東京工業大学は9月22日、大岡山キャンパス70周年記念講堂にて、令和4(2022)年度9月学位記授与式を執り行いました。
2021年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策の観点から、出席者数が収容定員の2分の1以下となるよう、学士・修士課程は11時から、博士後期課程は14時からの2回に分けて行いました。学士・修士課程の卒業生・修了生約200名、博士後期課程修了生約80名、および学長、理事・副学長、監事、部局長、来賓が出席し、卒業生・修了生の新たな門出を祝いました。
また、ご家族の方にもご覧いただけるよう、式典の模様をYouTube本学公式チャンネルでライブ配信しました。
学士課程では91名(うち留学生8名)が卒業し、大学院課程では修士課程243名(うち留学生191名)、専門職学位課程10名(うち留学生1名)、そして博士後期課程104名(うち留学生78名)が修了し、総計448名の卒業生・修了生を送りました。
式典は益一哉学長の式辞から始まり、学士課程の卒業生と大学院課程の修了生、またご家族へのお祝いの言葉とともに、門出のメッセージを贈りました。
益学長は、コロナ禍やその他さまざまな懸念によって世界が変化し続ける中、問題を特定し、解決策を導き、常に新しい選択肢を受け入れる柔軟性を身に付けた皆さんを見て、強い希望を感じていると述べました。不可能に思える障害に直面したときは、東工大で過ごした時間を振り返り、ここで刺激を与えてくれた友人や指導者のことを思い出し、元本学学長の末松安晴栄誉教授、同じく元本学学長の伊賀健一名誉教授の研究を例に挙げて、東工大の先駆者たちからインスピレーションを得てほしい、と呼びかけました。
続いて、部局長を代表して、学士・修士課程では大竹尚登科学技術創成研究院長が、博士課程では久世正弘理学院長がお祝いの言葉を述べました。
また、本学同窓会「一般社団法人蔵前工業会」の井戸清人理事長(1973年理学部数学科卒)が祝辞を贈りました。井戸氏は、大きな変化の時代を迎えるなか、東工大で築いたネットワークを今後も大切にして、国際的な視野を持って活躍をしてほしいと、卒業生・修了生に期待を寄せました。
来賓祝辞に続き、卒業生・修了生への学位記授与が行われました。博士後期課程では3年ぶりに、出席者全員に学長から学位記が手交されました。
最後に卒業生・修了生を代表して物質理工学院応用化学系 修士課程修了生の加島璃子さん、博士後期課程修了生を代表して環境・社会理工学院建築学系 博士課程修了生の鄭晧文(テイ・コーブン)さんが謝辞を述べました。
卒業生、修了生のみなさんならびにご家族のご健康と益々のご活躍を心よりお祈りいたします。
なお、益学長が述べた式辞は下記のページからご覧いただけます。