4月23日、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院外国語セクションと学生支援センター修学支援部門が協力し、大岡山キャンパス80年記念館で「伝わるレポートが書ける!わかりやすい文章の書き方ワークショップ」を開催しました。このワークショップでは、文章指南の専門家でもある、リーダーシップ教育院・リベラルアーツ研究教育院の小泉勇人准教授が講師を務め、英語と日本語のライティングのコツをデモンストレーション形式で伝えました。
学士課程1年生から博士課程1年生まで24名の学生と、佐藤勲 総括理事・副学長(企画担当)、井村順一 副学長(教育運営担当)、神田学 教育革新センター副センター長をはじめとする10名を超える参観の教職員が見守る中、参加学生が事前に提出した3つの英語と日本語の学術的な文章について、講師がチュータリングを行いました。講師は書き手に、「もっとも伝えたいことは何なのか」「それは文中のどこに書いてあるのか」などの質問を投げかけます。書き手は自分の書いた文章を見直しながら質問に答えていくうちに、自分自身で、どこをどのように変えれば読み手に自分の意図がより詳しく伝わるのかに気づいていきました。
デモンストレーションを見た参加者は、序論で自分の主張をはっきり提示し、それを後続のパラグラフで支持し、最後に結論でまとめるという構成をとるだけで、ずいぶんわかりやすい文章になることを実感しました。また、講師が赤ペンで添削をしていくのではなく、あくまでも対話を通じて、書き手自身に、よりわかりやすい文章の書き方を気づかせていくチュータリングの手法もよく理解できました。
文章の書き方に関するワークショップをこのような形で共催するのは初めての試みでしたが、アンケートでは、7割近くの学生が「ワークショップに参加でき、満足している」「ワークショップを受講したことで、内容に対する興味や意欲が高まった」という質問に「そう思う」「強くそう思う」と答えており、学生にとってよい刺激になったようです。ワークショップ後の懇親会でも、「次回以降もあるとよい」という意見がいくつも出ていましたので、今後もこのようなワークショップを継続的に実施し、ライティングセンターの設立に向けて活動していきます。
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