東工大の歴史ならびに日本を中心とする工業教育史にかかわる各資史料(大学文書及び記録史料)を収集、調査・研究し、整理・保存して、内外に公開するとともに、教育・研究・年史編纂に貢献することを目的とし、2013年にスタートした博物館の資史料館部門。

資史料館内の公文書室 左奥が湿度調節装置
公文書管理法で定める「国立公文書館等」(国立公文書館に類する機能を有する施設)として内閣総理大臣の認定を受けるために、大岡山キャンパス本館奥の4階部分(かつての図書館長室)を改修し、公文書室を設置しました。所狭しと並んだ書棚。ここに本学の歴史を物語る重要な書類が収蔵されていきます。
この新しい公文書室の内覧会を5月27日に開催し、学長はじめ、学部長・研究科長・研究所長等が見学しました。書棚の総延長は約340メートル(382段×0.9m)。長さをみると余裕がありそうですが、長期にわたって収蔵していきますので、1年あたりに使用できる棚の長さはせいぜい3メートル程度です。しかも、公文書室に入れたものは、基本的には廃棄できませんので、厳選されたもののみ収蔵していくことになります。他の保存すべき刊行物や冊子体等は比較的管理が簡単な資史料館の一般書庫(今後整備拡充予定)に保存し活用していきます。

資史料館内の閲覧・事務室
今回、法人文書のうち重要なものを「特定歴史公文書等」として収蔵していくための施設として公文書室が整いました。今後、内閣府公文書課に申請をし、法律の要件を満たしているか否かの審査を経て、2015年4月から資史料館が正式に稼働することになります。
資史料館(博物館の資史料館部門)では、文書類の収集整理の傍ら、「とっておきメモ帳」や「発掘!東工大の研究と社会貢献」などのシリーズものを刊行し、話題を提供し続けていきますので、ご期待ください。