2月4日、東工大テニュアトラック教員の研究成果発表会が大岡山キャンパスで開催されました。
テニュアトラック制度とは、教員を一定の任期(5-7年)をつけて採用し、その期間内の研究成果などが評価された場合に任期の定めのない教員とする雇用形態です。この制度はアメリカ合衆国の大学などで多く採用されています。
テニュアトラック制度では、研究者として、独立して研究を進める機会が得られるため、特に若手の教員が独創的なアイディアを生かして成果をあげることが期待されています。東工大では平成18年度からこの制度を開始し、これまでに27名のテニュアトラック教員を採用しています。
発表と質疑応答の様子
また、この制度では、各教員の成果を公正に評価することが極めて重要です。この発表会は、その機会のひとつとして、毎年開催され、今年で第8回目となりました。第1回目の発表会以来、成果発表の講演、質疑応答もすべて英語で行っています。
今年の発表会では、6名のテニュアトラック教員がそれぞれの研究成果について発表しました。有機・高分子、機械工学、情報通信工学など、専門分野は広範囲にわたっており、いずれもこの1年間にかなりの進展があったことを示す内容でした。
本学でテニュアトラック教員として採用された後、他の機関で職に就いているOBの方たちからの発表もありました。名古屋大学 准教授のMaturana氏と、理化学研究所国際主幹研究員のHeddle氏からの、本学を出てからの研究の進展についての報告です。
最後に、この制度の運営責任者である岡田理事・副学長による東工大のテニュアトラック制度全体にわたる話でこの会を締めくくりました。
本学では、優秀な若手研究者を採用・育成するための公正で透明性の高い人事制度として、テニュアトラック制度の普及・定着事業に取り組んでおり、今後も更なる普及・定着を目指しています。
発表者
大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻准教授 |
松本 英俊 |
大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻准教授 |
早水 裕平 |
大学院理工学研究科機械物理工学専攻准教授 |
葭田 貴子 |
グローバルエッジ研究院テニュア・トラック助教 |
村上 陽一 |
グローバルエッジ研究院テニュア・トラック助教 |
山田 浩也 |
グローバルエッジ研究院テニュア・トラック助教 |
ニコデムス レディアン |
名古屋大学大学院生命農学研究科生命技術科学専攻准教授 |
マツラナ アンドレス |
理化学研究所へドル国際主幹研究ユニット 国際主幹研究員 |
ヘドル ジョナサン |
お問い合わせ先
テニュアトラック制度事務局
tenure.track@jim.titech.ac.jp
発表会終了後、岡田理事・副学長とテニュアトラック教員、制度を支えるスタッフたち