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目黒区連携講座「博物館のリアルな仕事とは」開催報告

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東京工業大学博物館は2月21日、目黒区教育委員会との連携講座として生涯学習講座「博物館のリアルな仕事とは」を中目黒住区センター(東京都目黒区)で開きました。目黒区教育委員会との連携講座は、2010年度から続けています。

今回は緊急事態宣言下での開催となりましたが、31名の応募がありました。 当日は、小学生から年配の方まで、幅広い年齢層の目黒区民の方が参加し、質疑応答の時間が足りなくなるほど、熱心にレクチャーを受けていました。

最初に、東京工業大学博物館の宮前知佐子研究員が、博物館の役割について概要を解説し、博物館の仕事は、収集品の展示という目に見える部分だけではないと話しました。収蔵品の情報を整理し、特徴を記録し、収蔵品のデータを公開するという、普段目にすることのない仕事こそ、博物館の真の役割です。そうした仕事の中でも、コレクションを研究する仕事が文化の発展につながり重要であることを伝えました。

目に見えにくい部分の博物館の仕事について説明をする宮前研究員

目に見えにくい部分の博物館の仕事について説明をする宮前研究員

次に、国立科学博物館地学研究部の研究主幹である對比地孝亘(ついひじ たかのぶ)氏が、コレクションを利用した研究について、恐竜化石の研究を例に挙げ、レクチャーを行いました。
對比地氏は、恐竜化石を発見し取り上げるまでの外の現場について話し、さらに、取り上げた骨格標本がどのように生体復元されていくのかという博物館内での研究過程などについて述べました。「化石の研究をしているからといって、化石だけを観察しているわけではない。今生きている生物と比較してこそ、化石から生物学的な情報を引き出せる」と説明しました。具体的な研究手法の話は、受講者たちにとって、意外であり、興味深かったようです。

コレクションの研究手法について説明する「恐竜博士」こと對比地研究主幹

コレクションの研究手法について説明する「恐竜博士」こと對比地研究主幹

質疑の時間は長めに設定していましたが、予定時間を超えるほど、受講者から活発に意見や質問が出されました。

お問い合わせ先

東京工業大学博物館

E-mail : centshiryou@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3340


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