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華南理工大学「建築的詩学 坂本一成建築展」開幕

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5月9日から7月3日までの間、中国・広州の華南理工大学にて「建築的詩学 坂本一成建築展」が開催されています。本学の大学院理工学研究科建築学専攻および博物館の協力・共催です。坂本一成 本学名誉教授は、建築設計・建築意匠が専門です。

展示会場
展示会場

現在の華南理工大学建築学院は、1932年に設立されたジョウ勤大学建築工学科をルーツとしています。設立初期の建築教育において、東京工業大学への留学から帰国した数名の教授陣が中心的な役割を果たされたとのことで、本学との関わりは浅からぬものがあります。しかし、その後の戦争、政変といった歴史の過程において、両校の関係も長く途絶えておりました。そのような中、2013年に開催された故篠原一男 本学名誉教授の展覧会の実現を皮切りに、建築教育を通した両校の交流の再スタートが切られ、次いでこの度の坂本一成名誉教授の展覧会の開催へと至りました。

多数の来場者

多数の来場者

展覧会では、坂本名誉教授の建築作品およびプロジェクト20作品が、大判の布にプリントされた内外観の写真と模型によって紹介されています。最初期の「散田の家」(1969)から、現在中国で進行する最新プロジェクト「常州工学院国際学術中心」まで、坂本名誉教授の40年にわたる設計活動と建築論が概観できる構成となっています。

5月9日には、学生、教員、建築関係者が多く集まるなか、展覧会場の建築学院27号楼中庭にて開幕式が執り行われました。東工大からは、坂本名誉教授および塚本由晴教授(建築学専攻)、遠藤康一特任講師(博物館)が出席し、以下のオープニングイベントに参加しました。

建築的詩学 坂本一成建築展 オープニングイベント

  • 5月8日
    レクチャー「Architectural Behaviorology(建築のふるまい学)」塚本由晴教授
  • 5月9日
    オープニングセレモニー
    レクチャー「Poetics of Neutrality(中庸の詩学)」坂本一成名誉教授
    レクチャー「Archiving Activities about the Architects at Tokyo Tech(東工大の建築家に関するアーカイブ活動)」遠藤康一特任講師

開幕式における坂本名誉教授のスピーチ
開幕式における坂本名誉教授のスピーチ

なお、坂本名誉教授の展覧会は、2001年に東京で開催された「坂本一成展 住宅‐日常の詩学」をベースとし、その後、日本国内巡回展、ヨーロッパ巡回展、東工大展、中国大学巡回展と、15年にわたり規模や内容を発展・刷新させながら継続しているものです。この後は、中国国内で2都市を巡ることが決まっています。


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