本学と全学協定を結んでいる大連理工大学の「世界大学学長フォーラム」が6月15日に大連市(中華人民共和国)で開催され、本学から益一哉学長と工学院材料系の史蹟教授が出席しました。
また、翌日には「大連理工大学70周年記念式典」にも出席しました。
本フォーラムは世界各国の大学、政府機関及び企業から170名以上が参加しました。益学長は、「国際的トップ人材育成のための大学間ジョイントプログラムの取り組み」をテーマに基調講演を行い、本学の教育改革や大連理工大学との連携、また新しい未来に貢献できる人材を育成するための国際的な大学連携による共同プログラムなどについて講演を行いました。
世界大学学長フォーラムで発言する益学長
大連理工大学は本学材料工学専攻(現:物質理工学院)金属分野との連携のもと、2007年に同大学金属材料学部に日本語強化クラスを設立し、毎年約30名の学生が同クラスを履修しています。また、2018年より同クラスの優秀な学生を本学に転入学させる取り組みを試行しており、本取り組みについても講演内で紹介されました。
続いて、益学長は同テーマによるパネルディスカッションに参加し、「大学間の国際交流についてはまず教員間の交流が必要で、国際会議など地道な日々の協力が国際的な一流人材の育成につながるのではないか」と述べました。
郭東明(グォドンミン)学長を表敬訪問
翌日の大連理工大学70周年記念式典では、益学長は来賓として参加しました。併せて、大連理工大学の郭東明(グォドンミン)学長を表敬訪問し、両大学における連携について意見を交わしました。
式典後に、益学長は中国東北蔵前会総会にも参加し、中国東北蔵前会員や大連理工大学材料系日本語強化班の学生十数名と交流し親睦を深めました。中国東北蔵前会は中国東北地区出身の本学卒業生が中心となって構成されています。日本語強化班の中には、将来東工大に進学したいと考えている学生もいました。
総会では、益学長より「東京工業大学の現状」についての紹介があり、本学が卒業生との連携を大切にしていることを伝えました。また、中国東北蔵前会メンバーからも同会の活動報告がありました。
中国東北蔵前会の集合写真
大連理工大学材料系日本語強化班の見学
6月17日には益学長が大連理工大学材料系日本語強化班の見学を行いました。1~4年生の学生が集まり、益学長による激励の言葉の後、学生からも活発に質問があり、質疑応答を行いました。