10月31日、林鄭月娥(キャリー・ラム)香港特別行政区行政長官(以下、ラム行政長官)一行が東工大を訪問し、益一哉学長、渡辺治理事・副学長(研究担当)、関口秀俊副学長(国際連携担当)と懇談を行いました。同懇談には、駐香港日本国総領事館の松田邦紀総領事、本学同窓生の株式会社ぐるなび滝久雄代表取締役会長も同席しました。
懇談は益学長の歓迎の挨拶で始まり、終始和やかに行われました。
はじめにラム行政長官が「香港政府は、イノベーションを推進し、最新技術をヘルスケアなど様々な分野に取り入れることで、現在、金融サービスやビジネス、観光分野によって支えられている香港経済の多様化を進めたい。そのためにも、日本と香港の科学技術やイノベーション分野における、大学・研究者・産業の連携を強化していきたい」と話しました。
その後、益学長は、2016年4月に東工大初の英語による学士課程プログラムとしてスタートした「融合理工学系国際人材育成プログラム(GSEP)」や「大学院の専門科目の英語化」など、留学生を受け入れるための本学の取り組みについて紹介し、香港の優秀な学生を歓迎すると述べました。また、滝会長より、自身の寄附によって本学に建設予定の留学生を中心とした学生の支援および交流拠点「Hisao & Hiroko Taki Plaza(ヒサオ アンド ヒロコ タキ プラザ)」について説明がありました。
懇談後、一行はスーパーコンピュータ「TSUBAME 3.0」について学術国際情報センター副センター長(先端研究担当)の青木尊之教授から説明を受けたのち、マシンルームの見学を行いました。
最後に、益学長とラム行政長官は、香港と日本の連携強化のために今後も引き続き大学や企業との学生・研究者交流を促進することを確認し、笑顔で握手を交わしました。