6月16日、17日にかけてスリーエム仙台市科学館にて行われた第30回知能ロボットコンテスト2018にて、ものつくりサークル「東京工業大学ロボット技術研究会」のチームszk^2(すずかけ)技研が、真田賞およびチャレンジ技術賞をダブル受賞しました。
知能ロボットコンテストは、「ロボット競技会実行委員会」および「メカトロで遊ぶ会」が主催し、ロボット・メカトロニクス技術の習得と研究開発能力の向上を目的として開催されています。スタート時を除いて人為的操作をいっさい加えないロボットを用いて、決められた作業を所定の時間内に行い、獲得した点数を競うものです。
チームszk^2技研のロボット「タイヤ絶対撲滅太郎先輩」は75チームが出場するチャレンジャーズコースに参戦しました。チャレンジャーズコースでは、どこに置いてもよいボール1個と競技台上に散乱しているボール3色各5個・計16個のボールを、競技時間内にできるだけ多く選別しそれぞれ指定されたゴールに入れることができるかを競います。また競技点に加え、複数の審査員によりパフォーマンス性、チャレンジ性、芸術性、スピード感などの観点から評価され、チームszk^2技研を含む8チームが決勝戦に勝ち上がりました。
szk^2技研が製作したロボットは、30年行われてきた大会史上類を見ない戦略で競技を行い、審査員の想像を超えたパフォーマンス・速さであったことが評価されました。そして、あっと驚くような非常に面白いロボットを製作したチームに贈る真田賞と、未来の知能ロボットコンテストに新風を吹き込むような革新的な技術に挑戦したチームに贈るチャレンジ技術賞を受賞しました。
受賞者のコメント
仲鉢貴臣さん (工学院 機械系 修士2年)
他の競技チームとは大きく異なるロボットや作戦で競技することが好きなので、審査員や観客の方々が自分達のロボットに驚き、そのパフォーマンスを楽しんでもらえたことは大変光栄です。
鈴木惇之さん (情報理工学院 情報工学系 修士2年)
最速で試合を終えるというコンセプトを掲げてこれまで試行錯誤を重ねてきました。見せたかった動きを会場で披露できて、満足しています。
ロボット技術研究会(ロ技研)とは
日本がその最前線を担うロボット技術(ロボティクス)を中心に、回路技術、ソフトウェア技術などについての研究開発を行う、東工大生184名が所属する公認サークルです。
小さいながらも学内に部室を持ち、フライス盤、旋盤、ボール盤などの工作機械と、オシロスコープやパソコンなどの電子回路・ソフトウェア開発のサポート機材を揃えています。また、ロボットづくりという枠組みにとらわれず、「何をやってもいい」というのがこのサークルの特徴です。
知識がなくても、ゼロから設計に必要な数学的観点と、回路・工作の実学的観点を学べる環境があります。ロボット技術研究会には、研究室と呼ばれるグループがあり、それぞれのテーマを設けるなどして、様々なことを研究しています。
- 第30回 知能ロボットコンテスト 2018
- 各賞の受賞一覧
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