性化に取り組んでまいります。

オープンイノベーション機構 実施体制

オープンイノベーション機構 実施体制

東京工業大学オープンイノベーション機構

E-mail : sangaku@sangaku.titech.ac.jp

東工大附属科学技術高校生徒のチーム 韓国科学アカデミー科学フェア2019で受賞

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東工大附属科学技術高等学校(以下、附属高校)の生徒3名のチームが、6月26日から30日にかけて韓国の釜山で行われた韓国科学アカデミー科学フェア2019で研究発表し、優秀革新的研究賞(Most Innovative Research)を受賞しました。

(左から)受賞した高橋さん、佐伯元司附属高校校長、後藤さん、渋沢さん。右端は韓国科学アカデミーのチュン・ユーン(Chung Yoon)校長

(左から)受賞した高橋さん、佐伯元司附属高校校長、後藤さん、渋沢さん。右端は韓国科学アカデミーのチュン・ユーン(Chung Yoon)校長

韓国科学アカデミー科学フェア(Korea Science Academy Science Fair、KSASF) は、韓国科学技術院(KAIST)の附属高校である韓国科学アカデミー(Korea Science Academy of KAIST、釜山)で2年ごとに開催される理数系・科学技術系高校生の国際大会です。2019年の大会(6月26日~30日)では17の国と地域から合計32校を代表する高校生が集まり、計46の研究発表が行われました。

附属高校からは生徒3人が参加し、共同研究「剣道のロボット審判を作る」(Making of a Robot Referee of KENDO)について、英語でポスター発表および口頭発表を行いました。日本の伝統的な武道である剣道を題材に、審判を補助するシステムの開発と評価に関する研究です。附属高校チームは前回の2017年大会(国際高校生科学フェア International Student Science Fairとして開催)でも同賞を受賞しており、2回連続受賞となりました。

ポスター発表で説明するメンバー
ポスター発表で説明するメンバー

口頭発表で研究発表するメンバー
口頭発表で研究発表するメンバー

附属高校のメンバー

渋沢賢さん(機械システム分野3年)

高橋直希さん(電気電子分野3年)

後藤大介さん(情報システム分野2年)

チームリーダー渋沢さんのコメント

研究には予想よりも時間がかかり、それを英文でまとめてポスターやプレゼンテーションを作るのがとても大変でしたが、3人で力を合わせて完成することができました。大会に参加して、各国の高校生の研究を見て、意見交換したことがとても貴重な体験でした。附属高校の代表として受賞できて良かったです。

お問い合わせ先

東京工業大学附属科学技術高等学校

Tel : 03-3453-2251

令和元年度9月東京工業大学学位記授与式を挙行

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9月20日、大岡山キャンパス東工大蔵前会館にて、令和元年度9月学位記授与式が執り行われました。

学士課程卒業生66名と修士課程230名、専門職学位課程11名、博士後期課程95名の大学院修了生に学位が授与されました。式には卒業生・修了生及びそのご家族など約600人が出席し、卒業生・修了生の新たな門出を祝いました。

令和元年度9月東京工業大学学位記授与式を挙行

式典は益一哉学長の式辞から始まりました。卒業生・修了生を支えられたご家族を賞する言葉に続き、卒業生・修了生に対し、既成の枠にとらわれない自由な発想で、新たに得た知識と専門性を、一見無関係に見える分野にも活かしていくよう激励しました。また、グローバルに広がる東工大コミュニティーと積極的につながり、世界に目を向け果敢に探索していくことを奨励しました。

続いて、上田紀行リベラルアーツ研究教育院長が、部局長を代表してお祝いの言葉を述べました。困難な技術的課題を克服する能力のみならず、世界をより良き未来に導くリーダーシップを発揮することを鼓舞し、アリストテレスの言葉を引用しながら、「勇気を持ってください。周りの人たちを力づけてください。」と、エールを送りました。

学長式辞(益学長)
学長式辞(益学長)

部局長式辞(上田リベラルアーツ研究教育院長)
部局長式辞(上田リベラルアーツ研究教育院長)

