「ホームカミングデイ2023」をハイブリッド形式で開催

東京工業大学は、同窓生が母校に集まる「ホームカミングデイ2023」を、本学同窓会組織である一般社団法人蔵前工業会との共催で5月20日に開催しました。今回は昨年に続き、ハイブリッド形式（対面とオンラインの複合型）により行いました。

ホームカミングデイは、卒業生が同窓生や先輩、後輩、恩師との旧交を温め、在学生が卒業生と交流する貴重な場として、また、地域の方々に東工大について知ってもらう機会として開催している、年に1度の交流イベントです。11回目となった2023年は、同窓会主催の総会や講演会、公認学生サークル有志による各種のイベントのほか、初めて開催された「Team東工大会議」に卒業生や在学生、教職員、保護者など多くの方が参加し、充実した催しとなりました。

大岡山キャンパスの70周年記念講堂では、学生が主役のパネルディスカッションや、本学の益一哉学長と東京医科歯科大学の田中雄二郎学長が参加者の質問に答える「Team東工大会議」が開催され、418人（会場参加323人、オンライン参加95人）が参加しました。同会議は同時通訳が入り、現地参加者は配布されたレシーバーで、オンラインでの参加者はZoomウェビナーの機能で日・英を切り替えて視聴することができました。

第1部ではTeam東工大ロゴデザイン表彰式が行われました。事前に募集したTeam東工大ロゴマークデザインのうち、最優秀賞に選ばれた平林政道氏（本学卒業生）に益学長から報奨金目録が授与されました。

第2部セッション1の「学生の主張!!!～新大学の主役は学生だ～」では、パネリストとして、本学卒業生の宮武裕和氏、生命理工学院 生命理工学系の大枝優希さん（学士課程3年）、理学院 化学系の荻汐世さん（学士課程3年）、物質理工学院 材料系の大橋瑶奈さん（学士課程4年）が登壇しました。また、工学院 システム制御系の堺万柚子さん（学士課程2年）と生命理工学院 生命理工学系の小山浩明さん（学士課程3年）が進行を行い、本学と東京医科歯科大学が統合することについて、統合を知った際の気持ちや新大学への期待等について、パネリストそれぞれの視点からディスカッションが行われました。

第2部セッション2の「両学長に問う！～新大学に向けて～」では、本学の益学長に加えて、東京医科歯科大学の田中学長も登壇し、事前申込の際に参加者から受け付けた統合に関する質問に回答しました。益学長と田中学長のやりとりに時折会場から笑いが起こるなど、和やかな雰囲気で進行しました。最後は会場からの質問にも回答し、時間いっぱいまで質疑応答が行われました。

Team東工大会議終了後、屋内運動場（体育館）において全体交流会が行われ、253人が参加しました。益学長のあいさつと蔵前工業会の井戸清人理事長による乾杯のあいさつで始まった交流会では4年ぶりに軽食も提供され、卒業生、在学生、教職員、保護者が活発に交流を深めました。最後に、佐藤勲総括理事・副学長によるあいさつで閉会となりました。

多くの学科等同窓会が対面やオンラインで総会や講演会、また、サークルのOB・OG会も交流会などを開催しました。リベラルアーツ研究教育院がオンラインで講演会を行いました。

学生サークルの管弦楽団、ラテンジャズビッグバンドサークルのロス・ガラチェロス、東工大アカペラサークルあじわい、男声合唱団シュヴァルベンコールOB会などによるコンサートが開催されました。また、合氣道部による演武会、ロボット技術研究会によるロボット展示、ジャグてっくによるジャグリングパフォーマンスなども行われました。

他にも、東工大ボランティアグループ（VG）による物産展、東工大Science Techno（サイエンステクノ）によるサイテクサイエンスフェスタ、蔵前工業会科学技術部会蔵前理科教室ふしぎ不思議（くらりか）による理科実験教室など、体験型イベントには多くの家族連れが参加しました。

2021年にオープンしたTaki Plazaの見学ツアーでは、Taki Plaza Gardener（タキプラザ・ガーデナー）の学生が案内役を務めました。また、博物館の常設展示室特別公開、スーパーコンピュータTSUBAME3.0や附属図書館の見学などが行われました。

来年のホームカミングデイは2024年5月25日（土）を予定しています。再び皆様にお会いできることを楽しみにしています。