工学院 電気電子系の赤木泰文特任教授は、5月11日に米国・サンフランシスコのパレスホテルで開催されたIEEEメダル授賞式に出席し、2018年IEEEメダル イン パワーエンジニアリング(以下、パワーメダル)を授与されました。
IEEE(アイ・トリプル・イー: The Institute of Electrical and Electronic Engineering, Inc.)は米国に本部がある電気電子工学の国際的な学会で、43万人の会員を有する世界最大の技術系学会です。
IEEEは現在16の分野でメダルを授与しており、IEEEメダルの受賞はIEEEの最高の栄誉です。
授賞式の様子は以下のサイトでご覧いただけます。(※赤木特任教授は1:31:50 - 1:36:05に登壇します。)
2018 IEEE Honors Ceremony - Full Stream|IEEE.tv
2008年に創設されたパワーメダルは、発電・送電・変電、電力・エネルギーの有効利用・応用などの広い意味での「電力工学」の発展に貢献した研究者・技術者を顕彰するものです。赤木特任教授は「電力変換システムとその応用の理論と実践に対する先駆的貢献」が認められ、今回、日本人として初の受賞となりました。
パワーメダルのルーツはIEEEラムメダルに遡ります。ラムメダルは、交流送電の礎を築いたベンジャミン・ラム氏(米国・ウエスチングハウス社の技術者)の遺言によって1924年に創設されましたが、資金が底を尽いたことから2008年に終了し、その精神はパワーメダルに引き継がれました。80年以上の歴史と伝統を誇るラムメダルの日本人受賞者は3名です。
赤木泰文特任教授のコメント
1973年4月の学部4年の卒業研究から電力変換システム(パワーエレクトロニクス)の研究に取り組み、現在まで45年以上にわたって研究を行っています。本学在職中にパワーメダルを受賞できたことを大変に嬉しく思います。学生時代の恩師、研究室の先輩、同輩、後輩、そして大学教員になってからの上司、同僚、さらに一緒に研究に打ち込んだ当時の大学院学生の方々に厚くお礼申し上げます。
以下は授賞式でのスピーチの一部です。
「45年間取り組んできたパワーエレクトロニクスの研究をさらに深めるべく、 このIEEEパワーメダルの受賞を励みに精進していきたいと思います。パワーエレクトロニクスは挑戦のしがいがあり、しかも好奇心がくすぐられる研究分野であり、 これからも終わりのない研究の旅を続けていきます。」
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