10月28日、大岡山キャンパスの西9号館ディジタル多目的ホールにて、東工大インドネシア留学生協会は、インドネシア大使館の協力のもと、論文発表会と特別講演会で構成されるイベント「東京工業大学 インドネシア コミットメント アワード」(以下、TICA)を開催しました。
TICAは、インドネシアの研究と技術開発の促進を目的に開催するもので、今年で8回目となります。
今年の論文発表会はインドネシアの大学に在学している学生を対象にするだけでなく、日本の大学に在学しているインドネシアからの留学生も参加しました。インドネシアの大学に在学している学生から393本の論文が集まり、その中から選抜された優秀な4名の論文が選ばれました。選ばれた4名の学生を東京に招き、TICAで自身の研究について発表しました。
当日は、本学 国際交流支援部門グループ長の山浦弘教授の開会の挨拶で始まりました。午前の部の論文発表会では、ファイナリスト4名による決勝戦が行われ、その中から最優秀者が選ばれました。会場入口のホールでは、18名の研究ポスターも展示されました。
午後の部は、本学卒業生である、京都大学および名古屋大学の川崎正博名誉教授とインドネシア第3代大統領の息子のイルハム・ハビビー氏による特別講演会が行われました。講演者からは、途上国が自立するために必要な科学イノベーションについて述べられました。
実行委員長のディマス・アルディヤンタ氏は、「日本で得た知識や経験が、将来のインドネシアの発展やインドネシアと日本の友好関係に役に立つことを期待しています」との言葉で会を結びました。本イベントは毎年の開催を予定しています。
優秀者の研究タイトル
論文タイトル |
氏名 |
大学 |
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井戸水の低燃フィルターを作るためにココアレザー廃棄物(Theobroma cacao L)の利用 |
アズウィン ハルファンサフ |
北スマトラ大学 |
アロマ品質向上としての不均一触媒を用いたシトロネラ・ワンギ(Cymbopogon winterianus)の老化過程 |
ヴィナ オクタビア アズザフラ |
ブラウィジャヤ大学 |
ポリウレタン接着剤を用いたバイクブレーキ除去材としてのククイの殻 (Aleurites moluccana)の利用 |
ワヒッド ヌルヒダヤット |
北スマトラ大学 |
ディープラーニングを用いた無制限文法のインドネシア語読唇術 |
ムハッマド リズキ アウリア |
インドネシア大学 |
日本の大学に在学するインドネシア留学生 |
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高耐震性能コンセプト:全弾性挙動を考慮したダンパー摩擦を伴うグループシステムを有する鉄筋コンクリート橋梁の柱構造 |
アンガ ファジャル |
京都大学 |