本学体育会ヨット部の女子部員4名が、470級とスナイプ級で6月22日~7月1日に行われた関東水域選考会を勝ち抜き、第27回全日本学生女子ヨット選手権大会に出場します。
ヨットレースは、ディンギーと呼ばれる2人乗りのエンジンのないヨットに乗り、風や潮といった気まぐれな流体の中をどう早く進むか、高度な戦略と戦術が要求される頭脳スポーツです。470級とは艇体の全長が4.7 mであることに由来して命名された、2人乗りで帆が3枚のレーシング・ディンギーを用いて戦われるレースです。オリンピックのセーリング種目にも採用されており、乗員の適正体重は2人の合計で130 kg前後と小柄な日本人の体格に適していることから、国内で最も盛んに行われています。スナイプ級とは、鳥のシギを指す英語名からその名が取られた、2人乗りで帆が2枚のレーシング・ディンギーを用いて戦われるレースです。安定感のある艇体とシンプルな構造が特徴であり、国内外を問わず幅広い年齢層から親しまれているクラスです。
江の島ヨットハーバーで行われた第27回全日本学生女子ヨット選手権大会関東水域選考会では、470級とスナイプ級という2種類それぞれで良い成績を出し、全日本学生大会へと駒を進めました。
全日本学生女子ヨット選手権大会は、2018年9月21日(金)~24日(月・祝)に愛知県蒲郡で開催されます。2種目で全日本大会への出場は2009年以来の快挙です。
出場メンバーとコメント
470級
北島夏実さん(環境・社会理工学院 土木・環境工学系 学士課程4年、体育会ヨット部副将)
三瓶和奈さん(物質理工学院 応用化学系 学士課程3年)
北島・三瓶ペアのコメント
「全日本学生女子ヨット選手権大会関東水域選考会を通過することができました。
支えてくれた皆様に感謝しております。普段の練習と違う海面ではありますが、本戦でも自分たちの走りをしていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。」
スナイプ級
河合亜美さん(工学院 経営工学系 学士課程3年)
津田南美さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程3年)
河合・津田ペアのコメント
「今年の全日本大会は、初めての遠征、そして強風が吹くという蒲郡でのレースとなりますが、この1年培ってきた自分たちのセーリングで昨年より順位を上げて帰ってきたいと思います。応援宜しくお願いします。」
東工大ヨット部とは
ただヨットを進める競技にとどまらず、ヨットを通して自然の豊かさと厳しさを肌で感じとり、社会で生き抜く逞しさを教えてくれるユニークなクラブです。
部活動としても歴史が古く、一般社団法人くらまえ潮会という会員数400名を誇る体育会ヨット部OB/OG会が、「一人前のセーラーを育てることは、すなわち一人前の社会人を育てること」をモットーに、現役部員の活動を全面的に支援しています。今回の大会への出場も、OB/OG会の支援を受けています。