東京工業大学理学院主催の第1回国際サマーワークショップ(International Summer Workshop for Young Scientists)が6月6日から10日にかけて行われました。今年は物理学系が主体となり、「物理学の最前線から(Selected Topics in Frontiers of Physics)」という副題の下、海外からの留学生10名と東工大生12名の計22名、学士課程3年生から博士後期課程の学生まで幅広い年齢層が参加しました。
初日には特別講義として、2015年ノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章東京大学宇宙線研究所長の講演会が行われました。ノーベル賞の受賞対象となったニュートリノ振動に関してお話があり、参加学生による活発な質疑とそれに対する応答が行われ大いに賑わいました。その後、梶田所長を交えたウェルカムパーティーが行われ、参加学生と梶田所長が直接話しをする姿が見られました。
6月7日から10日にかけて、午前中には物理のトピックに関する東工大教員による講義があり、それに関連したデモ実験や数値シミュレーション、ディスカッション、演習などが行われました。基礎的な事項から最先端の研究トピックまでをカバーし、理論・実験、物性と素粒子・宇宙関連と物理全分野に関するバランスの良いものとなりました。
午後は実験系の研究室の見学と、理論系の研究室によるポスター発表が行われ、各研究室が分かりやすく装置や研究内容を紹介しました。また日本人・外国人双方の学生による研究発表も行われ、参加学生は積極的にコミニュケーションをとっていました。
今回初めて開催するワークショップでしたが、参加学生にとって大変有意義な機会となったようです。
来年以降も本ワークショップは、理学院の他の系が主体となって開催される予定です。