3月10日、大岡山キャンパス西8号館10階会議室にてTokyoTech MOOC フォーラム 2017が開催されました。
MOOC(Massive Open Online Course : 大規模公開オンライン講座)が、edX(エデックス)※1やCoursera(コーセラ)※2などのMOOCプラットフォームの立ち上がりとともに、世界中に広がりはじめて5年が過ぎようとしています。本学も2015年よりedXを通じて世界へオンライン講座の配信を続けています。本フォーラムではMOOCの今までを振り返り、スタンフォード大学とedXコンソーシアムに加盟する日本の大学の取り組みからMOOCの未来を考えました。
本学の松澤昭教授(教育革新センター長)の開会挨拶のあと、スタンフォード大学デジタルラーニングイノベーション部門のリョー・グレイスディレクターがが基調講演で同大学での先進的な取り組みについて紹介しました。
続いて、「日本からedXを通じて世界へのMOOC配信」をテーマに本学教育革新センターの森秀樹准教授の司会で、パネルディスカッションを行いました。パネリストとして、京都大学の酒井博之准教授、東京大学の藤本徹特任講師、大阪大学の竹村治雄教授(スカイプで参加)、早稲田大学の大浦弘樹助教、本学のクロス・ジェフリー教授が登壇し、edXを通じて日本から世界へオンライン講座を配信している各大学(東京大学、京都大学、大阪大学、早稲田大学、本学)での取り組みについて発表がありました。
それぞれの大学にとっての世界へ向けてMOOCを発信する意義、学内授業での活用、またどのように効果的な教材を効率的に開発していくかなど、多岐にわたる登壇者からの話題提供が行われました。参加者からは「各大学が危機感を持ち、かつ先を見据えてMOOC開発と活用を行っていることを学ぶことができた」、「MOOCの大学での役割を考え直す、よい機会であった」などの感想も寄せられ、MOOCの今までと今後を考える貴重なフォーラムとなりました。
また、当日は、リョー・グレイスディレクターによる学生向けのオンライン教材開発ワークショップも行われ、MOOC開発に関わっている学生ティーチングアシスタントらが参加しました。
マサチューセッツ工科大学とハーバード大学によって創立されたMOOC(=Massive open online course)のプラットフォームであり、世界中の学生に対し、多岐にわたる分野の大学レベルの授業を無償で提供しています。東京工業大学も2014年に加盟し、TokyoTechXとしてオンライン講座を提供しています。
スタンフォード大学コンピュータサイエンス教授であるAndrew Ng氏とDaphne Koller氏によって創立された教育技術の営利団体で、世界中の多くの大学と協力し、それらの大学のコースのいくつかを無償でオンライン上に提供している。
- CITL 教育革新センター
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