7月15日、横浜で開催されたグローバル女性科学技術(GWST)会議※に東工大テクノガールズが参加し、学生企画として「リケジョの素顔」をテーマとしたトークショーを行いました。
東工大テクノガールズとは、東工大の女子学生の集まりで、蔵前工業会内のくれない工業会(東京工業大学の女性卒業生と女性在学生の会)に所属しています。
本トークショーは、東工大テクノガールズのメンバーが、学生の間で囁かれる噂の真相を探るべく、テーマを3つにしぼり、自分たちで講師を探して企画したもので、テーマ毎に3名ずつ理系の企業や大学で活躍する研究者が登壇しました。
来場者は、第1部「理系女性は有利?不利?」では19名、第2部「理系女性の出産・子育て事情」では28名、第3部「就職とキャリア」では28名と、のべ75名に上ぼり、中学生から社会人まで幅広い方々が参加しました。理系の最前線で活躍されている女性研究者・技術者の方々の貴重なお話をうかがうことができました。
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- グローバル女性科学技術(GWST: Global Women in Science & Technology)会議は、特定非営利活動法人日本女性技術者科学者ネットワークが主催のAPNN (Asia Pacific Nation Network) 会議の翌日に開催され、開催国における最も主要なテーマについて、開催国が独自の視点に立って企画し、各国代表とともに取り組むイベントです(議長は、本学生命理工学院の近藤科江教授)。今回は、主催国日本のテーマの1つとして、次世代を担うリケジョを増やす取り組みについても、取り上げられました。
代表 小島摩利子さんのコメント(生命理工学部 生命工学科 4年)
「将来について日頃感じている疑問や不安を解消する」をコンセプトに、学内外でご活躍の、世代も分野も職種も異なる9名の理系女性を講師にお招きしました。理系らしい冷静な分析とコミュニケーション力を活かし、柔軟に自分らしく研究を続けることの大切さや、子育てをサポートする制度を自分に合わせてうまく活用する心得、そして、博士課程で養った論理的思考力や海外の多様性を認める文化との遭遇が仕事に活かされることなど、ご自身の経験を踏まえた貴重なメッセージをいただきました。参加者の中には、メモを取ったり講師に直接質問する方もあり、企画者の私たちも含め、理系女性としての将来を考える印象深いひとときとなりました。今回得られたものを、是非、何らかの形にして、より多くの方と共有できればと思います。
副代表 山口智佳さんのコメント(工学部 社会工学科 4年)
今まではテクノガールズとして東工大学生向けのイベントを主に行っていましたが、今回初めて学内という枠を飛び越えた対外的なイベントを行いました。来場者の方々は高校生から大学院生まで幅広く、また学生の親世代の方にもご来場いただき、学内で培った経験をより広く伝えていくことの重要性を改めて感じることとなりました。
併せて今までの活動をまとめた冊子も発行し、より発信を継続していきたいと思います。