2月20日から3月3日にかけて、東京工業大学 グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント教育院が第6回国際シンポジウム・セミナーを開催しました。
本シンポジウム・セミナーは、グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント教育院が文部科学省の支援を受けて、国内外の関連機関と協力して開催したものです。プログラムを受託した2011年度より毎年開催しており、東工大生のみならず、国内外の原子力分野に関心のある学生、若手社会人を招へいして教育の一環として実施しています。
テーマは「原子力安全」と「セキュリティ・保障措置」を交互に取り上げ、今回は「原子力安全」について議論が交わされました。
会期前半のシンポジウムでは、国内外の著名な専門家等を講師として招き、本学 大岡山キャンパスにて、一般公開の形で講演会を行いました。その後、招へい学生等は広島県に移動し、広島大学原爆放射線医科学研究所、放射線影響研究所および広島平和記念資料館において特別講義を聴講するとともに施設を視察し、原爆による人体への放射線影響について学びました。続いて、福井県敦賀市に赴き、高速増殖原型炉「もんじゅ」を視察して、高速増殖炉の仕組みと原子炉を始めとする機器・構造、保守について体験的に学びました。
会期後半のセミナーでは、第一線の講師陣による講義におおいに啓発を受けた学生たちがグローバルリーダに係る2つのテーマ(シビアアクシデント、放射性廃棄物の最終処分)に関して5グループに分かれて自主的に討論を行い、結果を発表して議論を交わしました。
招へい講師15名、招へい学生等17名、一般参加者25名等、合計89名の参加があり、マスコミ1社の取材を受け、本シンポジウム・セミナーは成功裏に終了しました。
- 文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム」 グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント教育院
- 第5回国際シンポジウム・セミナー 「原子力安全・セキュリティ・核物質防護のための国際原子力人材養成」開催報告|東工大ニュース