また、本学同窓会「一般社団法人蔵前工業会」の井戸清人業務執行理事(昭和48年理学部数学科卒)より祝辞をいただきました。井戸氏は、得られた英知と人的ネットワークを世界の平和と発展に役立てるよう、卒業生・修了生の活躍に期待を寄せました。

来賓祝辞に続き、卒業生・修了生への学位記授与と、リーディング大学院プログラムを修了した11名の修了生への修了証書授与が行われ、卒業生・修了生を代表して、環境・社会理工学院 博士後期課程修了生のニランカ・メナカ・ティショ・クマー・レヴェルさんが、謝辞を述べました。学内教職員の指導と助言に対しての感謝と、今年度卒業生・修了生は世界をより良い方向に変えることができると力強く宣言しました。

蔵前工業会理事による祝辞(井戸業務執行理事)
蔵前工業会理事による祝辞(井戸業務執行理事)

大学院修了生レヴェルさんによる謝辞
大学院修了生レヴェルさんによる謝辞

卒業生、修了生のみなさんのご健康と益々のご活躍を心よりお祈りいたします。

東北沖地震後の地盤隆起の原因を解明 地震を起こした断層深部でのゆっくりとしたすべりが隆起を支配

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発表のポイント

  • 実験岩石学的知見に基づき、東北地方沿岸部の地盤隆起をモデル化することに成功
  • 隆起は、地震時に大きくすべった領域の深部で、断層がゆっくりとすべることにより発生
  • 隆起過程は、ゆっくりとした断層すべりとマントルの流動の両方に影響を受ける
  • 今後の地盤隆起過程の予測には、実験岩石学的知見が必要

概要

沈み込み帯[用語1]などで起こる巨大地震のあとには、余効変動と呼ばれる大きな地殻変動が現れることが知られています。余効変動は、一般的に、地震を起こした断層深部での、揺れを起こさないゆっくりしたすべり(余効すべり[用語2])と水飴のようなマントルの流動(粘弾性緩和[用語3])の組み合わせによって引き起こされます。東北大学 大学院理学研究科 武藤潤准教授、太田雄策准教授、および海洋研究開発機構、東京大学地震研究所、東京工業大学 理学院 地球惑星科学系 岩森光特定教授、南洋理工大学、南カリフォルニア大学からなる合同研究チームは、2011年東北地方太平洋沖地震(以下、東北沖地震)後の余効変動の観測データとそれらを説明する数値解析から、現在活発に隆起している東北地方沿岸部は、地震時に大きくすべった領域のさらに深部での余効すべりによって引き起こされていることを突き止めました。また余効すべりと複雑なマントル流動の相互作用が今後の沈降の回復に大きく影響することを世界で初めて示しました。このことは、人々の生活に直結する地面の鉛直変動[用語4](隆起・沈降)の観測を説明するとともに、その将来予測を行うためには、岩石の流動する特性や断層の摩擦特性及びそれらの相互作用を正確に考慮する必要があることを示しています。

背景

これまで、マグニチュードが8を超える大地震後の余効変動から、地下の粘性構造や断層上の摩擦特性といった岩石のレオロジー[用語5]特性を推定する試みが行われてきました。特に2011年東北沖地震後の余効変動に関しては、海域での観測網の発達と数値モデリングの進展から、実験岩石力学から提唱されるような複雑な岩石レオロジーを考慮したモデリングも盛んに行われています。しかし、我々の生活に関係する鉛直変動の観測結果に関しては未だ説明がなされてきませんでした。今回、岩石の流動と摩擦特性を用いて温度依存、流体量の不均質性を考慮した余効変動モデルを構築することで、水平変動・鉛直変動およびそれぞれの時系列を説明することができました。

