2015年度から、TAIST-Tokyo Tech(以下、TAIST(タイスト))を活用したタイ国内で行われる学生交流プログラム「TAIST-Tokyo Tech Student Exchange Program」が始まり、初回、9月下旬以降に行われた自動車工学コースに加え、組込情報システムコースが2月下旬から3月下旬のほぼ1ヵ月にわたり実施されました。東工大からは学生4名が派遣され、組込システムについての実習・実験科目を受講し、実際にグループワークで組込システムの設計・実装に挑戦しました。
「組込システムのソフトウェア設計」の実習講義
学生たちは現地到着後、翌朝9時から「組込システムのためのソフトウェア設計」に関する講義・実習科目の授業に出席しました。授業は、昼食をはさんで16時過ぎまで続きました。TAISTの講師陣の配慮で実習授業の中にグループでの自由討論の時間が設けられ、学生4人は初日から自然とクラスに溶け込むことができ、東工大とは違う環境の中で大変充実した時間を過ごしました。
グループワークで組込システムを設計・実装
講義・実習は、3週間の間に合計10回行われました。初心者向けのマイコンボード※の組込みから始まり、それを複数接続してデータ交換を行ったり、データセンターに見立てたパソコンに接続したりして、より高度なシステムを構築していきました。それが終わると、グループワークで各自が提案した組込システムを1週間程度で設計・実装しました。
- ※
- マイコンボード:小型のコンピュータ基板のこと
国際会議でのデモ展示・ポスター発表
派遣学生4名はそれぞれ別々のグループに分かれて、組込システムのアイデアや実装方法などについて討論し、役割分担を決めた後、3月下旬にバンコクで開催された国際会議「ICICTES2016」(組込システムのための情報通信技術に関する国際会議)での成果発表に向けて実装・ポスター発表の準備を進めました。その結果、参加した4名の内1名の所属するグループが、優秀なチームに与えられる賞を受賞しました。
プログラムを終えて~参加学生の声
- 英語でコミュニケーションをとることの重要性が身にしみてわかりました。
- グループワークにおいてより積極性が必要だと感じました。
- 日本人以外の友達ができて、自分の世界が広がりました。
- 様々な体験ができて充実した時間が過ごせました。
- 日本と異なる習慣や辛い食事に当初驚くこともありましたが、寮生活だったこともあり全般的に生活についてはそれほど困ることはありませんでした。
- 言葉に関しては不安もあったが、行ってしまうとなんとかなりました。
本プログラムは、今後も継続して実施していく予定です。教育改革後の海外体験の1つとして、より多くの学生が関心を持って参加してくれることを期待しています。
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