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初心者向けパイソン(Python)セミナー(2021年秋季第3弾IoT導入教育セミナー)を開催

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東京工業大学ものつくり教育研究支援センターと学生支援センターは、1月12日と19日に「2021年秋季第3弾IoT導入教育セミナー」として「初心者向けパイソン(Python)セミナー」を開催しました。「IoT導入教育セミナー」は、IoT、プログラミング、AI、セキュリティなどの知識・技術の初歩を実践的に学ぶ機会を学生に提供するため、東工大卒業生が活躍する企業の協力を得て、2018年から継続しています。

2021年度の秋季も10月から第1~3弾と連続で開催し、その締め括りとなる今セミナーは、東工大卒業生が代表を務める株式会社コモドソリューションズ(以下コモドソリューションズ)の協力により行われました。2週にわたる2日間、大岡山キャンパスの講義室にて対面で行われました。本セミナーには、それぞれ16名(うち留学生1名)と11名(うち留学生1名)の東工大生が参加しました。プログラミングを基礎から学べる、未経験者でも2日間で応用まで実践できる構成となっていました。

講師のコーディングを真剣に見る学生たち

講師のコーディングを真剣に見る学生たち

1月12日:パイソンの基礎、音楽プレーヤー作成

ものつくり教育研究支援センターの齊藤卓志副センター長のあいさつで、本セミナーは幕を開けました。1日目は、リナックス(Linux)がインストールされた小型のシングルボードコンピュータであるラズベリーパイ(Raspberry Pi)の使用、モニターなどの周辺機器の接続など学生自身で行いました。

その後、プログラミング言語のパイソン(Python)を用いたプログラミングの基礎学習を開始しました。初心者の学生にも理解しやすいよう、講師のコモドソリューションズの金田祐樹氏の説明に合わせて、同社の竹内雅和氏がコーディングをし、学生は実際に動きを確認しながら、手元のラズベリーパイに実装しました。徐々に難易度が上がり、条件分岐をするためのif文や、動作を反復するためのfor文などの構文を学んだ学生たちは、それらを用いて音楽プレーヤーの作成に取り掛かりました。音楽を再生するためのモジュールであるパイゲーム・ドット・ミキサー(pygame.mixer)のインストール作業も行い、自身のコーディングによって実際に音楽が再生されるのを体感しました。

開会のあいさつで学生を激励する齊藤副センター長
開会のあいさつで学生を激励する齊藤副センター長

音楽が再生されるのをイヤホンで確認する参加者
音楽が再生されるのをイヤホンで確認する参加者

1月19日:デジタルサイネージの作成

2日目は、より実践的なパイソンプログラミングを学びました。“クライアントからの要望に応える”ことを想定し、広告媒体を作成するという、講師が企業の方ならではのテーマ設定となりました。広告作成の流れを体験するため、参加した学生たちはデジタルサイネージの作成に取り掛かりました。パイソンに標準装備されているティーケーインター(Tkinter)というグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を構築・操作するためのライブラリを使用し、ディスプレイに画像を表示するための枠を作ることから始まり、段階を踏んだ説明を受けながら、参加した学生たちは皆画像を表示することに成功しました。
そこから応用して、画像を切り替えたり、フルスクリーンで表示したりするためのコーディングも試し、学生たちは熱心に手を動かしました。

画像を表示するためのコーディング作業
画像を表示するためのコーディング作業

講師の手厚いサポートを受ける参加学生
講師の手厚いサポートを受ける参加学生

さらに、“昼夜で異なる広告を表示する”ことを想定した作業をしました。ブレッドボードにフォトレジスタとA/Dコンバータなどで簡単な回路を作り、これをラズベリーパイの入出力ポート(GPIO)に接続します。これとプログラムを組み合わせることで、センサーに手をかざして明るさを変化させることで値が変化することを体感しました。講師陣のサポートを受けながら、学生たちは真剣に結線作業に取り組みました。最終的に明るさによって画像が切り替わることを確認した学生たちは達成感を味わった様子でした。

最後に、ものつくり教育研究支援センターの間中孝彰センター長のあいさつで、2週にわたる初心者向けパイソンセミナー、および秋季IoT導入教育セミナーの全てが幕を閉じました。

最後に講評を述べる間中センター長
最後に講評を述べる間中センター長

学生が結線したラズパイとブレッドボード

学生が結線したラズパイとブレッドボード

参加した学生からのコメント

  • 「1日目に基本的なことを学べて、2日目に実際に企業の方々がやられるようなことを簡易的にできて、面白かった」
  • 「パイソンは授業でもやったことはあるが、セミナーで紹介されたようなことができるとは知らなかった」
  • 「自分が好きなこと、作りたいものを好きなだけしてみたいと、より思うようになった」

参加者の進捗状況を確認しながら、丁寧に講義を進めるといったコモドソリューションズの講師陣の手厚いサポートを受け、学生たちは「わからないことをその場で解決できて良かった」と、実際に手を動かし、実践的なプログラミング技術を学ぶことができました。

東工大では、今後も最前線で活躍する企業の協力を得て、学生たちにIoT技術を体験し学べる機会を提供していきます。

お問い合わせ先

学生支援センター 未来人材育成部門

E-mail : internationalstudentsupport@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2760


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