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スーパーグローバル大学創成支援事業キックオフ・シンポジウム 開催報告

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スーパーグローバル大学創成支援事業キックオフ・シンポジウム 「真の国際化のためのガバナンス改革による“Tokyo Tech Quality”の深化と浸透」が、1月27日に開催されました。この日はまさに快晴で、学内外からシンポジウムには約220名の参加があり、大盛況を収めました。

満員の聴衆
満員の聴衆

東京工業大学は、文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援(タイプA:トップ型)」に採択されています。この事業は、日本の高等教育の国際競争力の向上を目的としています。世界レベルの教育研究を行う日本のトップ大学が取り組む、海外の卓越した大学との連携や大学改革による徹底した国際化に対し、重点支援を行うものです。

東京工業大学 三島良直学長

東京工業大学 三島良直学長

キックオフ・シンポジウムは三島良直学長の開会挨拶に始まり、文部科学省高等教育局高等教育企画課国際企画室 松本英登 室長よりご挨拶いただきました。

第一部「東工大と世界の大学の取り組み」では、はじめに三島良直学長より「東京工業大学 スーパーグローバル大学創成支援事業構想」という題目で、本事業における構想・取組および本学の将来像について講演を行いました。

続いて、海外からお招きした2名の方のご講演が行われました。

シンガポール南洋理工大学(NTU) ラム キンヨン副学長(研究担当)

シンガポール南洋理工大学(NTU) ラム キンヨン副学長(研究担当)

1人目は、シンガポール南洋理工大学(NTU)のラム キンヨン副学長(研究担当)です。「研究と学術発展を支援する優れた組織運営への取り組み:NTUのケーススタディ」という題目で講演いただきました。NTUでは、2010年以来強化分野を特定し、より迅速で包括的なガバナンス体系確立のためのプログラムを開始、大学全体のパフォーマンスの向上をめざしています。その結果、世界大学ランキングは上昇し続けています(2015年現在、Times Higher Education世界大学ランキング第61位)。

本講演では一連の事例を提示し、世界トップ企業との大型研究・教育プロジェクトを構築・強化するうえで優れたガバナンスの役割がいかに重要であるかを強調しました。そして、ガバナンスを展開する過程で直面する課題、NTUのガバナンス改革への取り組みによる効果、将来的な展望などについてお話いただきました。

カリフォルニア大学バークレー校 フォックス アーマンド教授

カリフォルニア大学バークレー校 フォックス アーマンド教授

2人目は、米国カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)工学部電気工学・コンピュータサイエンス専攻フォックス アーマンド教授です。「カリフォルニア大学バークレー校のオンライン教育の現状と課題」という題目で講演いただきました。カリフォルニア大学バークレー校(2015年現在、Times Higher Education世界大学ランキング第8位)は、2012年に本格始動したオンライン講座「MOOC(Massive Open Online Course)」の初期主要メンバーとしてコーセラ(Coursera)による初の公開講座に参加しました。また、MITやハーバード大学とともにエディックス(EdX)を共同で設立しています。

本講演では、UC Berkeleyのオンライン教育のヴィジョンについて、MOOCsと一般的なオンライン教育の両面から紹介がありました。また、UC BerkeleyがMOOCsの活用を通じ、新しい課題やチャンスにいかに取り組んできたかを、その失敗例も含めてお話しいただきました。

第二部は「若手教員はかく考える。-グローバル時代の大学教育とは?」の題目で、パネルディスカッションが行われました。

まずは、本パネルディスカッションのゲストスピーカーとして、レノボ・ジャパン株式会社UX&ノートブックSW開発部の吉山典利部長より、「グローバル企業が求めるこれからの人材」という題目で講演いただきました。

その他のパネリストは、本学大学院情報理工学研究科計算工学専攻博士2年ケロラ・トミーさん、本学大学院総合理工学研究科創造エネルギー専攻修士2年で、カリフォルニア大学バークレー校に交換留学生として留学経験のある磯野文香さん、本学大学院理工学研究科工学系共通講座クロス・ジェフリー教授、そして本学大学院理工学研究科機械宇宙システム専攻齋藤滋規准教授です。本学の佐藤勲副学長(国際企画担当)の司会進行のもと、パネルディスカッションが行われました。

パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

パネリストの闊達な意見により、本学の教育システムや学生の気質の特長が浮き彫りにされ、さらに目指すべき姿についてシンポジウム参加者からも様々な意見がありました。今後、東工大がTokyo Tech ブランドを世界に認知させるためには、具体的にどのような取り組みが必要であるか等について議論が交わされました。

グローバル化する社会における次世代のリーダー育成は、国を超えた高等教育全体の課題であることを改めて共有した、大変有意義なシンポジウムとなりました。

お問い合わせ先
国際部国際連携課 キックオフ・シンポジウム担当
event.sgu@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2981, 7606


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