9月26日、大岡山キャンパス本館にて東京工業大学リーダーシップ教育院(ToTAL)の開設式とオリエンテーションを行いました。
今年4月に設立されたリーダーシップ教育院は、卓越した専門性に加え、学術分野の枠を超えた多様な人々を巻き込んで将来の国際社会を牽引することができるリーダーシップを備えた人材の育成をミッションとする、大学院修士課程・博士後期課程一貫(5年間)の教育プログラムです。リーダーシップ教育院では、グローバルリーダー教育院(AGL)等で約7年にわたり培ってきた博士課程教育リーディングプログラムのリーダーシップ教育と、本学リベラルアーツ研究教育院の知見を組み合わせることで、社会・経済の持続可能な発展を担う理工系人材を育成する、全く新しい教育プログラムを実現しています。
開設式では、今秋から始動する本プログラムの第1期登録学生として全学院から集まった10名(うち4名が外国人留学生)を迎え、文部科学省高等教育局大学振興課の平野博紀大学改革推進室室長、益一哉学長、水本哲弥理事・副学長(教育担当)による祝辞がありました。益学長は祝辞の中で、2030年に向けた東工大ステートメント「尖らせる、共鳴する、実装する」について触れ、リーダーシップ教育院で学ぶ際には、専門分野の研究等に加え、ステートメントの意思を心に留めておくとともに、1.多様性と寛容さ、2.協調と挑戦、3.決断と実行の三つの姿勢をもって学修に臨んでほしい、と話しました。
続いて井村順一教育院長から挨拶と教育院教員の紹介があり、その後、益学長から登録学生1人ひとりに対して登録許可書が授与されました。
続いて行われたオリエンテーションでは、リーダーシップ教育院で育むリーダーシップの3つのタネが紹介されました。
- 1.
- 歴史や世界の中で自己を認識し、内発的動機を見つけることができる
- 2.
- 自己と他者の違いを受け入れ、共に尊重し、よりよい社会のために協働できる
- 3.
- 常に挑戦する心を持ち、思った通りにならなくても、創造的に楽しむことができる
また、登録学生が自身の学院の系・コースにおける専門教育に加えて受講することとなる、「社会課題の認知」、「グローバルコミュニケーション」、「リーダーシップ・フォロワーシップ養成、合意形成」、「オフキャンパスプロジェクト(3ヵ月)」、「幅広い教養」といったリーダーシップ教育院が提供するカリキュラムの説明がありました。
その後のワークショップでは、登録学生1名に対し教員1~2名が、対談相手に配慮した言語で2分ずつ相手を変えながら自己紹介を行いました。自己紹介のテーマは相手を変えるごとに設定され、好きなスポーツ・アートから、人生の転機、自分がリーダーシップを発揮したのはどんな時?などを語り、プログラムの導入としてお互いを知ることに重点を置いた内容となりました。最後に、リーダーシップ教育院で何をしたいかを、教員、登録学生から発表し、閉会となりました。
異なる専門分野、文化的背景をもつ仲間と切磋琢磨する中で、志を立て成長してゆく学生達の今後の活躍にご期待下さい。
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