「東京工業大学・清華大学大学院合同プログラム」生が1月27日に清華大学の大学院卒業式典に出席しました。このプログラムは、東京工業大学と中国トップクラスの大学である清華大学が共同で大学院の学生教育を行います。修士課程は、双方の学位が取得できるダブル・ディグリープログラムです。
清華大側は1・7月、東工大側は9・3月に施行される卒業式典ですが、今回の出席者は東工大8期生中1名のみでした。相手大学滞在期間の研究スケジュールが学生個々の計画に基づき進むため、相手大学の卒業式のタイミングに滞在することが難しいのが現状です。今回も他の数名の卒業生は、残念なことに清華大学での式典に参加することができませんでした。
そのようにハードスケジュールをこなすプログラム生のために、プログラムのバイオコース研究交流会のため来日していた清華大邢新会(シン シンホエイ)運営委員長兼バイオコース長、王釗教授、劉錚教授、蒋国强(ジャン グォチャン)副教授の計らいにより、1月29日に東工大すずかけ台キャンパスで簡易卒業式が開催されました。
清華大学では学位記と卒業証書と二つの証書が発行されます。赤いマークがついているものが学位記です。
(写真左から蒋国强副教授、劉錚教授、東工大9期生南隆之、東工大8期生藤亮介、東工大9期生梅津純平、丹治保典バイオコース長、邢新会運営委員長兼バイオコース長、王釗教授)
「清華大では日本の大学と異なり卒業と学位の取得が別で、それぞれ要件を満たす必要があります。私の場合、卒業時に学位要件を満たしておらず、卒業してからとても苦労しましたが、卒業後、学位取得に向けて清華大の教授に遠隔でご教示いただき論文投稿を行い、無事に学位取得に至りました。このプログラムの最大の難所は学位取得要件が卒業要件に比べてとても厳しいことですが、諦めずに最後まで課題に取り組んで学位を取得することができ、強い達成感を感じました。」と東工大8期生藤亮介さん。
ダイナミックな式典ではなくても、清華大の先生より直接学位記と卒業証書を授与していただき、卒業生たちは感謝と喜びの笑顔でした。
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