2月11日、東工大インドネシア留学生協会は東工大大岡山キャンパスにてキャリアセミナーを開催しました。専門的なキャリアを目指す学生を対象に、日本で活躍するインドネシア人の専門家コミュニティの一つであるエンジニア・ヌサンタラ(Enijinia Nusantara, 以下EN)とのコラボレーションで実現しました。ENのメンバーと東工大の教員の講演に加え、ENのメンバーが執筆したインドネシア語の書籍『Monozukuri』(ものづくり)の完成を記念するイベントにもなりました。『Monozukuri』では、世界一流の製品を提供する日本企業の企業文化や建設的な組織行動の構築と活用を紹介しています。
本セミナーは、環境・社会理工学院 融合理工学系の佐藤由利子准教授による留学生および在日専門家の研究発表で始まり、日本と他国を結びつける架け橋としての役割における留学生や専門家の重要性を強調しました。また、佐藤准教授は母国に貢献することに対して強い情熱をもつ在日インドネシア人の専門家コミュニティメンバーに感謝の意を述べました。
次に、『Monozukuri』の編集長でENのメンバーでもある、環境・社会理工学院 融合理工学系のファリド・トリアワン特任講師から、ものづくりコンセプトが日本の製造業に与える影響を中心に書籍の概要を説明しました。ファリド・トリアワン特任講師は、このコンセプトによって日本製品の優れた品質とグローバル競争力を維持することができたと強調しました。さらに、日本とインドネシアで就労経験があるENのメンバーが、学生のキャリア開発に関するアドバイスを提供しました。セミナーを通して、東工大のインドネシア留学生がキャリア開発に対して熱心な様子がうかがえました。
ENは、学生のソフトスキルの向上と、学業および専門分野への興味を発展させるため、定期的にイベントを企画しています。若手インドネシア人留学生に研究論文を書くことを奨励する目的のコンテスト、東京工業大学インドネシアコミットメントアワード(TICA)は、その一例です。