12月21日、第3回末松賞の授賞式が行われました。
末松賞は、末松安晴栄誉教授の「若い研究者たちが様々な分野で未開拓の科学・技術システムの発展を予知して研究し、隠れた未来の姿を引き寄せて定着させる活動が澎湃としてわき出て欲しい」との思いから、本学に対し多額の寄附をいただいたことにより創設された賞で、今回で3回目の授賞式となりました。
末松栄誉教授は、光通信工学の分野において、光ファイバーの伝送損失が最小となる波長の光を発し、かつ、高速に変調しても波長が安定した動的単一モードレーザーを実現しました。現在のインターネット社会を支える大容量長距離光ファイバー通信技術の確立に大きく寄与するなどの優れた業績を挙げ、本領域の発展に多大な貢献をしました。その功績が評価され2015年度の文化勲章を受章しています。
第3回目となる本年度は、理学院 物理学系の竹内一将准教授、工学院 機械系の酒井康徳研究員の2名が選考されました。
授賞式には末松栄誉教授も出席し、三島良直学長からの挨拶の後、賞状の授与が行われました。次いで末松栄誉教授から挨拶があり、その後、受賞者2名が受賞に対しての感謝と今後の意気込みを述べました。
授賞式に続き、記念撮影、懇談会が行われ、懇談会には、一昨年度の第1回受賞者である理学院 物理学系の井上遼太郎助教、生命理工学院 生命理工学系の金森功吏助教、昨年度の第2回受賞者である科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の吉田啓亮助教も参加しました。
竹内准教授と酒井研究員からは現在行っている研究について、吉田助教からは受賞から1年が経過した現在の状況について、井上助教と金森助教からは受賞から2年経過後の研究成果と将来の展望について、それぞれ説明がありました。それに対して末松栄誉教授、三島学長、安藤真理事・副学長(研究担当)、日置滋副学長(基金担当)と活発な意見交換が行われ、懇談会は大変盛り上がりました。
- 研究者支援|基金による支援事業|東京工業大学基金|東工大への寄附
- 第2回「末松賞」授賞式を実施|東工大ニュース
- 第1回「末松賞」授賞式を実施|東工大ニュース
- 研究者詳細情報(STAR Search) - 竹内一将 Kazumasa Takeuchi
- 研究者詳細情報(STAR Search) - 酒井康徳 Yasunori Sakai