自転車に乗って2人一組でサッカーのようにゴールを狙う室内競技、サイクルサッカーの全日本学生選手権が11月16、17日に東京工業大学大岡山キャンパスで開かれ、東工大サイクリング部サイクルサッカー班が優勝しました。東工大チームの優勝は14年ぶりです。
全日本学生サイクルサッカー選手権大会
2019年度の全日本学生サイクルサッカー選手権大会(通称インカレ、公益財団法人 日本室内自転車競技連盟主催)は学生最高峰の大会であり、昨年度優勝を果たした大阪経済大学や大阪大学など計20チームが出場しました。
サイクルサッカー班の増田翔さん(工学院 システム制御系 学士課程4年)と市橋啓太さん(環境・社会理工学院 建築学系 学士課程3年)のチームが優勝を飾り、池田賢さん(環境・社会理工学院 建築学系 学士課程4年)と番場崇さん(環境・社会理工学院 建築学系 学士課程4年)のチームは第3位でした。準決勝は東工大同士が対戦しました。決勝は増田さん・市橋さんチームが昨年度優勝の大阪経済大学と対決し、なかなか決着がつかずPK戦サドンデスまでもつれ込んだ熱戦を制しました。
優勝した増田さんのコメント
まず大会を運営してくださった連盟の方々、審判の方々にこの場を借りて感謝申し上げます。最後の全日本学生選手権で日本一になることを目標に取り組んでいたので心から嬉しいです。昨年度の悔しい経験が接戦になった時の粘りある試合展開に繋がったと思います。今年は東工大体育館での開催ということでホーム感があり、先輩方や後輩、同期の熱い応援が力になりました。決勝点となったPK戦での得点は最後まで信じてくれたみなさんのおかげだと思っています。残りわずかとなった学士課程だけではなくこれからの人生でこの経験を生かせるように走り続けたいと思います。
優勝した市橋さんのコメント
今大会で優勝できてとても嬉しいです。部員のみんなと切磋琢磨し、OBの方々に教えていただくことで実力をつけることができたと思うので、みなさんにはとても感謝しています。サイクルサッカーは前半後半7分ずつの合計14分で試合が行われる、試合時間が短いスポーツです。時間が短いので、一瞬でも気を抜くとピンチになってしまい失点してしまうスポーツで、集中力が必要になります。サイクルサッカーを通して集中力を身に付けることができたのは良かったです。この集中力を生かして、大学での学びを充実させ、社会に出て活躍をしていきたいと思っています。
サイクルサッカーとは
サイクルサッカーは、2人1チームとなって自転車に乗って行うサッカーのようなスポーツで、体育館などで行われる室内自転車競技の一種です。競技には専用の自転車を使い、主に前輪を使ってドリブルやパス、シュートをします。ほとんど立ちこぎでプレーするため、自転車はハンドルが上を向き、ギアは固定ギアになっています。
使用するボールは表面が布製で直径は17~18 cm、重さは500~600 g。コートの広さは11 m×14 mで、試合は2対2で行います。試合時間は前半7分、後半7分の合計14分。試合中、選手は地面に足を着いてはいけません。サイクルサッカーは自転車を巧みに操りながら、ゴールを狙うスポーツです。日本ではほとんどの選手が大学から始めます。
全日本学生選手権大会では、決勝トーナメント以降、前半後半の計14分で決着が付かなかった場合に延長戦を7分1本のみ行います。それでも決着が付かない場合、PK戦を1選手2本ずつ打ち合います。1チーム4本ずつ終了しても決着が付かな場合はPK戦のサドンデスを行います。本大会決勝ではPK戦サドンデスまでもつれ込む白熱した試合展開の末、東工大が勝利しました。
東工大サイクリング部とは
東工大の公認サークルとして、東京工業大学、お茶の水女子大学、東京外国語大学の学生を中心に活動しています。主にツーリング班、サイクルサッカー班、レーサー班の3班に分かれて100名ほどが活動しています。今回メンバーが優勝したサイクルサッカー班は東工大大岡山キャンパスの屋内運動場で週2回練習しています。
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