山本明夫名誉教授が、平成26年度文化功労者に選ばれました。文化功労者とは、文化の向上発達に関し特に功績顕著な者を顕彰するものです。
山本名誉教授は、有機金属化学分野において、金属錯体による空中窒素固定化の発見、新規炭素-炭素結合形成反応の解明、新しい触媒反応開発、などの広い分野で顕著な業績を上げ、その成果は国内外の関連分野の研究に波及しています。一方、有機金属化学の体系化にも尽くし、この分野を代表する著書として「有機金属化学」及び同書英語版が出版されています。平成7年には紫綬褒章を、平成13年には勲三等旭日中綬章を受章しています。
山本名誉教授のコメント
「私が有機金属化学の仕事を始めた頃は、『有機金属化学って何?』ときかれるほど知名度の低い分野でした。そこで自分なりに、こつこつと進めてきた研究とその分野とが今回認められたことをうれしく思います。東工大資源研では、多くの助教授、助手、学生と共同して研究を進めることができ、当時のことを今もなつかしく思います」