東工大改革の方向性と将来像を示した「2030年に向けた東京工業大学のステートメント(Tokyo Tech 2030)」を、より多くの人に知ってもらうとともに定着を図るため、イメージ動画「ちがう未来を、見つめていく。」を公開しました。
このステートメントは、「2016年4月の教育・研究・ガバナンス改革を経て、私たちは東工大にどんな未来を描き、社会に何を届けていくのか」という問題意識をもとに学生・教職員・役員が意見を交わし、その成果と東工大改革の方向性をまとめたものです。「ちがう未来を、見つめていく。」というフレーズから始まる“Spirit(スピリット)”、 「尖らせる」「共鳴する」「実装する」の3つで構成される“Action(アクション)”には、豊かな未来社会を実現し、世界へ貢献する東工大を築いていくという本学構成員の強い意志が示されています。
「ちがう未来を、見つめていく。」
ワークショップで将来構想を語り合う
このステートメントをもとに2017年秋、以下の2つのワークショップを行い、本学の進むべき道と将来構想についてさらに議論を深め、それぞれの熱い思いを語り合いました。
「2030年に向けての研究企画」全学ワークショップ
10年後の科学技術の役割を意識した新たな研究領域を創出し、本学の研究力を将来にわたって高めるため、専門分野や立場を越えて、研究者、リサーチ・アドミニストレーター※、事務職員、学長をはじめとする役員等の総勢60名がワークショップを通じてアイデアを出し合いました。研究者たちの話から生まれた新たな研究領域の種は、グラフィック・レコーディングによりイラスト化され、その後の議論に大いに役立ちました。2030年に向けた研究領域を夢で終わらせることなく、全学の叡智を結集させ研究を推進していきます。
- ※
- リサーチ・アドミニストレーター(URA)とは、大学等において、研究者とともに研究活動の企画・マネジメント、研究成果活用促進を行うことにより、研究者の研究活動の活性化や研究開発マネジメントの強化等を支える業務に従事する高度専門人材です。
「学生・教員・職員・卒業生全員集合! 東工大の未来を語り合う大ワークショップ~2030年に向けた東京工業大学のステートメント『ちがう未来を、見つめていく。』をもとに~」
東工大を支える各構成員のうち総勢207名(学生60名、教員53名、職員66名、執行部・卒業生28名)が一同に集まり、本学でも最大規模となるワークショップが実施されました。多様な立場の構成員が本学の将来を「自分ごと」として関わりを持ち、フラットな場で理想の東工大像について対話を重ねました。大ワークショップの最後には、より良い東工大のためのアイデア発表を行い、その実現に向けて仲間を募りたい参加者を中心に分科会が行われ、次のアクションへとつなげました。
大ワークショップの紹介動画
指定国立大学法人の指定
2018年3月には、文部科学大臣から世界最高水準の教育研究活動の展開が相当程度見込まれる国立大学法人として指定国立大学法人の指定を受け、本学の長期目標である「世界最高の理工系総合大学の実現」に向けて大きな追い風となりました。教職員・学生に共通する先鋭性と多様性を尊ぶ気質、コンパクトで俊敏な意思決定力・団結力という本学の強みを活かし、今後とも新時代の大学像を提案し、より良い未来の実現を進めていきます。
- 東工大が指定国立大学法人に|東工大ニュース
- 「2030年に向けての研究企画」集大成となる全学ワークショップを開催|東工大ニュース
- 学生、教職員、執行部、卒業生200名を集め「東工大の未来を語り合う大ワークショップ」を開催|東工大ニュース