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東工大博物館で特別展示を開催 94年前の入試問題 ノーベル賞メダル 百年記念館レゴ模型

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8月1日に再オープンした博物館で3つの特別展示が、オープンキャンパス(8月10日)に合わせて開催されました。

最も古い入試問題

1つ目は資史料館・博物館による「大正13・14年の入試問題」の展示を百年記念館1階のT-POTで行いました。夏休みを利用して本学を訪問する多くの高校生を主な対象としたものですが、本学の学生にも入試問題の変遷とその中でも変わらない本質的な特徴を読み取ってもらうのが狙いでした。当時は初日の英語(2時間)と数学(3時間)が第1関門で、この成績で定員の約2倍の範囲に入った受験生のみが、間を1日おいて行われる物理(2時間)と化学(2時間)の試験を受けることができました。英語と数学でかなり勝負は決まっていたようです。今回展示された入試問題は、本学に保存されている中で最も古い入試問題であり、訪れた受験生、見学者は普段目にしない文体の問題を熱心に鑑賞していました。

入試問題を熱心に見る来場者
入試問題を熱心に見る来場者

歳月を経てセピア色になった入試問題は私たちに多くのことを語りかけてくれ、当時の受験生と出題者の格闘がよみがえるようでした。実際に本学の学士課程1年目の学生に数学と化学の問題を解いてもらい、解答例も作成しました。本学の本拠地だった蔵前の地を離れて最初に入学試験が行われたのは1924 年(今から94年前の大正13年)でした。前年の関東大震災で隅田川のほとりの蔵前の地にあった校舎が全焼し、大岡山に移転することになったからです。校舎と共に、図書や文書類の多くも焼失しましたので、蔵前時代の入学試験問題は残っていません。このように、1924~1925年(大正13~14年)は本学の歴史にとって大きな変革点だったため、展示ではそのことについても紹介しました。

この入試問題について「資史料館とっておきメモ帳 No.12PDF」(特定歴史公文書等になった現存最古の入試問題: 関東大震災で蔵前キャンパスが灰燼に帰した半年後の入学試験)で詳しく紹介しています。

大隅良典栄誉教授のノーベル賞受賞メダル

ノーベル賞関連展示風景
ノーベル賞関連展示風景

2つ目は、地下展示室Aにて2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞された大隈良典栄誉教授の特別展示です。受賞メダル、ディプロマ(レプリカ)、研究成果などをまとめたパネルのほか、受賞当日の様子が掲載されたさまざまな新聞や関連資料を展示しました。また、2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹博士(本学卒業生、筑波大学名誉教授)の受賞メダルも同時に展示しました。

受賞メダルは2018年10月6日(土)、7日(日)に開催する工大祭でも展示を行います。博物館での常設展示を計画しており、現在準備を進めています。

レゴで作った百年記念館模型

レゴで作られた百年記念館
レゴで作られた百年記念館

そして1階T-POTには、東工大レゴ同好会による百年記念館の外観模型を設置しました。レゴ同好会は工大祭での展示や近隣の小学校でワークショップを行い、ものつくりに必要な想像力、観察力をレゴを通して伝える活動をしています。

学内では図書館を含むさまざまな建物の制作をしており、百年記念館の設計は現部長の上村英隆さん(工学院機械系 学士課程3年)、制作は5名によって行われました。作品で苦労した点を聞くと「百年記念館の特徴であるかまぼこ部分の再現です。また、ガラス張りを再現するために、レゴでは種類が少ない透明な部品を大量に使用しお金がかなりかかりました」ということでした。普段見ることのできない細部をさまざまな角度から見て楽しめるのもレゴ模型の良さの1つです。このレゴ模型は引き続き展示していますので、東工大にお立ち寄りの際はぜひご覧ください。

お問い合わせ先

東京工業大学博物館

E-mail : centjim@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3340


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