第39回すずかけ祭が、5月13日~14日の2日間、すずかけ台オープンキャンパスに併せて開催されました。初日は天候に恵まれず来場者の出足は順調とはいえない様子でしたが、2日目は天候も持ち直し、2日間で約3,000名の方々に来場いただきました。
今年はすずかけ祭として特別な年になりました。まず、前日の5月12日に、2016年ノーベル生理学・医学賞受賞大隅良典栄誉教授講演会を、すずかけ祭プレイベントとして開催しました。
本学の学生・教職員に加えて多数の一般参加者に来場いただき、260名の聴衆で会場はほぼ満員となりました。オートファジー研究の進展についての講演の後、会場の大学生や中高生を含む若い世代が中心となり熱心に質疑応答が行われました。参加者アンケートには、「自分のやりたいことが見つかった」、「研究が楽しそうでやってみたい」、「とてもわくわくする話でした」等のコメントが数多く寄せられ、一般の方にも高い評価をいただきました。
昨年6月からすずかけ台キャンパスの外周道路が供用されたことから、今年のすずかけ祭スポーツ大会には新たな種目として「すずかけペリパトス駅伝」が加わりました。年齢性別のハンディ付きで4人1組が外周道路を一周(約1.2 ㎞)するルールで、すずかけ祭の1週間前に実施され、すずかけ祭当日に表彰式が行われました。駅伝当日は29チームが参加し、怪我などもなく楽しいイベントになりました。また、参加者全員がボランティアとして運営に協力するなど、研究室や学生が広く連携して運営されました。
また、文系・理系の枠を超えて学術を発展させることを目的にキャンパス全体をギャラリーに見立てて学生たちの感性あふれる作品を屋内外に展示した「ペリパトス・オープンギャラリー」が本年より女子美術大学と本学との大学間連携協定となった機会を捉えて、女子美術大学と本学の学生が連携した企画「女子美ピクニック」が本学博物館の協力により実施されました。「ペリパトス・オープンギャラリー」の受賞者が登場する「ギャラリートーク」と、子供たちの手などに東工大オリジナルキャラクター「工太郎」等を描く「ボディシールアート」という2つの企画からなり、両日で延べ24名の学生が参加し、488名の来場者の方々に楽しんでいただきました。
さらに、今年から新たに東工大の同窓会組織である蔵前工業会の有志による「くらりか」(理科教室)が13日に開催され、140名の子供たちに科学の面白さを実感してもらいました。また、学生サークル(サイテク、BCS)が主催する工作教室が開催され、45名の子供たちがものつくり教育研究支援センターで楽しい時間を過ごしました。例年同様に行われた研究室公開、博物館すずかけ台分館公開、模擬店、ジャグリングサークル「ジャグてっく」のパフォーマンス、スタンプラリー、文化展(書道・写真展)、モトテカコーヒーでのこどもカフェ店員体験、附属図書館すずかけ台分館公開、音楽サークルや管弦楽団によるコンサート等、様々な企画についても、来場者の方々に好評でした。
なお、今回のすずかけ祭では、オープンキャンパスとの連携を強化し、オープンキャンパス来訪者がすずかけ祭の研究室公開に立ち寄ったり、あるいはすずかけ祭参加者がオープンキャンパスの情報にも接触できるよう、両イベントの連携を強化する運営を行いました。
本年も、すずかけ祭に来場いただいた方々に感謝いたします。すずかけ台キャンパスでは「ペリパトスの研杜21」将来計画のもと、キャンパス環境の整備が進められてきました。来年のすずかけ祭でも、東工大の創造性優れた研究や自然豊かなキャンパスを満喫していただけるよう、一層魅力ある企画を行いますので、引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いします。