東工大では毎年、新入生を対象に、類ごとのセミナーを実施しています。
1類主任 黒川信重 教授による挨拶
2014年4月2日(水)午前中に入学式を迎えた1類(理学部)新入生は、午後からクラス懇談会に参加しました。まず、198名の1類新入生全員が集合し、1類主任挨拶と8人のクラス担任の紹介を行いました。その後、8クラスに分かれて、自己紹介と自由懇談に移りました。新入生は様々な出身地の新しい仲間に関心を持ち、お茶を飲みながら、談笑の輪が広がっていました。クラス担任は若手の教員が担当しているため、クラス担任の体験を通した、学生時代の過ごし方、学習や研究への取り組み方に、新入生は強く興味を魅かれていた様子でした。早速この日から仲間作りをはじめたようです。
4月4日(金)には、各学科のオリエンテーションが行われました。理学部5学科(数学科、物理学科、化学科、地球惑星科学科、情報科学科)について、各学科の代表者から20分ずつ紹介講演がありました。もともと理学部は学科ごとに多様性に富んでおり、研究対象も身近なものから、小さなものは目に見えない最小存在まで、大きいものでは地球規模のものから宇宙の果てや、さらには、純粋思考の概念までその対象としています。各学科の紹介も、その特色に応じて、幅広い側面から行われました。動画を用いた探検の様子などを用いる学科もあり、プレゼンテーションの方法にも、学科のカラーが反映されていました。
講演に集中する新入生
引き続き、午後は各学科の教室・研究室に移動し、詳しい紹介が行われました。学生は2つの学科を選び、2時間ずつ2回の体験学習を受講しました。こちらも、実験室での研究紹介から、講義室での講演、模擬卒論発表会まで多様性に富んでいました。学生は、初めて見る研究室に、大学に入った感激を得ているようでした。
1類では、このオリエンテーションの発展形として、前期授業科目の「理学セミナー」を設定しています。ここには、学科の研究の最前線の紹介とともに、数回にわたって論文やテキストを読むセミナーや、科学倫理教育、国際意識醸成プログラムも含まれています。学生たちは、目を輝かせて新しい環境に挑んでいます。