平成27年度のTiROP派遣留学募集を開始するに当たり、本プログラムをより理解してもらうための募集説明会を開催しました。
TiROPとは
TiROPは、文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」として運営されている留学生の受入・派遣プログラムです。このプログラムでは、アジア・欧米等の世界有数の理工系大学と本学が連携して、それら大学から留学生を受入れ、同時に東工大生を派遣します。学生交流を通じてネットワークを構築することで、大学の国際化を推進し、国際的な舞台で活躍できる人材の育成を目指しています。
東工大のプログラムの大きな特徴は、学生の所属する大学と留学した大学双方の共同指導による研究に重点を置いていることです。世界のトップレベルの大学で学生や教員との教育・研究交流を通して、文化の相互理解を深めることで、卓越した科学技術の素養を持つグローバル人材を育成することを目標としています。
派遣留学募集説明会
説明会は1月21日、22日に開催しました。説明会前半では、留学生交流課TiROP派遣担当によるTiROPの概要並びに応募に係る説明が行われました。後半では、学生からTiROPでの留学体験談を話してもらいました。
1月21日にはTiROPで派遣留学を経験した高橋毅さん(大学院理工学研究科材料工学専攻、ウィスコンシン大学マディソン校へ派遣)、武末江莉さん(大学院総合理工研究科物質電子化学専攻、ワシントン大学へ派遣)から話を聞きました。 高橋さんが留学全体を通して一番苦労したのは家探しだったそうです。「現地での宿舎を確保せず渡航し、留学開始後もすぐには見つかりませんでした。研究室の仲間と現地の方の親切に助けられて、10日間ほど現地在住の方の家にお邪魔させていただき、その後に無事学生寮に入居することができました」と当時を振り返りました。
武末さんは「将来、学位取得のための正規留学を計画していたので、その際に必要な人脈作りや情報入手、研究成果や学会発表の経験をTiROP派遣留学で得ることが出来ました」とTiROPに参加した成果を報告してくれました。
出席した学生からは、派遣希望先大学の研究室から内諾を得るためのプロセスや、留学中にかかった生活費など留学へ向けた具体的な質問がありました。高橋さんと武末さんからは、実体験に基づく分かりやすい回答を聞くことができました。
1月22日には現在TiROPで東工大に留学中のChristoph Altさん(ドイツ・アーヘン工科大学)、Christophe Etienneさん(パリテック・国立土木学校)をゲストスピーカーに迎え、欧州の大学や研究室について話してもらいました。雨模様の中でしたが、大勢の学生が集まりました。説明会終了後もAltさん、Etienneさんに個々に相談したり、情報を交換したりする様子も見られました。
お問い合わせ先
「大学の世界展開力強化事業」
グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク(TiROP)事務局
E-mail : tirop@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2984