成果

東北地方全域で観測されている余効変動は東北沖地震から5年たった2016年でも活発に進行しています。地震時に最大で1 m程度沈降した沿岸部は隆起を続けていますが、地震前の地面の高さを取り戻していません。そこで、宮城―山形を通りかつ地震時に大きく滑った日本海溝に直交する2次元の測線を作成し、この領域での余効変動解析を行いました。この地域は、国土地理院が全国に展開するGNSS観測網[用語6](GEONET)に加えて、東北大学が独自のGNSS連続観測網を展開しており、非常に高密度な観測が可能です(図1)。室内での変形実験から報告されている岩石の複雑な変形特性(非線形レオロジー[用語7]特性)を反映させるため、余効変動モデルでは、日本列島直下の温度構造・流体分布を考慮し、地下の粘性構造を決定しました。さらに地震を起こしたプレート境界深部での余効すべりを再現するため、岩石変形実験から提唱されている摩擦法則を適応しました。

今回、岩石の流動と摩擦特性を用いて温度依存、流体量の不均質性を考慮した余効変動モデルを構築することで、水平変動・鉛直変動およびそれぞれの時系列を説明することができました(図2)。計算された変動場をよく見てみると、現在観測されている太平洋沿岸部の隆起は、地震時に大きくすべった断層深部での余効すべりが引き起こしていることが明らかになりました(図2B、D、3)。また、岩石の非線形レオロジーを考慮することで、地震の応力変化によって、マントルの有効粘性が著しく下がり、大きな変形が起こっていることが推測されます。プレート境界深部での余効すべり、マントルでの粘弾性緩和とも地震によって生まれた応力で駆動されるため、両者は力学的に相互作用し、観測される地表変動(とくに沿岸部の隆起)に影響を及ぼすことがわかりました。具体的には、地震によってプレート境界に生じた応力をマントルでの遷移的な流動で緩和することも可能ですし、逆にマントルに生じた応力をプレート境界の余効すべりで緩和することも可能です。このような相互作用は、地震直後は無視しうるものですが、時間とともに徐々に大きくなっていき、牡鹿半島の隆起量も相互作用の影響を受けます(図4)。東北日本弧全体では、2011年から2016年までの5年間に観測された歪の最大30%程度が相互作用によって引き起こされることがわかりました(図5)。今回得られた成果は、今後どのように、またどの程度の時間をかけて、沿岸部の沈降が回復するのかを評価するためには、実験岩石学的な知識が欠かせないことを示しています。

宮城県―山形県周辺での2012年9月−2016年5月までの余効変動観測と解析を行った2次元測線(黒線)。灰色矢印は国土地理院GEONETによる観測、白色矢印は東北大学による観測を示す。赤―青色は地面の鉛直変動を示し、赤が隆起、青が沈降を示す。海底での黄―黒色は、Iinuma et al. (2012) による地震時のすべり量を示す。
図1.
宮城県―山形県周辺での2012年9月−2016年5月までの余効変動観測と解析を行った2次元測線(黒線)。灰色矢印は国土地理院GEONETによる観測、白色矢印は東北大学による観測を示す。赤―青色は地面の鉛直変動を示し、赤が隆起、青が沈降を示す。海底での黄―黒色は、Iinuma et al. (2012) による地震時のすべり量を示す。
モデルにより計算された変位場(A, B)とそれぞれの観測点の時系列データ(C-H)。赤がGPSデータ、緑が余効すべりによる変位、青が粘弾性緩和による変位、黒が計算された変位(余効すべりと粘弾性緩和を足し合わせたもの)を示す。変位場および時系列とも、計算値(黒線)が観測値(赤点)とよく一致している。
図2.
モデルにより計算された変位場(A, B)とそれぞれの観測点の時系列データ(C-H)。赤がGPSデータ、緑が余効すべりによる変位、青が粘弾性緩和による変位、黒が計算された変位(余効すべりと粘弾性緩和を足し合わせたもの)を示す。変位場および時系列とも、計算値(黒線)が観測値(赤点)とよく一致している。
モデルによって推定された余効すべり量(赤、左軸)と地震時のすべり量(黒、右軸)。余効すべりは、地震時すべりがなくなる領域で最大値を取る。地震時すべり量はIinuma et al.(2012)による。
図3.
モデルによって推定された余効すべり量(赤、左軸)と地震時のすべり量(黒、右軸)。余効すべりは、地震時すべりがなくなる領域で最大値を取る。地震時すべり量はIinuma et al.(2012)による。
余効変動と粘弾性緩和の相互作用によって生じる牡鹿半島の隆起量の差。黒が計算値、赤点が観測値、灰色部分が相互作用によって生じうる垂直変動の誤差を示す。
図4.
余効変動と粘弾性緩和の相互作用によって生じる牡鹿半島の隆起量の差。黒が計算値、赤点が観測値、灰色部分が相互作用によって生じうる垂直変動の誤差を示す。
相互作用の大きさと垂直変動の関係。陸域の赤―青のコンターは垂直変位速度(赤が隆起、青が沈降)を示す。マントルウェッジ、海洋マントルの赤―青コンターは、力学的相互作用の効果を示す。余効すべりの起こっている震源域深部で相互作用が大きく(〜30%)、牡鹿半島の隆起に影響を及ぼすことを示す。
図5.
相互作用の大きさと垂直変動の関係。陸域の赤―青のコンターは垂直変位速度(赤が隆起、青が沈降)を示す。マントルウェッジ、海洋マントルの赤―青コンターは、力学的相互作用の効果を示す。余効すべりの起こっている震源域深部で相互作用が大きく(〜30%)、牡鹿半島の隆起に影響を及ぼすことを示す。

