8月8日、東京工業大学オープンキャンパス2014を開催しました。本学のオープンキャンパスはこれまで、秋の工大祭と同時に行われていましたが、本年度からは夏に単独の日程が設けられました。
オープンキャンパスの趣旨は、本学を目指す高校生・受験生の皆さんに、本学の教育・研究の実際を紹介し、本学の特徴を体験的に理解してもらうことです。このために、第1類から第7類までの教員ならびに学生の積極的な協力を得て、アドミッションセンター・入試室・広報センターの3組織が中心となって準備を進めてきました。 当日の天気は曇りで小雨が一時ぱらつきましたが、炎天下での開催を避けられたことは幸いでした。各類による企画が開始される午前11時頃までに来場者が5,000名を超え、最終的には約12,000名を数える盛況となりました。
大学説明会と類・学科説明会
すべての企画に先立ち、70周年記念講堂にて大学説明会が開かれました。三島良直学長の講演に引き続き、各学部の説明、平成28年度から始まる教育改革の概要、入学試験の概要の説明がなされました。その後、同講堂に加えてくらまえホールやディジタル多目的ホールにおいて、類ごとに特色のある、類・学科説明会が行われました。
講演会・模擬講義
講演会・模擬講義は高校生・受験生に非常に人気の高い企画です。講演会では、現役の学生や卒業生の先輩が自分のことばで本学の魅力を伝え、模擬講義では、各類の教員が最先端の研究成果について、一般の方々にもわかりやすいように身近な観点から語りました。どの企画にも多数の来場者が集まり、立ち見や会場から溢れる場面も見受けられました。
大学の施設見学
教育・研究のための施設・設備が充実していることも本学の強みです。理工系の図書を中心に約80万冊の蔵書を有する附属図書館、世界トップレベルの計算速度と省エネ性能を誇るスーパーコンピュータTSUBAME 2.5のほか、博物館、ものつくり教育研究支援センター、環境エネルギーイノベーション棟で見学会が実施されました。
研究室公開・研究室ツアー
理工系大学のオープンキャンパスの真骨頂は研究室公開です。研究室を訪問し、研究の一端に触れると、本学の特徴がよく理解できます。各類がそれぞれの研究の内容や室内の空間的制約を考慮し、実験や展示が高校生・受験生にとって印象深いものとなるよう、創意工夫を凝らしていました。
オープンキャンパス2014を終えて
本年度は、来場者数の見込みが十分ではなかったことなどから運営面での不備が目立ち、さまざまな場面で来場者の皆さんに不自由な思いをさせてしまいました。この点を深く反省し、今後その改善策を検討していきます。その一方で、「研究室で学生と話ができて有意義だった」、「模擬講義を聴いて自分の興味あるものがわかった」、「東工大に入りたいと思った」といった声もたくさん寄せられ、先述の趣旨が実現されたという手応えが大いに感じられました。
高校生・受験生の皆さんにとって、科学と技術を中心とする大学のイメージはつかみにくいものかもしれません。それゆえ、大学の教育と研究がどのようなものかを皆さんに体験してもらうために、オープンキャンパスは貴重な機会であると考えています。研究室公開や模擬講義を通じて本学を知ってもらうことは、これからもますます重要になることでしょう。このような認識を全学で共有したうえで、今回明らかとなった課題を踏まえ、次年度はさらに強力な体制でオープンキャンパスを実施します。
お問い合わせ先
アドミッションセンター・学務部入試課
TEL:03-5734-3990
Email : opencampus@jim.titech.ac.jp