5月26日、環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程の中村昌允特任教授が、特定非営利活動法人安全工学会より、第33回(2017年度)北川学術賞を授与されました。
北川学術賞は、安全分野の学術貢献者を表彰するために1984年から設けられた賞で、毎年1~2名が受賞しています。
中村特任教授は、化学プラントの事故をはじめ、多くの事故における「技術者の判断と行動」「事故の根本原因とその是正策」について研究をまとめ、産業界の安全に寄与したことが評価されました。昨今続いた化学プラント重大事故の事故調査委員など安全に関する種々の委員会に参画すると共に、幅広い産業分野の安全人材の育成活動に従事しています。
また、中村特任教授は、企業在職時に新規開発技術のプラントの設計者として爆発事故を経験しており、事故当事者が「なぜ、そのような判断・行動したか」を、事故当事者の立場に立って考える「仮想体験手法」によって、事故の深層原因に迫る考え方を提言しています。2008年より本学イノベーションマネジメント研究科客員教授として「技術者倫理とリスク管理」、「技術者倫理」の講義を担当し、現在は、環境・社会理工学院の特任教授を務めています。