2月21日(金)、大岡山キャンパスデジタル多目的ホールにて「TKT CAMPUS Asiaグローバル・ワークショップ “アジアの飛躍、豊かな未来に向けて” (Quantum Leap from Asia to a Globally Sustainable Future)」が開催されました。
本ワークショップでは、TKT CAMPUS Asia Consortiumパートナー大学であるKAIST、清華大学の代表者、およびCAMPUS Asiaプログラムに参加経験のある3ヶ国の学生に加え、同じアジアから、シンガポールの南洋理工大学、香港科技大学の代表者が参加し、アジアから世界に発信する科学技術や、国際連携の将来像についての議論が行われました。
ワークショップは岸本喜久雄工学系長の挨拶に始まり、続いて来賓として文部科学省・佐藤邦明国際企画専門官による基調講演が行われました。
第1セッションでは、香港科技大学副学長Joseph Hun-wei Lee教授、南洋理工大学Nam-Joon Cho教授による特別講演があり、Lee教授からは、自らの研究を例にとった国際連携による共同研究のトレンドについて、Cho教授からは大学の世界ランキングにおいて急成長を遂げた南洋理工大の戦略について等、アジアのトップ理工系大学の最新の動向について、お話いただきました。
午後からの第2セッションでは、2012年度、2013年度にキャンパス・アジア・プログラムへ参加した清華大学、KAIST、そして東工大の学生によるプレゼンテーションが行われました。派遣先の大学での研究成果発表をする学生、訪問国での滞在経験を語る学生など、それぞれ個性ある発表が行われ、その後の質疑応答では会場から多くの質問があがりました。
午後3時からは、3大学のCAMPUS Asia Consortium関係者および参加学生によるテーマ別グループディスカッションを別室で行う一方、原正彦教授の進行でオープンディスカッションが行われ、「質の保証と問題解決型グローバル人材教育」というテーマのもと、東工大の国際化のために今必要な改革から、大学のランキング、ブランディング戦略まで、時間を延長して会場と熱い議論を交換しました。
しめくくりとなる全体討論では、グループディスカッションでの議論の成果が発表されました。東日本大震災後の日本、そして東アジアではいまどのような問題が存在するのか、それらの問題に対してYoung Scientistsとしてどのようなソリューションを提示できるのか。問題解決型の議論に基づき、4つに分かれたグループそれぞれが環境や情報、サイエンス・リテラシーなどのトピックについて報告を行いました。会場との活発な質疑応答もあり、非常に充実した全体討論となりました。
(左から)香港科技大学Prof. Joseph Hun-wei Lee、南洋理工大学Prof. Nam-Joon Cho
(左から)機械物理工学専攻・常川拓浩さん、材料工学専攻・高橋俊介さん
(左から)KAIST Mr. Jaemin Kim、清華大学Mr. Cheng TANG
オープンディスカッションでの原正彦教授
交流会で祝辞を述べる三島良直学長
ワークショップ参加者による記念撮影