1月29日に、理工系学生能力発見開発プロジェクト第9回シンポジウム「進化する教養教育~東工大~」を開催しました。
2016年4月から始まる「東工大教育改革」では、専門教育と同様に教養教育を重視しており、よりよい教育のために、そのあり方は大きな課題の一つとなってきます。
本シンポジウムには、水本哲弥副学長(教育運営担当)、本川達雄名誉教授、上田紀行教授(リベラルアーツセンター)、伊藤亜紗准教授(リベラルアーツセンター)をパネリストとして招き、東工大学部生の司会者をはじめ、学生を交えて熱く議論を行いました。
シンポジウムでは、自分の専門のテーマに沿った教養の必要性や、社会の多様性と教養教育の関係、大学受験までの詰め込み教育の問題点、生物学と他の理系科目との違い、東工大生のコミュニケーション力を教養で改善できるか、社会人から見た大学の教養教育の重要性、教育改革後の東工大の授業方法についてなど、教養教育をさまざまな視点から論じることで、教養教育の大切さを再認識することができました。
理工系学生能力発見プロジェクトでは、シンポジウムのテーマ立案からパネリストへの出演交渉、開催当日の運営など、全ての活動を学生が主体となって行っています。企画を担当した工学部二年制御システム工学科の貴志崇之さんに、シンポジウムを終えての感想を聞きました。
「今回のシンポジウムを通して、理系学生は社会に対して当事者意識を持つことが大切だと感じました。理系学生は社会をシステムの視点から考えがちですが、実際に人々がその技術のことをどう思うのかを常に意識する必要があります。教養を身につけて、人の気持ちを考えることができる理系学生になりたいと改めて思いました。」