今後の展望

今回のモデルでは、実験室から報告されている岩石の複雑な変形特性を考慮することで、現在活発に起こっている東北地方沿岸部の隆起を説明することができました。しかし、東北沖地震後8年間が経過しましたが、未だ地震時に沈降した多くの沿岸部は地震前の地面の高さを回復していません。今後は、得られたモデルを更に未来へと延長することで、どの程度の時間をかけて地震時の沈降を回復していくかを検討していきます。

用語説明

[用語1] 沈み込み帯 : 地球を覆う硬い岩盤からなるプレートが2つぶつかり、1つのプレートの下に別のプレートが沈み込んでいる地帯

[用語2] 余効すべり : 地震後に地震断層が揺れを起こさず、ゆっくりとすべる現象

[用語3] 粘弾性緩和 : 地震による応力変化で岩石が水飴のように流動する現象

[用語4] 鉛直変動 : 地盤の隆起や沈降など上下方向の運動

[用語5] レオロジー : 物質が変形する様子のこと

[用語6] GNSS観測網 : Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム)は、GPS等を使った衛星による測位システムの総称

[用語7] 非線形レオロジー : 岩石が変形する際の原因となる応力と結果であるひずみ速度が非線形関係をもつこと

論文情報

掲載誌 :
Science Advances
論文タイトル :
Coupled afterslip and transient mantle flow after the 2011 Tohoku earthquake
著者 :
J. Muto1,*, J. D. P. Moore2,*, S. Barbot2,3, T. Iinuma4, Y. Ohta5, H.Iwamori4,6,7
所属 :
1東北大学 大学院理学研究科 地学専攻、東北大学 災害科学国際研究所
2Earth Observatory of Singapore, Nanyang Technological University, Singapore
3Department of Earth Sciences, University of Southern California
4国立研究開発法人 海洋研究開発機構 海域地震火山部門
5東北大学 大学院理学研究科 地球物理学専攻、東北大学 災害科学国際研究所
6東京大学 地震研究所
7東京工業大学 理学院 地球惑星科学系
DOI :
URL :
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お問い合わせ先

(研究に関すること)

東北大学 大学院理学研究科 地学専攻

准教授 武藤潤

E-mail : muto@tohoku.ac.jp

海洋研究開発機構 海域地震火山部門

地震津波予測研究開発センター

研究員 飯沼卓史

E-mail : iinuma@jamstec.go.jp

東京工業大学 理学院 地球惑星科学系

特定教授 岩森光

E-mail : hiwamori@eri.u-tokyo.ac.jp

取材申し込み先

東北大学 大学院理学研究科

広報・アウトリーチ支援室

E-mail : sci-pr@mail.sci.tohoku.ac.jp
Tel : 022−795−6708

海洋研究開発機構

海洋科学技術戦略部広報課

E-mail : press@jamstec.go.jp
Tel : 046-867-9198

東京工業大学 広報・社会連携本部 広報・地域連携部門

E-mail : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975 / Fax : 03-5734-3661

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