2016年から恒例となった科学技術創成研究院の研究院公開を、10月11日にすずかけ台キャンパスで開催しました。
科学技術創成研究院は、4つの研究所、3つの研究センター、11の研究ユニットから構成され、これらを有機的に連携させて新たな知の創造による社会貢献を目指しています。研究院公開2019では研究成果をわかりやすく紹介するため、研究所主催のセミナー、講演会、ポスターによる研究内容展示、及び研究室公開を開催しました。
午前中に開催したセミナーでは、未来産業技術研究所・フロンティア材料研究所・化学生命科学研究所よりそれぞれの研究所ならではのテーマ紹介があり、12人の研究者より機械・光通信・マイクロデバイス・半導体材料・負熱膨張材料・触媒・光合成・ナノ医薬品・共同研究拠点などのテーマについて、研究動向が紹介されました。
また午後には、最近特に注目されている下記の2つのテーマについて講演会を開催しました。テーマへの来場者の関心は高く、会場となったすずかけ台大学会館の多目的ホールはほぼ満席状態となりました。
- AIチップ:世界の研究動向と東工大の研究戦略
本村真人教授(AIコンピューティング研究ユニット) - 先進計算科学とマテリアルズインフォマティクスがもたらす無機材料研究の新展開
大場史康教授(フロンティア材料研究所)
研究室のポスター展示は、R2棟オープンコミュニケーションスペースにて先導原子力研究所を含め、105の研究室、3つの共同研究拠点と3つの共同研究講座、1つの協働研究拠点の研究内容を終日紹介しました。展示会場ではメモをとる方やホームページに掲載されているポスターを確認する方が多く見られ、科学技術創成研究院の幅広い研究を知っていただく良い機会となりました。
研究室公開は来場いただいた方への特別なイベントで、56の研究室と12の研究センター・研究ユニットで開催しました。普段は立ち入ることのできない研究室を訪問し、研究者から直接研究内容や研究施設の説明を受けることにより、最前線の研究に触れていただきました。
台風19号が関東に近づき、午後からはあいにくの悪天候となりましたが、企業関係者を中心に昨年と同程度の約270名の来場者数があり、科学技術創成研究院の研究に対する関心の高さがわかるイベントとなりました。
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