第38回すずかけ祭が、新緑に彩られたすずかけ台キャンパスにおいて、5月14日~15日の2日間、すずかけ台オープンキャンパス(大学説明会)と併せて開催されました。2日とも天気に恵まれ、計3,180名の方々に来学いただきました。近隣住民のみなさまを始め、科学技術に関心のある方々、そして学生達と教職員が集い大盛況となりました。
今年4月からの教育研究改革によって、すずかけ台キャンパスでも6つの学院(理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院)と科学技術創成研究院の体制がスタートしました。研究型キャンパスのすずかけ台では多くの研究室を公開し、東工大で行われている最先端の研究に触れる企画や、いろいろな体験実験が行なわれました。
学院や研究院などの新しい組織名は、来場者の方にはまだ聞きなれないため、すずかけ祭パンフレットでは、各研究室の分野や小中学生対象実験などの情報をピクトサイン的にわかりやすく表示しました。
また、参加者は、書道・お茶会の文化展、模擬店、スタンプラリーやピアノ&アンサンブルコンサート、ウッドデッキでのジャグリングパフォーマンス、附属図書館すずかけ台分館公開、博物館すずかけ台分館公開など、たくさんの企画を楽しんでいたようです。その他、本学の男女共同参画推進センターの企画で、女子高校生のための研究室ツアーを実施し、女子高校生が真剣に研究室を見学されていたのも印象的でした。すずかけホール2階にオープンした「モトテカコーヒー」すずかけ台キャンパス店で開催された昼と夕方のミニライブコンサートでは、従来のすずかけ台キャンパスにはない雰囲気が醸し出されていました。同店でのこどもカフェ店員体験「キッザニ屋」も子供達に好評でした。
すずかけ台オープンキャンパスでは、大学院受験生を対象にした各学院の説明会が5月13日~15日に行われ、入試に関する説明やポスターでの研究紹介などが活発に行われていました。学士課程受験生を対象とする説明会は、生命理工学院(第7類)が実施しました。
また、東工大スポーツ講座も同時開催し、アトランタ・シドニー・アテネと3度のオリンピックで水泳選手として出場、2000年のシドニーオリンピック水泳400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得し、現在スポーツコメンテーターとして活躍されている田中雅美氏と、フリーアナウンサーの吉田填一郎氏のトーク形式でオリンピックについて熱く語っていただきました。田中氏は、水泳の世界で世界トップクラスに登り詰めるための緊張感や、挑戦する気持ちを保つことの大切さに触れ、科学技術を含め、どの世界でも同じであることを強調されていました。
本年も、すずかけ祭にご来場いただいた方々に感謝いたします。来年のすずかけ祭でも、東工大の科学技術や自然豊かなキャンパスを満喫していただける多彩な催しを企画しますので、引き続き皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。