東京工業大学は、5月13日、14日の2日間、小中学生や受験生を対象にすずかけ台キャンパスを紹介する「すずかけサイエンスデイ2023」を開催しました。今年は、対面とオンラインによる研究室公開や科学実験教室に加え、講演会もありました。また、同じ日程で開催された「すずかけ台オープンキャンパス」では、大学院全学説明会と各学院・系による個別説明会が行われました。
すずかけサイエンスデイは、研究室公開や講演会を通して、最先端の研究を紹介し、参加者が理科や科学の面白さ・楽しさを体験・実感するイベントです。科学技術への理解を深め、本学で行われている研究や本学への進学に興味を持っていただく絶好の機会となっています。
対面とオンラインのハイブリッド形式で講演会を開催
13日には、「東京工業大学と東京医科歯科大学の目指す医工連携の最前線」をテーマに、本学と東京医科歯科大学が目指す、コンバージェンス・サイエンスについて、科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の只野耕太郎准教授と東京医科歯科大学の位髙啓史教授がそれぞれ講演を行い、その後、科学技術創成研究院未来産業技術研究所 所長の中村健太郎教授をモデレーターとして、「医工連携の目指す姿とは」をテーマにパネルディスカッションを行いました。講演会には対面とオンラインで約160人が参加しました。
14日には、基礎研究機構の専門塾生1人および広域塾修了生3人が、「オートファジーの世界」「超臨界流体が切り拓くナノエンジニアリング」「光信号処理技術-光でうごくコンピュータをめざして-」「科学技術と社会をつなぐデザイン」について、今取り組んでいる挑戦的な研究内容をわかりやすく説明しました。当機構は、未来のアカデミアを支える基礎研究者を育成する場として2018年7月に設置されたものです。講演会には対面とオンラインで約80人が参加しました。
研究室を公開
「研究室公開」では、分野を超えて26の研究室が公開をしました。日頃の研究を基に、身のまわりにある物質や、身近な病気、微生物を使った実験や最先端の機器の紹介などを行いました。すずかけ台オープンキャンパスの説明会とは別に、多くの研究室が「研究室公開」で研究紹介を行いました。
「くらりか」実験教室に小学生111人が参加
本学同窓会組織である蔵前工業会の有志が子供たちに理科の面白さを楽しんでもらうために設立した「くらりか」の実験教室が、対面とオンラインで開催しました。
対面で実施した『レモン電池』の教室では、79人の参加があり、教科書に紹介されているボルタ電池を応用してレモンで電池を作りました。4、5人が直列つなぎとなり電圧測定をして、人体も電池になることを実感しました。
オンラインで実施した『偏光板万華鏡』の教室では、32人の参加があり、スマホやパソコンなどの部品として使われている偏光板で万華鏡を作り、光の面白さ・不思議さをオンラインで紹介しました。参加した子供たちは保護者と一緒に自宅でパソコンやタブレットの画面越しに実験を行いました。
教室終了後のアンケートでは、『レモン電池』に参加した児童、またオンライン理科教室に参加した児童の保護者の9割以上から、今後も参加したいと回答がありました。
来年度以降も、すずかけ台キャンパスがより身近に感じられるような楽しい企画を用意して、皆さまをお待ちしています。
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