3月30日、株式会社オフィスクレッシェンドが主催する「未完成映画予告編大賞」の最終結果の発表が行われ、生命理工学院 生命理工学系の池田大輝さん(修士課程1年)が監督を務めたSF映画「カヅノ」が審査員特別賞を受賞しました。
「未完成映画予告編大賞」は、応募者が自ら考案した脚本をもとに映画の予告編映像(3分以内)を制作するという趣旨で、今年から始まった映画コンテストです。審査員には堤幸彦監督、大根仁監督などの日本映画界を代表する方々が名を連ねました。本コンテストには285もの作品が集まり、プロも多く参加する中で「カヅノ」は最終審査まで上り詰め、審査員特別賞を受賞しました。
本作の脚本は、池田さんの古くからの友人で、現在、東京農工大学大学院でロボットの研究をしている三浦祐太さんが執筆しました。主演は慶應義塾大学大学院で都市設計の研究をしている高崎真希さんです。物語では理工系大学に通うロボット好きの女子大生が人工知能に恋をする様子が描かれ、人と機械の深淵に迫るストーリーが展開されます。撮影の一部は東工大でも行われ、予告編の中でもそのシーンが何度か登場しています。
「カヅノ」というタイトルは秋田県鹿角(かづの)市に由来しており、池田さん、三浦さんの地元でもある秋田県をテーマにしたいという思いが込められているそうです。実際の撮影も大部分が秋田県で行われました。
作品は「未完成映画予告編大賞」公式サイトからご覧いただけます。審査員特別賞 受賞作品「カヅノ」
池田大輝さんのコメント
優勝できなかったのは非常に悔しいですが、多くの方々に協力いただいたおかげで素敵な作品に仕上げることができ、また光栄にも審査員特別賞をいただきました。改めて関わってくださった皆様に心から感謝します。本コンテストは第2回が開催されるということなので、今回の反省を活かしつつ、次こそは優勝を目指してさらに良いものをつくっていきたいと思います。