東京工業大学 辻内順平名誉教授が、光学分野の世界的権威であるアメリカ光学会(Optical Society of America、以下OSA)のエメット・N・リースメダルを受賞しました。
辻内名誉教授の行ったコヒーレント光学的方法による画像復元の最初の実験成果を含む、光情報処理、ホログラフィー、光学的測定法の先駆的な研究が評価されたものです。
同賞は、ホログラフィーや光情報処理の分野で多くの功績を残されたエメット・ノーマン・リース氏を称えて制定されたもので、世界中の光情報処理分野の研究者の中から毎年1名が選出されます。
過去には光情報処理のバイブルと言われる「フーリエ光学」の執筆者であるジョゼフ・W・グッドマン博士をはじめ、世界トップレベルの研究者が名前を連ねており、今回の辻内名誉教授の受賞は日本人として初めての受賞となります。
9月18日に米国・ワシントンDCにて開催されたOSAの年次大会(Frontier in Optics)の中で授賞式が行われ、辻内名誉教授にメダルが授与されるとともに、記念スピーチを行いました。
辻内名誉教授のコメント
このエメット・ノーマン・リースメダルは、光情報処理、ホログラフィー、光学的測定法の分野の顕著で先駆的な学術的貢献に対して与えられる賞です。これらの分野を専門としていた私を含む私どもの研究室全体の成果が評価され、それを私が代表して頂いたことと理解していますので、研究室全体で喜びたいと思っています。