4月18日に、大岡山キャンパス百年記念館3階フェライト記念会議室にて、在スイス日本国大使館(スイス大使館)後援のもと、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)および赤十字国際委員会(ICRC)の参加を得て、東工大とスイスとの国際共同ワークショップを開催しました。
ワークショップに先立ち、スイス大使館ジャン=フランソワ・パロ大使が、本学三島良直学長を表敬訪問しました。三島学長との会談では、パロ大使から、スイスは日本を重要なパートナー国と認識しており、経済のみならず科学技術でも一層関係を深めたいとの発言がありました。
ワークショップでは、パロ大使と本学安藤真理事・副学長(研究担当)の開会あいさつに続き、工学院 機械系の武田行生教授からこれまでの活動の経緯が説明され、その後両国から発表が行われました。本学は昨年、一昨年と、EPFLとの共同ワークショップを継続して開催しており、今回はスイス側の参加機関も増え、また過去2回のワークショップの成果を踏まえて、両国の障がい者支援技術の研究と社会実装協力に向けた大きな一歩となりました。
ETH Zurichのダリオ・ヴィース氏の講演では、最新の外骨格型ロボットを装着して行う障がい者アスリートの大会であるサイバスロン(Cybathlon)が紹介され、躍動感と臨場感あふれる競技の様子が紹介されました。EPFLのハンス・ブロイレル教授からは、外骨格型ロボットの研究開発状況が語られました。ICRCのパスカル・フント氏からは世界各地、特に開発途上国におけるICRCの障がい者支援活動の紹介が行われました。
本学からは工学院 システム制御系の中島求教授をはじめ、科学技術創成研究院 バイオインタフェース研究ユニットの小池康晴教授、情報理工学院 情報工学系の三宅美博教授、環境・社会理工学院 融合理工学系の西條美紀教授が、障害者支援や社会実装に関する研究について講演を行いました。最後に、岩附信行工学院長から全体総括と今後の展開への期待が述べられました。
ワークショップ終了後、本学関係者、スイス側発表者に加え、ワークショップに出席いただいた学外の一般参加者がネットワーキング(情報交換会)を行い、活発な意見交換や交流が行われました。本学とスイスの最先端の技術を結集した研究成果を基にさらに研究を推進し、真の共生社会の実現に向けて前進することが期待されます。
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