11月30日に、在日カナダ大使館、オンタリオ州貿易省およびオンタリオ州企業代表団約50名が来訪し、東工大蔵前会館ロイアルブルーホールにてシンポジウム「Advancing Innovation: Japan-Canada, Ontario Dialogue for Strategic Collaboration (イノベーションの推進:戦略的連携のための日加、オンタリオ政府の対話)」を開催しました。シンポジウムに先立ち、在日カナダ大使館マーシャル・パジェ公使が三島良直学長を表敬訪問しました。
本シンポジウムは、本学とオンタリオ州政府との国際共同研究及び産学連携をさらに推進することを目的に開催されたもので、三島学長、パジェ公使、キャメロン・シンクレア オンタリオ州国際貿易省次官補の3人の挨拶から始まりました。続いて、東工大を代表して、理学院 物理学系の西森秀稔教授、リベラルアーツ研究教育院の猪原健弘教授が講演した後、産学連携推進本部の大井満彦国際部門長が東工大の国際産学連携の取り組みを紹介しました。
短い休憩をはさんだ後、後半はオンタリオ州の代表者による講演がありました。最初に、東工大が学術交流協定を結んでいるウォータールー大学のサンドラ・バンクス副学長が、同大学が全学的に取り組んでいるアントレプレナーシップ(起業家精神)育成のための先進的な取り組みを紹介しました。続いて、オンタリオ州に拠点を置く2企業の代表により、カナダにおける企業革新の取り組み、そしてイノベーションによる新しいビジネスモデルを構築し展開するスタートアップ企業支援の取り組みが紹介されました。
今回のシンポジウムをきっかけとして、今後さらに東工大およびオンタリオ州の大学や企業との交流が活発化し、イノベーションに繋がる国際連携に発展することが期待されます。