東工大では毎年、新入生を対象に、類ごとのセミナーを実施しています。
今年の2類の新入生セミナーは、4月4日(金)から1泊2日の日程で行われました。天気が心配されましたが、幸いにも両日とも晴天の下、学生92名と教職員12名、そしてOB講師の3名が参加。3台のバスに分乗し、見頃を迎えた桜に見送られ出発しました。
みなとみらい技術館ロビーにて 館長のご説明
今回の見学先は、三菱重工みなとみらい技術館です。ロビーにて館長のご挨拶をいただいた後、各自思い思いに館内を見学しました。展示内容は子供から大人まで楽しめるもので、教員が積極的に展示を説明し、学生と教員、学生間の交流を促しました。見学後、館長との質疑応答の時間では、積極的に質問が飛び交いました。この時点ですでに1年生の間に良いムードができつつありました。
海ほたる経由し、絶景を眺めながらバスの中でお弁当を食べ、南房総富浦ロイヤルホテルに到着しました。
午後からは、2類を形成する3学科を代表し、3人のOBによる3つの講演が行われました。
「一東工大OB エスプリ香る履歴書仕立、有益なアドバイスを添えて」
(大日本印刷 研究開発センター、藤原 亮氏)
「10年後の君へ ~ エネルギー×海外=金属? ~」
(東京ガス株式会社 基盤技術部 エネルギーシステム研究所、黒川 英人氏)
「材料工学科から建設会社」
(鹿島建設株式会社 技術研究所、渡邉 賢三氏)
材料セミナー 分解
講演の後は、自由時間です。ホテルの周りはさすが国定公園という海と山双方の自然に囲まれており、美しいチャペルを眺めたり、海岸で貝殻を拾ったりなど、各自盛り上がりました。
夕食後は、10班に分かれて、プルバックミニカー、ソーラー電卓、小型モーターの「分解」を行いました。学生には、それぞれの分解において、どんな材料がどんな役割を果たしているかを理解させる"ヒント工具"が渡されます。今回は、偏光板になかなか注意が行かず、途中でヒントが出されました。
材料セミナー プレゼンテーションと質疑応答
翌日は朝食後に「分解」の続きを行います。最後は班ごとに、分解の結果分かったこと、これらの道具をより良くするためにはどうすれば良いかなどの成果を発表し、質疑応答を繰り広げました。ここでも今年の新入生は積極的に発言し、盛んな質疑応答が繰り広げられました。プレゼンテーション技術、チームワークなどに注目して評価を行い、優秀賞2件と最優秀賞1件が選ばれました。
ホテルを出発し、海ほたるを経由して、無事大岡山に着きました。新入生間のコミュニケーションと、2類を理解してもらうという目的が達成され、例年以上に盛り上がった新入生セミナーでした。