本館前での集合写真
7月13日、本学と2009年から授業料不徴収協定を結び、派遣交換プログラムでも人気の留学先であるオランダのデルフト工科大学の優秀学生選抜団20名が本学を訪問し、岩附信行工学院長、和田雄二物質理工学院長を始めとする工学院、物質理工学院、環境・社会理工学院の3学院の教員と討論会を行いました。
一行は、デルフト工科大学のトップ5%にあたる優秀学生によって構成され、科学分野に精通する知識や経験を得る目的で日本の学術機関や先端企業を訪問し、その一つとして、本学の3学院との懇談を希望しました。
当日のプログラムは、物質理工学院材料系の森川淳子教授のアレンジおよび進行により行われました。
司会進行の森川教授
まず、本学の岩附工学院長、和田物質理工学院長から歓迎の辞および本学の各学院についての紹介がありました。
![本学および工学院の紹介をする岩附工学院長](http://www.titech.ac.jp//news/img/news_16421_3.jpg)
本学および工学院の紹介をする岩附工学院長
![物質理工学院の紹介をする和田物質理工学院長](http://www.titech.ac.jp//news/img/news_16421_4.jpg)
物質理工学院の紹介をする和田物質理工学院長
続いて、「本学の特色あるプログラムの紹介」として、最初に工学院電気電子系の中川茂樹教授(工系国際連携室長)が本学および3学院の学生交流プログラムを紹介しました。
次いで、工学院電気電子系の波多野睦子教授(ACEEESプログラムコーディネーター)が環境エネルギー協創教育院(ACEEES)を、工学院経営工学系のパク ジュフン助教(CBEC運営会議委員)がチーム志向越境型アントレプレナー育成プログラム(CBEC)を、工学院電気電子系の梶川浩太郎教授(教育研究評議会構成員)が国際大学院プログラム(IGP)を、それぞれ紹介しました。
デルフト工科大学訪問団の自己紹介の後、テーマごとに分かれて討論会が行われました。
討論会は、各テーマ(下表)で5名程のデルフト工科大学生が1~2名の東工大教員にインタビューするグループディスカッションの形式で行われ、提示された意見に対してさらに双方が意見交換を重ねました。お互いの文化的・歴史的な価値観なども交えて非常に熱心な討論が各グループで行われ、60分の予定時間を超過するほどの盛り上がりでした。参加した教員からは、訪問学生の優秀さと熱心さに対する驚嘆の声が上がっていました。
グループ |
テーマ |
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グループ1 |
学際的システム思考について 日本の工業大学および理工系企業は、専門分野において、学際的システム思考能力をどの程度重視しているか。 |
グループ2 |
社内ベンチャーについて 日本社会において、社内新規事業と比較し、社内ベンチャーは起業家としての品行を養うことができる良い機会でありうるか。 |
グループ3 |
個人としてのリーダーシップについて 日本の企業や教育機関において、自己啓発の結果として理想とするものは何か。 |
グループ4 |
ビッグ・データ分析について 工業大学からのビッグ・データ分野における技術供給は、理工系企業からの需要を満たしているか。< |
討論会終了後は、図書館を見学し、解散となりました。
図書館見学にて
一行は来訪前には、WALK-MATE LAB 株式会社(東工大発ベンチャー)を、翌日からは本学地球生命研究所、大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(つくば市)や駐日オランダ王国大使館(芝公園)、楽天クリムゾンハウス(二子玉川)などを訪問し、帰国の途につきました。
本館前での集合写真
当日対応にあたった本学教員および学生一覧
- 工学院長 岩附信行教授
- 物質理工学院長 和田雄二教授
- 工系国際連携室長 中川茂樹教授(工学院電気電子系)
- ACEEESプログラムコーディネーター 波多野睦子教授(工学院電気電子系)
- 教育研究評議会構成員 梶川浩太郎教授(工学院電気電子系)
- ダニエル・ベラール特任准教授(工学院情報通信系)
- CBEC運営会議委員 パク・ジュフン助教(工学院経営工学系)
- 森川淳子教授(物質理工学院材料系)
- 内藤誠人(環境・社会理工学院建築学系 技術支援員)
- 新井秀和(理工学研究科 機械物理工学専攻 修士2年)