8月21日、タイ王国バンコク都内のチャオパヤパークホテルにおいて、TAIST-Tokyo Tech(以下、TAIST)の修了式が挙行されました。今年は69名の修了生が本学の三島良直学長およびタイ国立科学技術開発庁(以下、NSTDA)のナロン・シリルーウォラクン長官より修了証書を授与され、多数の来賓から門出を祝福されました。
TAISTは、タイ政府からの要望により、理工系分野での高度な「ものつくり人材」の育成と研究開発のハブを目指して、2007年に設立された国際連携大学院です。タイの先端研究機関であるNSTDA 、タイの4大学(キングモンクット工科大学ラカバン校(KMITL)、キングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)、カセサート大学 、およびタマサート大学(SIIT))、東工大の連携により運営されています。今回の修了生69名を含め、これまでに277名の修了生を輩出してきました。
修了式では、第3回滝久雄奨学金授与式も執り行われました。今年度、TAISTの組込情報システムプログラムに入学したナビーラ・シャヒーンさん、エネルギー資源工学プログラムに入学したパリタ・ミーナピナンさんが受給者として、今年の入学者の中から選出されました。式典では、滝久雄奨学金の紹介の後、寄附者の滝久雄氏(1963年本学卒、株式会社ぐるなび代表取締役会長・創業者)に代わり、本学の三島良直学長が受給者2名に目録を授与し、来賓から盛大な拍手が送られました。
また修了式においては、第2回須山チャレンジコンテストの表彰式も開催されました。同コンテストは、8月2日にタイランドサイエンスパーク内のNSTDAにおいて開催され、東工大側からは寄附者の須山英三氏およびTAIST協力教員がTV会議システムを通じて出席しました。審査の結果、参加した2チームの試作品「クラウドによる運転者支援システム」、「人工農業アシスタント」はともに努力賞に決定しました。表彰式では、須山氏に(1953年本学卒)代わり東工大の西原明法特任教授が両チームに目録を授与し、健闘を称えました。
修了式の最後には、プログラムごとに修了生およびTAIST協力教員らが記念撮影を行いました。修了生たちの進路は、東工大を含む博士後期課程への進学、民間企業や政府機関への就職などさまざまです。TAISTで学んだ知識や経験を活かし、大いに活躍することが期待されます。
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