6月30日に行われた平成29年度第1回新採用職員研修において、新しい取り組みとして、リベラルアーツ研究教育院の中野民夫教授が進行役(ファシリテーター)をつとめる合同ワークショップが開催されました。
新採用職員研修は、本学に新規採用された事務職員・技術職員を対象に、職員としての在り方を考え、職務の遂行上必要となる基礎知識等の習得を目指して実施されています。今回の研修では平成29年度新採用職員研修受講者6名に加え、平成28年度・27年度の採用職員も研修会場に集まり、総勢約40名が本学の必修教養科目「東工大立志プロジェクト」で使われている対話促進ツール「えんたくん」を囲んだワークショップを行いました。
参加した職員は、ワークショップの専門家である中野教授によるファシリテーション※のもと、「多様な私たちが、東工大の未来に向けて、一緒にできることはなんだろう? を探る」「東工大に入って1~3年目の職員の皆さんが、ほっとしながらつながり、お互いの状況を共有し、今後に向けての意欲を高める」という目的にむけて、日々の職務の中で考えていること、感じていることなどを語り合いました。
ワークショップの後半では、「これからの東工大を支え、創るために、私たちが一緒にできることは何だろう?」というテーマが与えられ、2017年春にまとめられた「2030年に向けた東京工業大学のステートメント(Spirit & Action)」の読み合わせをグループごとに行いました。このステートメントは、「ちがう未来を、見つめていく。」というフレーズから始まる“Spirit”、「尖らせる」「共鳴する」「実装する」という3つの動詞からなる“Action”の2つで構成されており、東工大の進むべき方向性を定めています。参加職員は、これをもとに東工大の歩むべき姿と、それに向けた大学職員の在り方などについて意見を交換しました。またその成果を踏まえ、各々で「やりたいこと3ヵ条」という心構えを定め、参加者同士だけでなく、発表を聞きに来た各部課長や自分の上司も巻き込んでのウォーキングプレゼンテーションを行いました。
最後には中野教授作詞作曲の「生きているうちに」をみんなで歌い、打ち解けた雰囲気の中でワークショップは幕を閉じました。
- ※
- ファシリテーションとは、学習者主体の参加型の学び合いの場を創り、プロセスを大事にしながら円滑かつ効率的にワークショップを進行させていくこと。
リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。
ちがう未来を、見つめていく。
役員・教職員・学生の参加によるワークショップを通じて、2030年に向けた東京工業大学のステートメント(Tokyo Tech 2030)を策定しました。