東京工業大学と大阪大学は平成26年11月に「クロス・アポイントメント制度[用語1] 」に基づく協定を締結することとなりました。対象の教員は、東京工業大学25%、大阪大学75%の割合で研究に従事し、同割合に応じた給与を両機関が負担します。東京工業大学では初めて、大阪大学は理化学研究所との協定締結に続き国内2例目です。
協定締結の目的及び効果
東京工業大学地球生命研究所(ELSI)は、地球と生命の起源と進化に関する研究により初期地球環境と原始生態系を明らかにし、更に一般化させて生命惑星学を確立することを目的に平成24年度に世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI[用語2] )に採択されました。
東京工業大学は地球生命研究所の生命系分野における研究教育の強化・充実を図るため、同分野で顕著な実績のある、大阪大学大学院情報科学研究科・四方哲也(よも てつや)教授をクロス・アポイントメント制度により招聘することとしました。大阪大学大学院情報科学研究科に東京工業大学地球生命研究所のサテライトオフィスを設け、研究連携を強化します。
協定概要
対象機関 |
東京工業大学地球生命研究所(所在地:東京都目黒区) 大阪大学大学院情報科学研究科(所在地:大阪府吹田市) |
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対象者 |
大阪大学大学院情報科学研究科 四方哲也 教授 |
期間 |
平成26年11月1日〜平成34年3月31日(7年5ヶ月間) ※ 東工大地球生命研究所 WPI 期間終了まで |
勤務割合 |
東工大:25%、大阪大:75% |
四方哲也教授のプロフィール
研究テーマ
人工細胞・遺伝子ネットワーク進化・人工共生
略歴
1991年 |
大阪大学大学院 工学研究科 博士(工学) |
1991年 |
大阪大学 工学部 応用生物工学専攻 助手 |
1998年 |
大阪大学大学院 工学研究科 助教授 |
2002年 |
大阪大学大学院 情報科学研究科 助教授 |
2006年 |
大阪大学大学院 情報科学研究科 教授 |
2006年 |
大阪大学大学院 生命機能研究科 教授(兼任) |
用語解説
[用語1] クロス・アポイントメント制度 : 教育研究の発展に寄与する目的において、相手方機関と該当する教職員の勤務割合等を定める協定を締結し、勤務割合に応じた給与を双方で支給する制度。該当する教職員は、双方の機関に身分を有し、双方の業務を行う。
[用語2] 世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI) : 平成19年度に始まった文部科学省のプログラム。世界レベルの研究者を中核にした「世界トップレベル研究拠点」の形成を目指す構想に対して政府が集中的な支援を行い、世界から第一線の研究者が集まる優れた研究環境と高い研究水準を誇る「目に見える拠点」の形成を目指している。
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