1月29日、東工大は、タイ国立科学開発技術庁(NSTDA)の協力を得て、「東工大リサーチ・ショーケース(2019 Tokyo Tech Research Showcase in Thailand)」を、タイ・パトゥムタニー県タイランド・サイエンス・パークで初めて開催しました。本学は、2018年3月に、タイにおける国際共同研究・産学連携を推進するため、「東工大 Annex バンコク」(アネックス バンコク)を設置しました。このリサーチ・ショーケースとは、広く社会に向け研究内容を紹介するイベントのことで、本学の最先端の研究を積極的に発信することにより、さらに連携を活性化させようとするものです。
第1回目のテーマは、情報技術、人工知能およびその関連分野です。水本哲弥理事・副学長とNSTDAのチャダマス・ツバセタクル副長官のスピーチののち、下記の本学教員が研究内容を紹介しました。
福田大輔准教授(環境・社会理工学院)
“Big Data Applications in Transportation Planning”
「交通計画におけるビッグデータの適用可能性」
高田潤一教授(環境・社会理工学院)
“Characterization of radio channels - 5G, IoT, cognitive radio and sensing”
「無線通信路特性の計測 ―5G、IoT、コグニティブ無線、センシング」
三宅美博教授(情報理工学院)
“Interpersonal Synchrony of Body Movement and Application to Interactive Robotics”
「身体のインターパーソナルな同調とそのロボティクスへの応用」
小池康晴教授(科学技術創成研究院)
“Brain Machine Interface using non-invasive method”
「非侵襲脳活動計測によるブレインマシンインタフェース」
タイ政府は、国家戦略に基づいたタイランド4.0という新経済政策に取り組んでいますが、キーワードの一つであるイノベーションを推進するうえで、情報、人工知能等はその中核をなす技術です。その関心の高さを表すかのように、会場にはタイの大学・研究機関、在タイ企業から約230名の来場者がありました。
休憩時間には、講演者と来場者との間で多くの議論が交わされたほか、本学がタイにおいて実施している国際連携大学院、TAIST-Tokyo Tech※の学生がポスターセッションを行うなど、東工大とタイ関係機関の連携を促進させるよい機会となりました。
アネックス バンコクは、今後もタイにおける定例のイベントとしてリサーチ・ショーケースを開催していく予定です。
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- TAIST-Tokyo Tech(タイスト トーキョーテック)は、2007年からNSTDAおよびタイのトップクラス大学と連携して運用している修士課程プログラムです。自動車工学、組込情報システム、エネルギー資源工学の3分野の教育を行っています。