4月25日、本学協定校である、フランスのストラスブール大学のキャサリン・フローレンツ主席副学長と中谷陽一協約教授が東工大を訪問し、三島良直学長、安藤真理事・副学長(研究担当)、理学院の江口正教授と懇談を行いました。
懇談はまず、三島学長が本学の近況報告として、昨年4月に導入した教育・研究改革後のそれぞれの新体制を説明するとともに、企業との連携強化への取り組みや学生交流プログラムについて話をしました。
フローレンツ主席副学長からは、新教育システムで博士後期課程まで履修が可能となった教養教育のカリキュラムや研究改革の柱となっている「科学技術創成研究院(IIR)」、本学が行っているダブルディグリープログラムについて質問がありました。
続いて、フローレンツ主席副学長からストラスブール大学の歴史や主要研究分野について説明がありました。1538年に公立の人文科学系大学として設立された同大学は、1971年に理工系、人文科学系、社会科学系の3大学への分割を経て、2009年に再統合し、現在、48,000人の学生が4つのキャンパスで4分野、37の学部で学んでいます。また、同大学は、フランス高等教育研究省が導入した、世界トップレベルの研究・教育拠点を支援するプログラム「イニシアティブ・エクセレンス(Initiatives d'excellence (IDEX)」に採択されています。
フローレンツ副学長は、同大学ではアジアの大学とのダブルディグリープログラムを推進しており、東工大とも連携を行いたいと話しました。
懇談後、一行は地球生命研究所(ELSI)を訪問し、廣瀬敬所長と懇談した後、同研究所のショーン・マグリン准教授の案内で施設見学をしました。